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導入事例

株式会社タカギ様

株式会社タカギ様

株式会社タカギ様

1961年創業。福岡県北九州市に本社を置く、蛇口一体型浄水器・家庭用散水用品の製造販売、金型事業を行うメーカー。
全国各地のホームセンターで散水用品を販売しています。

※部署名・役職・内容は取材当時(2024年10月)のものです。

お話をうかがった人

経営戦略部 管理課 課長
田端 祐さん

営業本部 浄水器営業部 営業管理課 流通管理チーム チームリーダー
橋本 雄一さん

営業本部 浄水器営業部 営業管理課 流通管理チーム 主任
野口 匠平さん

日本気象協会の「商品需要予測サービス」を導入したいきさつを教えてください。

株式会社タカギ様

野口さん 散水用品は主に植物への水やり用途で使われるもので、気温や日照時間、降水量などが販売動向に大きく影響します。春から夏にかけて集中的に売れる、非常に季節性の高い商品でもあります。

そのため、春から夏にかけての需要を織り込んだ生産計画を立て、販売機会を逃さないことが重要になります。従来は梅雨明けと同時に需要がピークを迎え、8月のお盆過ぎからピークアウトする傾向がありました。

しかし、昨今は需要ピーク時の販売数やピークのタイミングなどが急激に変化しており、これまでの経験や常識が通じない現象が起きていました。

橋本さん 猛暑の2018年と長梅雨の2019年という対照的な年があったことも、大きな転換点になりました。2018年は猛暑により散水用品の販売数が想定を大きく上回り、翌年の2019年には長梅雨により販売数が大きく減少しました。メーカーとして需要ピークや適切な在庫数が読めない年が続いたことは大きな痛手でした。

2年にわたって事業が気象に大きく左右された経験を踏まえて、2019年から日本気象協会と散水用品の市場規模の需要予測モデル開発に取り組み始めました。現在は、散水用品について、6か月先までの月次と15週先までの週次という形で需要予測を導入しています。

気象データを導入する以前は、どのように需要を予測していたのですか?

橋本さん 導入前にも「暑い時には売れる」という共通認識はありましたが、気温や降水量といった気象情報と需要を関連づける手法は確立できていませんでした。
また、需要予測を行う上で一般的な天気予報や長期予報を参考にするしかない状況だったので、例えば猛暑という長期予報が出ても具体的な数値がないためデータとして使うことができませんでした。
各担当者が過去の実績に基づいて出した数値を元に生産計画や調達計画を立案していましたが、経験やカンに頼る部分が大きかったと思います。

田端さん 需要を予測したくてもこれといった手段がない時代でしたが、実は他社も販売先も同じ悩みを抱えているのではないかと考えていました。
もし気象情報に基づく需要予測ができれば、生産計画だけでなく、一歩先んじた広告宣伝や商談に生かせるのではないかという前向きなイメージもありました。

日本気象協会の需要予測データをどのように活用されていますか?

左:野口さん 右:田端さん
株式会社タカギ様

野口さん 主に、生産計画や在庫計画に活用しています。2021年から本格的に導入しましたが、急な生産調整が少なくなって、より計画的・安定的な生産ができるようになっています。
夏の最需要期に対応した生産計画を立てる上で、6カ月という長期間の需要予測はとても有益です。

また、担当者の感覚や経験に頼らない予測データを使うことで、仮に予測が外れた場合にも検証、分析をして、次年度に生かすことができます。

メインの予測データと共に上振れした場合の需要予測値も提供されるので、製造部門や物流部門に早い段階から共有しています。
各部門が上振れした場合の準備をする時間ができるので、増産・減産といった調整にも理解を得やすくなりました。

日本気象協会とは定期的にミーティングの場を設けており、気象動向や需要動向についての解説を聞いています。
私たち自身の理解が深まったことも思わぬ収穫だったと思います。

田端さん 数年間需要予測データを運用したことで、社内の他部門でも一定の信頼を得られるようになりました。

非常に良かった点は、需要予測データという客観的な根拠を持ったことだと思います。
生産計画に対して社内から疑問が寄せられた場合に、個人のカンや経験に頼らないデータを提示することで納得して動いてくれることは大きなメリットです。

橋本さん 需要予測データをどの程度計画に反映させるかについては、今も試行錯誤を続けています。
需要予測は気象情報に大きく依存しますので、最新の情報を元に計画との整合性を保つ必要があります。社内では、ある程度数値のブレがあることを考慮して運用をしている状況です。

今後はどのように活用シーンを広げていきたいですか?

左:橋本さん 右:野口さん
株式会社タカギ様

野口さん まず需要予測の精度を高めていく取り組みは、継続していきたいところです。
気象と散水用品市場の関係性については以前より格段に鮮明にはなっていますが、気象も市場も年々変化していますので、より信頼性を高めていきたいと考えています。

まだアイデアのレベルですが、気象データを通してエンドユーザーへの新たな価値創造や新たなマーケティング戦略が生まれるのではないかと期待しています。

橋本さん 私も散水用品メーカーがエンドユーザーとつながる手段として、当社の知見と気象情報を融合できたら面白いのではないかと思います。

福岡県北九州市に次いで茨城県つくば市に新たな生産・物流拠点を立ち上げましたので、エリアごとの需要予測の重要性は増していると考えています。
物流拠点が複数になったことで、さらに物流業務が拡大し、複雑化が進むと予想されますので、さまざまなリスクを回避し、散水用品事業をより効率的に推進する上でも気象データを活用していきたいと思います。

田端さん 弊社はものづくりからスタートした企業で、「人を潤す。世界を潤す。」というビジョンを策定しています。
浄水器や散水用品で生活を潤すという枠組みをもう一歩広げて、どうすればお客様や世の中全体が良くなるのかというところを追求しようとしています。

サプライチェーンの中で計画を修正することは、製造現場に想像以上の負荷をかけてしまいます。正確な需要予測によって計画通りに生産を行っている状況は、一見当たり前に見えて実は製造現場で働く方を大いに潤していると思います。
自社だけではなく、仕入れ先、販売先にとっても非常に大切なことです。

今後も気象データを活用しながら、社会全体を潤すビジネスを進めていきたいと思います。

株式会社Mizkan様

株式会社Mizkan様

1804年創業。
「やがて、いのちに変わるもの。」のスローガンを掲げる大手食品メーカー。主力商品は調味料で、「食酢」「味ぽん」「おむすび山」などでおなじみです。

森永製菓株式会社様

森永製菓株式会社様

1899年創業。
菓子食品、冷菓、健康などの事業を展開する老舗メーカー。「チョコモナカジャンボ」、「inゼリー」は、それぞれ業界のトップシェア商品です。

株式会社アダストリア様

株式会社アダストリア様

1953年創業のファッションSPA(製造小売業)カンパニー。
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームをはじめとするブランドを20以上展開しています。

株式会社義津屋様

株式会社義津屋様

1932年創業。
モットーは「すべての行動はお客様のために」。
愛知県を中心に、三重県、岐阜県に地域密着型のスーパーマーケットを展開しています。

株式会社誠和様

株式会社誠和様

ハウス栽培・施設園芸の環境をコントロールする装置やシステムを製造。
作物の収穫量や品質アップをはじめ、流通・販売までトータルで提案し、魅力ある農業社会づくりを目指しています。

株式会社バローホールディングス様

株式会社バローホールディングス様

スーパーマーケットを中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブなど、多様な事業を展開。
1286店舗(2021年12月31日現在)を有しています。

F-LINE株式会社様

F-LINE株式会社様

F-LINE出資メーカーをはじめとする荷主の食品・飲料商品の物流。
常温・冷凍・冷蔵などさまざまな温度帯や商品ごとの物流特性、さらに環境負荷低減にも考慮した効率的な物流ネットワークを構築しています。

株式会社若松屋様

株式会社若松屋様

1937(昭和12)年創業。花火大会の尺玉から身近なおもちゃ花火まで幅広く製造販売。
花火ができる場所検索アプリ「Hanabi-Navi」のリリース、花火の遊び方のマナー向上のためのワークショップを開催するなど活動の幅を広げています。

株式会社タカギ様

株式会社タカギ様

1961年創業。福岡県北九州市に本社を置く、蛇口一体型浄水器・家庭用散水用品の製造販売、金型事業を行うメーカー。
全国各地のホームセンターで散水用品を販売しています。

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