News

お知らせ
Info

2024年スギ花粉の飛散開始は例年並みの2月上旬、花粉シーズンに売れるアイテムは?

2023.12.12

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2023年12月7日(木)に全国・都道府県別の2024年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第2報)を発表しました。

※本情報の無断での法人利用(プレスリリースでの引用や販促目的使用など)はご遠慮いただいております。商品PRなどで法人利用をご検討の際はお問い合わせをお願いいたします。

2024年 スギ花粉の飛散開始時期

2024年のスギ花粉シーズンは、ほぼ例年並みの時期にスタートするでしょう。

2月上旬から九州、四国、中国、東海、関東甲信の一部で飛散開始となる見込みです。近畿、北陸、東北南部は2月中旬から下旬、東北北部は3月上旬から中旬に飛散開始するでしょう。

2024年スギ花粉の飛び始め予想(2023年12月7日発表)
2024年 スギ花粉の飛び始め予想(2023年12月7日発表)

スギの雄花は、初冬に冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。

この冬の気温は、12月から2月にかけて平年より高く推移する見通しです。初冬に冷え込む日が続かないことから、休眠打破が遅れる見込みです。

一方、真冬から春先に寒さの和らぐ日が現れるため、休眠から目覚めた後は、雄花の成長が比較的順調に進むと予想します。

このため飛散開始の時期は、おおむね例年並みになるでしょう。北陸から東北にかけては、例年並みか例年より早い見込みです。

スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。

2月上旬に飛散開始が予想される地域では、1月のうちから早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。

※飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日を指します。

2024年 春の花粉飛散量

2024年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から東北のほとんどの地域で例年よりやや多いでしょう。北海道のシラカバ花粉は非常に多い見込みです。

2024年花粉の飛散傾向(2023年12月7日発表)
2024年 花粉の飛散傾向(2023年12月7日発表)

花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響します。

気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は、花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなる傾向があります。

2023年の夏は猛暑となったため、2024年春の飛散量はほとんどの地域で例年よりやや多いでしょう。花粉症のかたは、万全な対策を行ってください。

各地域の花粉飛散傾向

各地域の花粉飛散傾向は例年に比べると全国的に多く、前シーズン比では北陸・関東甲信は60%と少ない、九州・四国・中国・近畿は70~80%とやや少ない、東海は90%と前シーズン並みの見込みです。東北は180%と多いですが地域によって差が大きく、東北南部は少なく、東北北部は非常に多いでしょう。北海道は600%以上で非常に多い見込みです。

2024年各地域の花粉飛散傾向(2023年12月7日発表)
2024年 各地域の花粉飛散傾向(2023年12月7日発表)

*花粉の飛散量の全国前シーズン比や日本気象協会の花粉飛散予測の詳細、「2024年春の花粉総飛散量 予測資料」については【日本気象協会】日本気象協会2024年春の花粉飛散予測(第2報)をご覧ください。

*最新の花粉情報は【tenki.jp】2024年の花粉飛散予測にも掲載しています。

花粉の種類や飛散量について

【花粉の種類について】

北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い 例年(前シーズン)の200%以上
多い 例年(前シーズン)の150%以上200%未満
やや多い 例年(前シーズン)の110%以上150%未満
例年(前シーズン)並 例年(前シーズン)の90%以上110%未満
やや少ない 例年(前シーズン)の70%以上90%未満
少ない 例年(前シーズン)の50%以上70%未満
非常に少ない 例年(前シーズン)の50%未満

==========

前シーズン 2023年シーズン飛散量
例年 過去10年(2014~2023年)の平均値

【2023年夏の気象に関する言葉の説明】

平年 1991~2020年の平均値

花粉飛散シーズンに売れるアイテム

花粉シーズンに気温上昇とともに売り上げが伸びるアイテムランキングは以下です。

花粉シーズンに気温上昇とともに売れるアイテム
1位 アイスクリーム
2位 液体茶
3位 鼻炎治療薬
4位 ビール
5位 日焼け止め
6位 目薬
7位 乳酸菌飲料
8位 ミネラルウォーター
9位 スポーツドリンク
10位 ティッシュペーパー

※株式会社インテージSRI+データより日本気象協会が解析

上位10位のうち鼻炎治療剤、目薬、ティッシュペーパーなど花粉関連商品が3つランクインするほか、乳酸飲料も注目が高まり、ミネラルウオーターやスポーツドリンクも気温上昇に反応して売り上げが伸びます。

このように、花粉や気温は生活に密着しており、生活者が購入するアイテムにも大きな影響を与えます。
花粉や気温情報を活用して、自社の商品の需要予測や、プロモーションすることもできます。

上記以外にも気になることございましたら、お気軽にお問い合わせください。