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まもなくスギ花粉シーズンスタート 花粉情報への広告出稿やビジネス活用も

2024.01.26

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2024年1月18日(木)に全国・都道府県別の2024年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第3報)を発表しました。

※本情報の無断での法人利用(プレスリリースでの引用や販促目的使用など)はご遠慮いただいております。商品PRなどで法人利用をご検討の際はお問い合わせをお願いいたします。

2024年 春の花粉飛散予測のポイント

  • スギ花粉は2月上旬に九州から関東の一部で飛散開始
  • 飛散開始前から、わずかな量の花粉が飛ぶことも
  • スギ花粉のピークは2月下旬から3月下旬、ヒノキ花粉は3月中旬から4月中旬
  • 花粉の飛散量は、多くの地域で例年並みかやや多い

2024年 スギ花粉の飛散開始時期

スギ花粉は、2月上旬に九州・四国・中国・東海・関東甲信の一部で飛散開始となる見込みです。近畿は2月中旬、北陸、東北南部は2月中旬から下旬、東北北部は3月上旬から中旬に飛散開始となるでしょう。
スギ花粉シーズンは例年並みか例年より早いスタートとなる見込みです。

2024年スギ花粉の飛び始め予想(2024年1月18日発表)
2024年 スギ花粉の飛び始め予想(2024年1月18日発表)

スギの雄花は、初冬に冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。

この冬は気温が高めに経過しているものの寒暖差が大きく、12月後半に冷え込む時期があったことから、休眠打破はある程度進んでいると考えられます。
1月前半は気温が高めに経過したこともあり、スギ花粉がわずかに飛んでいる地域があることが確認されました。

この先も寒暖差が大きく、1月下旬は寒さが厳しい日が多くなりますが、2月の気温は平年より高めに推移するでしょう。
このため2月に入るとスギの開花が進み、福岡や東京など早い所では2月上旬に飛散開始となる見込みです。

なお、この先も飛散開始と認められる前から、わずかな量の花粉が飛ぶことがありますので、早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。

※飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日を指します。

今回発表する飛散開始時期の予想は、2023年12月7日に発表した「日本気象協会2024年春の花粉飛散予測(第2報)」に比べ、今冬のこれまでの気温経過を考慮して、九州から関東は数日程度早くなりました。

スギ・ヒノキ花粉のピーク時期

スギ花粉の飛散がピークを迎える時期は、福岡・高松・東京は2月下旬から、広島・大阪・名古屋・金沢・仙台は3月上旬からとなるでしょう。
ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。

また、ヒノキ花粉のピークは、3月下旬から4月上旬の所が多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。

春一番が吹くような、風が強く急に暖かくなる日があると花粉の飛散量が一気に増えて、ピークの時期が早まることも考えられます。ピークを迎える前から、万全な花粉対策を心がけるとよいでしょう。

2024年スギ・ヒノキ花粉のピーク予測(2024年1月18日発表)
2024年 スギ・ヒノキ花粉のピーク予測(2024年1月18日発表)

*全国各地の花粉飛散開始・ピーク予測については【tenki.jp】花粉カレンダー2024をご覧ください。

2024年春の花粉飛散量

花粉の飛散傾向例年比・前シーズン比

2024年春のスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から東北のほとんどの地域で、例年並みか例年よりやや多いでしょう。北海道は非常に多い見込みです。

2024年花粉の飛散傾向【例年比】(2024年1月18日発表)
2024年 花粉の飛散傾向【例年比】(2024年1月18日発表)

前シーズン(2023年)と比べると、九州から東北南部の多くの地域で前シーズンより少ないでしょう。東北北部と北海道は、非常に多くなる見込みです。

2024年花粉の飛散傾向【前シーズン比】(2024年1月18日発表)
2024年 花粉の飛散傾向【前シーズン比】(2024年1月18日発表)

各地域の花粉飛散傾向

各地域の花粉飛散傾向は、例年に比べると、四国・関東甲信は100%と例年並み、九州・中国・近畿・東海・北陸・東北は120~140%とやや多い、北海道は200%以上で非常に多い予想です。

前シーズンと比べると、四国・中国・北陸・関東甲信は50~60%と少ない、九州・近畿は70%とやや少ない、東海は90%と前シーズン並みの見込みです。
東北は150%と多いですが地域によって差が大きく、東北南部は少なく、東北北部は非常に多いでしょう。北海道は600%以上で非常に多い見込みです。

2024年各地域の花粉飛散傾向(2024年1月18日発表)
2024年 各地域の花粉飛散傾向(2024年1月18日発表)

花粉飛散量の予測根拠

花粉の飛散量は、前年夏の気象条件が大きく影響します。

2023年は、夏の猛暑の影響で、花芽の形成に好条件な「高温・多照・少雨」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。
また、花粉の飛散量は、前年春の飛散量も影響し、多く飛散した翌年は減少する傾向があるといわれています。
2023年は、春の花粉飛散量が多い傾向となったため、秋に観察されたスギ雄花の花芽の量は、ほとんどの地域で2022年の秋より少ないことが報告されています。

このことから、2024年春の花粉の飛散量は、広い範囲で前シーズン(2023年)に比べると少ないでしょう。
それでも昨夏の猛暑の影響で、多くの地域で例年並みか例年よりやや多いと予想します。東北北部と北海道は、前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンより非常に多い見込みです。

今回発表する花粉飛散量の予測は、2023年12月7日に発表した「日本気象協会2024年春の花粉飛散予測(第2報)」の内容を花芽調査の報告などを考慮して修正しました。
四国・中国・近畿・関東甲信・東北は、例年比または前シーズン比が1ランク程度少ない傾向になった府県があります。

*最新の花粉情報は【tenki.jp】2024年 春の花粉飛散予測にも掲載しています。

【花粉の種類について】

北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い 例年(前シーズン)の200%以上
多い 例年(前シーズン)の150%以上200%未満
やや多い 例年(前シーズン)の110%以上150%未満
例年(前シーズン)並 例年(前シーズン)の90%以上110%未満
やや少ない 例年(前シーズン)の70%以上90%未満
少ない 例年(前シーズン)の50%以上70%未満
非常に少ない 例年(前シーズン)の50%未満

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前シーズン 2023年シーズン飛散量
例年 過去10年(2014~2023年)の平均値

【2023年夏の気象に関する言葉の説明】

平年 1991~2020年の平均値

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*花粉飛散シーズンに売れるアイテムについては2024年スギ花粉の飛散開始は例年並みの2月上旬、花粉シーズンに売れるアイテムは?をご覧ください。

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*日本気象協会のプレスリリース
日本気象協会2024年春の花粉飛散予測(第3報)
~まもなくスギ花粉シーズンスタートピークは2月下旬から~