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2024年「紅葉見頃予想」(第3回) 見頃は全国的に遅くなるものの11月は色づきが次第に加速(10月31日更新)
2024.09.26
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は2024年10月31日(木)に、第3回「紅葉見頃予想」を発表しました。
各地で紅葉シーズンを迎えることで、多くの人が動き、経済が動きます。
またこの時期、インバウンドの増加も予想されます。日本気象協会では、英語版の「紅葉見頃予想」も発表しています。
紅葉見頃予想と併せて、天気予報のデータがあると、直近の天気予報を知ることができ、人流の予測や観光客自身の予定の調整にも役立ちます。
気象データについても、ぜひご活用ください。
*今冬の予報は2024年冬はラニーニャ現象発生で昨年より厳しい寒さと早い春の到来 冬物商品の需要の増減に注意をご覧ください。
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全国各地の紅葉見頃予想
今年の紅葉の見頃は、北日本エリアでこれから見頃を迎えるところや東日本では平年より遅い所が多いでしょう。
西日本では平年並みか遅くなりそうです。
10月の気温は9月に引き続き全国的に平年より高めの傾向となりましたが、寒気の影響を受けて一時的に冷え込んだ時期もあり、北日本に加え関東の内陸部でも一日の最低気温が0℃未満の冬日となった日がありました。
その影響もあり、すでに気象台からカエデの紅葉日の発表があった釧路や旭川、帯広では、平年より遅いものの、いずれも昨年より早い紅葉となっています。
また、東北や関東の紅葉の名所でも宮城県の鳴子峡や栃木県の日光など、山間部を中心にすでに見頃を迎えている地点が増えています。
この先、11月にかけても気温は高く推移する見込みで、多くの地点で色づきはゆっくり進むでしょう。
それでも、11月3日(日)からの週は北日本を中心に気温が平年並みか低くなる日があり、その後も11月後半には、高温傾向が次第に落ち着き、東・西日本の平野部でも最低気温が1桁台となる日があるでしょう。
色づきが進むことに適した条件が揃う日が徐々に多くなりそうです。
Autumn Foliage Peak Forecast for Various Regions Across the Country
This year, the peak viewing period for autumn foliage is expected to be later than usual in many areas in eastern Japan and in many of areas where the peak is approaching in northern Japan.
In western Japan, it is likely to be around the same time or later than usual.
Temperatures in October continued to be higher than average nationwide, as in September.
However, there were also periods when the temperatures temporarily cooled down due to the impact of cold air, resulting in winter days with daily minimum temperatures below 0℃ in northern Japan as well as in the inland areas of the Kanto region.
Due in part to this, Kushiro, Asahikawa, and Obihiro in Hokkaido, where the maple leaf coloring dates have already been announced by the meteorological observatory, are experiencing autumn foliage later than usual, but earlier than last year.
In addition, in the famous autumn foliage spots of the Tohoku and Kanto regions, mainly in mountainous areas, there is an increase in the number of locations that have already reached their peak viewing period, such as Naruko Gorge in Miyagi Prefecture and Nikko in Tochigi Prefecture.
Looking ahead, temperatures in November are expected to remain high, leading to a slow progression of color change in many locations.
However, from the second week of November, temperatures will be average or below average mainly in northern Japan, and then in late November, the high-temperature trend will gradually ease.
Consequently, even in the plain areas of eastern and western Japan, there will be days when minimum temperatures will drop into single digits.
It is likely that days with suitable conditions for coloring progress will gradually come more and more frequent.
JWA’s Autumn Foliage Forecast
For more information about JWA’s autumn foliage forecast, please refer to the link below:
Seasonal News: Autumn Foliage Forecast
More details
各地の紅葉見頃予想や紅葉スポットなどの詳しい紅葉情報はこちら(英語)をご覧ください。
各地の紅葉見頃予想
北日本(北海道・東北)
これから見頃を迎えるところでは、紅葉の見頃は、平年より遅いでしょう。
9月から10月にかけて、気温は高めに推移しましたが、寒気の影響を受け、一時的に平年を下回る時期がありました。この影響を強く受けた北海道地方、および東北地方の山間部の紅葉スポットでは、比較的順調に紅葉が進み、昨年と比べ見頃を迎えるのが早くなった地点もありました。
一方で東北地方平野部の紅葉スポットでは、冷え込みが十分ではありませんでした。
11月は、徐々に冷え込む日が増えそうですが、昨年同様、見頃は平年より遅くなるでしょう。
各地の紅葉は、道南の香雪園では11月上旬~11月中旬に、岩手県の盛岡城跡公園では11月上旬~11月下旬に見頃となる見込みです。
東日本(関東甲信・北陸・東海)
紅葉の見頃は、平年より遅いでしょう。
9月から10月にかけて、気温は高めに推移したものの、山間部の一部の紅葉スポットでは、一時的な寒気の影響を受け、色づきが順調に進んだ地点もありました。
11月は次第に高温傾向が落ち着く見込みですが、これまでの高温の影響を受け、多くの紅葉スポットでは、見頃が遅くなるでしょう。
各地の紅葉は、石川県の特別名勝兼六園では11月下旬~12月上旬に、東京都の上野恩賜公園では11月下旬~12月中旬、三重県の伊勢神宮では11月下旬~12月下旬に見頃となる見込みです。
西日本(近畿・中国・四国・九州)
紅葉の見頃は、平年並みか遅いでしょう。
10月の気温は平年より高く推移しました。11月にかけても高温傾向は続く見込みですが、後半になるとその傾向は落ち着く見込みです。
このため西日本の中でも色づきが早い山間部の紅葉スポットでは、10月の高温の影響を強く受け、見頃が遅れるところが多いでしょう。
一方で11月は高温傾向が次第に落ち着くことから、平野部の紅葉スポットでは、見頃は平年並みかやや遅くなる程度のところが多いでしょう。
各地の紅葉は、京都府の清水寺や愛媛県の松山城では12月上旬~12月中旬に、岡山県の岡山後楽園では11月下旬~12月中旬、福岡県の秋月城跡では11月下旬~12月上旬に見頃となる見込みです。
*2024年「紅葉見頃予想」の詳細、代表地点以外の全国の紅葉スポットは、【tenki.jp】2024年紅葉見頃予想にて公開しています。
*各地の「色づき実況」も【tenki.jp】紅葉見頃・天気情報 2024(タブレット・スマートフォンはこちら)にて提供を開始しています。
紅葉見頃予想と併せて活用したい天気予報
紅葉情報のほかに、短期や長期の天気予報データがあると、ビジネスにおける人流の予測や、観光客自身の予定の調整にも役立ちます。
- Weather Data API
1kmメッシュで任意地点の高精度な気象データ(過去実況値、気象予測)を取得できる天気予報APIです。
天気、気温、降水確率以外にも、日本気象協会独自の人の気温の感じ方の違いを含む「体感指数API」も提供しています。 - 気象予測配信サービス
直近の天気予報から3か月以上先の天気や気温の傾向まで、ニーズに合わせて情報を提供します。
ファイル形式はCSV、PDF等、提供方法はメール送付、FTPなどご相談ください。 - ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」
事業者様内での30日先までの天気や気温、体感の変化や、2週間先までの大雨確率、暴風確率の確認にはビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」がおすすめです。
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*今後の天候と消費活動については2024年秋後半の天候、秋冬の消費活動をご覧ください。
紅葉情報から、気象データ活用まで、お気軽にお問い合わせください。