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2024年「紅葉見頃予想」(第2回) 見頃は全国的に遅くなる見込み 北日本では昨年より早いところも(10月2日更新)
2024.09.26
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は2024年10月2日(水)に、第2回「紅葉見頃予想」を発表しました。
各地で紅葉シーズンを迎えることで、多くの人が動き、経済が動きます。
またこの時期、インバウンドの増加も予想されます。日本気象協会では、英語版の「紅葉見頃予想」も発表しています。
紅葉見頃予想と併せて、天気予報のデータがあると、直近の天気予報を知ることができ、人流の予測や観光客自身の予定の調整にも役立ちます。
気象データについても、ぜひご活用ください。
*今後の天候と消費活動については2024年秋後半の天候、秋冬の消費活動をご覧ください。
※本情報の無断での法人利用(プレスリリースでの引用や販促目的使用、自社メディアやサイネージでの掲載など)はご遠慮いただいております。
ユーザー向けの情報提供や商品PRなどで法人利用をご検討の際はお問い合わせをお願いいたします。
全国各地の紅葉見頃予想
9月の気温は、東・西日本では平年よりかなり高くなりました。
北日本もかなり高くなりましたが、下旬には平年を下回る時期もあったため、北日本山間部を中心に順調に色づきが進み、すでに見頃を迎えている地点もあります。
この先10月の気温は高く推移しますが、日照時間は東・西日本の太平洋側では少なくなるでしょう。このため、昼夜の気温差が大きい日は少ないとみられます。
また、北日本や日本海側の地域では、高気圧に覆われて、晴れて夜間は冷える日が徐々に増える見込みです。
このあと11月になると東・西日本の太平洋側も晴れる日が多くなり、晴れた朝には冷え込む日があるでしょう。
これらのことから、今年の紅葉の見頃は北日本と東日本では平年より遅く、西日本では平年並みか遅くなるでしょう。
Autumn Foliage Peak Forecast for Various Regions Across the Country
In September, temperatures were significantly higher than average in eastern and western Japan.
Northern Japan also experienced higher temperatures, but there were some periods in late September where they dropped below average. As a result, the autumn foliage has progressed smoothly, especially in the mountainous areas of northern Japan, with some locations already reaching their peak viewing period.
Looking ahead, temperatures in October are expected to remain high, but sunlight hours are likely to be reduced along the Pacific side of eastern and western Japan.
As a result, there may be fewer days with significant temperature differences between day and night.
In northern Japan and areas along the Sea of Japan, high pressure systems will bring more clear skies, leading to an increasing number of cold nights.
In November, the Pacific side of eastern and western Japan will also see more sunny days, and there will be cold temperatures on some sunny mornings.
Considering these factors, the peak period for autumn foliage is expected to be later than usual in northern and eastern Japan, while in western Japan, it will either be on time or slightly delayed.
JWA’s Autumn Foliage Forecast
For more information about JWA’s autumn foliage forecast, please refer to the link below:
Seasonal News: Autumn Foliage Forecast
More details
各地の紅葉見頃予想や紅葉スポットなどの詳しい紅葉情報はこちら(英語)をご覧ください。
今夏の猛暑と台風の影響は
紅葉が鮮やかになる条件は夏に適度な暑さと日照、降水があること、台風の強風によって葉がダメージを受けていないこと、秋にも適度な日照と降水があり昼夜の気温差が大きいことなどが挙げられます。
今夏は、北・東・西日本では記録的な高温となりました。西日本では日照時間もかなり多くなり、降水量が少ない時期がありました。
日照が過多になると、植物は葉焼けすることがあることから、西日本の紅葉スポットでは葉焼けの影響が心配されます。
また台風は、これまで台風5号・7号・10号が北・東・西日本に接近・上陸して大きな影響をもたらしました。
特に台風10号では、九州で最大瞬間風速50m/s超が観測された所もあるなど、暴風が吹き荒れました。
このため九州などでは葉の痛みなどが懸念されますが、それ以外の多くの地域では、現時点では台風の影響はほぼないとみられます。
各地の紅葉見頃予想
北日本(北海道・東北)
紅葉の見頃は、平年より遅いでしょう。
9月の気温はかなり高めに推移しましたが、下旬は平年を下回る時期がありました。このため山間部の紅葉スポットでは、昨年と比べ順調に紅葉が進み、すでに見頃を迎えている地点もあります。
この先10月は、気温は高めに推移する見込みです。このため、10月後半以降に見頃を迎える紅葉スポットでは、紅葉の色づきはゆっくりと進むでしょう。
各地の紅葉は、道北の十勝岳温泉郷ではすでに見頃に、青森県の八甲田では10月前半に、道央の支笏湖温泉では10月後半、宮城県の松島は11月後半に見頃となる見込みです。
東日本(関東甲信・北陸・東海)
紅葉の見頃は、平年より遅いでしょう。
9月の気温はかなり高く推移し、特に中旬の最低気温は平年より5℃程度高くなりました。
10月も平年より高めの傾向は続く見込みで、色づきは各地で平年より遅く進むでしょう。
各地の紅葉は、富山県の立山室堂平ではすでに見頃に、長野県の志賀高原では10月前半に、福井県の九頭竜峡や神奈川県の箱根強羅公園、静岡県の大洞院では11月後半に見頃となる見込みです。
西日本(近畿・中国・四国・九州)
紅葉の見頃は、平年並みか遅くなるでしょう。
9月の気温はかなり高く推移し、特に中旬の最低気温は平年より5℃程度高くなりました。
10月も平年より高めの傾向は続く見込みですが、11月に入ると高温傾向は和らぐ見込みです。
西日本の多くの地域では、11月の気温の影響を最も受けやすいため、見頃が大幅に遅れるところは少ない見込みです。
各地の紅葉は、徳島県の雲辺寺や、大分県の九酔渓では10月後半に、福岡県の秋月城跡では11月後半、岡山県の岡山後楽園では12月前半に見頃となる見込みです。
*2024年「紅葉見頃予想」の詳細、代表地点以外の全国の紅葉スポットは、【tenki.jp】2024年紅葉見頃予想にて公開しています。
*各地の「色づき実況」は9月下旬より【tenki.jp】紅葉見頃・天気情報 2024(タブレット・スマートフォンはこちら)提供を開始しています。
紅葉見頃予想と併せて活用したい天気予報
紅葉情報のほかに、短期や長期の天気予報データがあると、ビジネスにおける人流の予測や、観光客自身の予定の調整にも役立ちます。
- Weather Data API
1kmメッシュで任意地点の高精度な気象データ(過去実況値、気象予測)を取得できる天気予報APIです。
天気、気温、降水確率以外にも、日本気象協会独自の人の気温の感じ方の違いを含む「体感指数API」も提供しています。 - 気象予測配信サービス
直近の天気予報から3か月以上先の天気や気温の傾向まで、ニーズに合わせて情報を提供します。
配信方式はCSV、PDF、FTPなどご相談ください。 - ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」
事業者様内での30日先までの天気や気温、体感の変化や、2週間先までの大雨確率、暴風確率の確認にはビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」がおすすめです。
現在、法人のお客様に限り、期間限定で無償にてβ版の提供を行っています。
β版のご利用を希望される事業者の方はこちらから。
*今冬の予報は2024年冬はラニーニャ現象発生で昨年より厳しい寒さと早い春の到来 ビジネスへの影響は?をご覧ください。
紅葉情報から、気象データ活用まで、お気軽にお問い合わせください。