風力発電出力予測サービス SYNFOS-wind
風力発電の国内導⼊量は年々増加し、今後は陸上風力に限らず洋上風力の導入拡大も⾒込まれています。
しかし、風力発電は天候や周辺地形に左右される不安定な電源のため、発電計画の作成にあたっては高精度な予測情報が必要です。
日本気象協会の風力発電出力予測サービス SYNFOS-windは、国内外の複数気象モデルを活⽤した統合予測とAI技術などの各種解析技術を組み合わせることで、高精度な予測情報を最大20日先まで提供します。
風力発電出力予測サービス SYNFOS-windでできること
- データ分析:対象地点の過去実績値・予測値をもとにした予測特性分析。
- 予測式設定:独自の風向風速・風力発電出力モデルとAI技術を組み合わせ、対象地点に特化した予測式を設定。
さらに、現地実績値や風車稼働率を連携した逐次補正により、予測精度をさらに高めることも可能。 - 予測情報提供:風車・ウィンドファームごとの予測情報をWebAPI/データ配信/メール配信などで提供。
一般送配電事業者
系統の安定性の確保が難しい
風速・風向の急な変動によって電力系統の需給バランスが乱れやすいため、系統全体の安定性確保が難しい
小売電気事業者、風力発電事業者、アグリゲーター
電力コストや収益性の確保が難しい
風力発電出力の予測誤差が大きい場合、計画と実績に差が生まれ、インバランス料金の発生・市場での追加調達といったリスクが発生する
発電事業者、アグリゲーター
運用計画の最適化が難しい
突発的な出力変動により、他の発電や蓄電池との調整が難しく、効率的な運用計画を立てにくい
一般送配電事業者
系統の安定性向上
- 高精度な予測情報で最大20日前から出力変動を把握
- 不足時の調整力の準備、需給計画の策定が可能
- 周波数の乱れ、系統不安定化のリスクを低減
小売電気事業者、風力発電事業者、アグリゲーター
電力コストの抑制・収益性改善
- 適切なタイミングでの市場売電・調達
- インバランス料金の抑制
- スポット市場での高値調達リスク低減
発電事業者、
アグリゲーター
運用計画の効率化と最適化
- 出力制御や蓄電池の充放電計画をあらかじめ最適化
- 全体の発電コスト削減・CO₂排出削減
(オプション)信頼区間幅予測により、予測情報の上振れ・下振れリスクを事前に把握可能
風力信頼区間幅予測サービス>
風力発電出力予測サービス
SYNFOS-windの詳細
予測種別 |
短時間予測 |
短期予測 |
2週間予測 |
20日先予測 |
|---|---|---|---|---|
| 提供要素 | 風車ハブ高さ相当の風向風速 (※1) 風車ごと、ウィンドファームごとの風力発電出力 (※1,2) |
|||
| 予測時間 | 最大78時間先まで | 78時間先まで | 345時間先まで | 20日先まで |
| 時間粒度 | 30分ごと (5,10,15分ごとも可) |
30分ごと (5,10,15分ごとも可) |
30分ごと | 30分ごと |
| 更新頻度 | 1日48回 (※3) (30分ごとに更新) |
1日8回 (3時間ごとに更新) |
1日4回 (6時間ごとに更新) |
1日4回 (6時間ごとに更新) |
| 空間解像度 | ポイント(任意地点) | |||
| 配信単位 | ポイント(任意地点) | |||
| ファイル形式 | XML形式など | |||
| 提供方法 | WebAPI、データ配信、メール配信など | |||
- 風向風速・風力発電出力の過去実績値を提供いただくことで、対象地点に特化した予測式設定が可能です。過去実績値の品質や期間によっては、AI技術を用いない手法をご提案する場合もございます。
- 風力発電出力に変換する場合は、風力発電設備仕様等の情報が別途必要となります。
- 逐次補正を適用した場合の更新頻度です。
日本気象協会の風力発電出力予測サービス
SYNFOS-windの予測精度を支える技術
①国内外の複数気象モデルを活⽤した統合予測
(個々の気象モデルが持つ予測誤差が相殺され予測精度が向上)
②風向風速・風力発電出力予測モデルに、風況の面的補正などのAI技術を組み合わせ
既存サービスに比べてSYNFOS-windの誤差は1割程度小さくなりました。
(北海道内の既設陸上ウィンドファームを対象として翌日予測の誤差を比較した場合)

- 対象地点:北海道内の既設陸上ウィンドファーム(風車1基を対象とした場合)
- 対象期間:過去1年間
- 予測精度は一例であり、対象地点や対象期間によって予測傾向は異なります
- お問い合わせフォームより必要事項をご入力ください
- 日本気象協会担当者からヒアリング(お見積り条件の確認)
- ヒアリングから1週間以内で概算お見積りを送付、その後正式お見積りを送付
- お申し込み
活用例・利用メリット
業界 |
活用方法 |
|---|---|
| 送配電事業者 | 電力需給計画の作成支援 |
| 発電事業者 | 高精度な発電販売計画の作成支援 FIP制度への切り替え支援 蓄電池併設型の風力発電施設での出力平滑化支援 洋上風力発電事業への本格参入を見据えた事前検討 |
| 小売電気事業者 | 電力調達コストの削減、需給調整の効率化 |
| アグリゲーター | アービトラージ取引、利益の最大化 |
採用実績
採用者 |
事業名 |
実施時期 |
概要 |
|---|---|---|---|
| 送配電システムズ合同会社 | 次期中央給電指令所システム「風力発電出力予測機能」の開発 | 2025年度~ |
次期中央給電指令所システムの一部を担う電力需要・再エネ予測システムのうち、「風力発電出力予測機能」の開発ベンダに選定 |
| 経済産業省 | 再エネ発電等のアグリゲーション技術実証事業のうち再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業 | 2021~2023年度 |
太陽光・風力発電出力予測をはじめとする、アグリゲーター向けの予測技術の高度化に関する課題検討(2022~2023年度は東芝エネルギーシステムズ様のコンソーシアムに参加) |
| 独立行政法人国際協力機構(JICA) | スリランカ国電力セクターマスタープラン実現に向けた能力向上プロジェクト | 2021~2022年度 |
スリランカ民主社会主義共和国(以下「スリランカ国」)のセイロン電力公社(Ceylon Electricity Board)向けに、スリランカ国内の太陽光発電・風力発電に関する気象予測および発電出力予測のデータを提供。 スリランカ民主社会主義共和国のセイロン電力公社向けに 太陽光・風力発電に関する発電出力予測データを7月から提供 ~日本気象協会、海外の電力セクター向けに初の取り組み~ |
| 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) | 再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発 | 2020~2023年度 |
「日本版コネクト&マネージ」実現のため、ローカル系統に特化した太陽光・風力発電出力予測技術を開発 |
| 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) | 電力系統出力変動対応技術研究開発事業 | 2014~2018年度 | 電力需給運用に影響を与える風力発電の急激な出力変動(ランプ現象)に着目し、ランプ現象の予測システム開発とシステムの適用性検証を実施 |
| 経済産業省 | 南早来変電所 大型蓄電システム実証事業 | 2013~2018年度 | 風力・太陽光発電の出力変動による電力系統への影響を緩和するため、レドックスフロー電池制御のための風力・太陽光発電出力予測システムを開発 |
FAQ
-
風力発電出力予測サービスは、どのようなデータをもとに予測していますか?
日本気象協会独⾃の気象モデルと国内外の複数気象モデルを活⽤した統合予測に、風況の面的補正などのAI技術を組み合わせて予測を行っています。
-
風力発電出力予測は、何時間先・何日先まで可能ですか?
風力発電出力予測サービス SYNFOS-windでは、最も細かい5分ごとの予測は最大78時間先まで、30分ごとの予測は最大20日先まで予測可能です。
-
風力発電出力予測サービスの更新頻度は?
予測の種別によって異なります。
- 短時間予測(逐次補正*を適用した場合):1日48回(30分ごと)
- 短期予測:1日8回(3時間ごと)
- 2週間予測:1日4回(6時間ごと)
- 20日先予測:1日4回(6時間ごと)
*逐次補正:予測対象地点で計測された風向風速や風力発電出力の実績値をリアルタイムで連携し、作成した予測値に都度反映します。
-
風力発電出力予測の導入実績は?
経済産業省、環境省、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの国のプロジェクトや公的機関での採択、一般送配電事業者・大手発電事業者・小売電気事業者等での導入実績があります。
-
風力発電出力予測サービスの料金体系やプランは?
予測情報提供の場合は月額料金制、過去予測データ提供・予測精度検証の場合は個別お見積りになります。詳細はお問い合わせください。
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風力発電出力予測サービスの価格を教えてください。
予測対象地点数、予測種別、提供要素などによって個別に算出いたします。詳細はお問い合わせください。
-
風力発電出力予測サービスのデータの形式と提供方法は?
風力発電出力予測サービス SYNFOS-windのファイル形式はXML形式など、提供方法はWebAPI、データ配信、メール配信などからお選びいただけます。
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事前検討を目的とした過去予測データ整備、予測精度検証は可能ですか?
実現可能です。インバランス料金を考慮した簡易的な収益評価や報告資料の作成も承りますので、詳細につきましては個別にお問い合わせください。
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発電出力変換に必要な風力発電設備仕様とは何ですか?
位置情報(緯度経度)、定格出力、風車ハブ高さ、カタログ値パワーカーブなどを指します。詳細はお問い合わせください。
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過去実績値の提供が難しい場合でも、予測式の設定は可能ですか?
可能です。対象地点周辺の風向風速観測データ、および日本気象協会所有の風向風速推定値を用いることで、運用開始前の風力発電所を対象とした予測式を設定します。また、風力発電出力実績値のみでの予測式設定も可能です。
-
対象地点や予測条件に関わらず、必ずAI技術が採用されるのですか?
必ずAI技術が採用されるわけでありません。予測式設定に用いる過去実績値の品質や期間によっては、AI技術を用いない予測手法を提案する場合があります。
-
海外の風力発電所を対象とした予測情報提供は可能ですか?
可能です。詳細はお問い合わせください。
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洋上風力でも利用できますか?
風力発電出力予測サービス SYNFOS-windは、洋上風力に向けた予測にも対応しています。
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導入までにどれくらいの期間がかかりますか?
提供仕様により異なるため、詳細はお問い合わせください。
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サービスの導入にあたり、専用のソフトウェア・ハードウェアは必要ですか?
提供方法によって異なります。WebAPIやメール配信での提供であれば、通常のインターネット回線のみでご利用可能です。また、データ受信用のサーバを別途用意いただければ、当該サーバへのデータ連係も可能です。
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風力発電出力予測サービスは、個人で購入することは可能ですか?
申し訳ございませんが、風力発電出力予測サービス SYNFOS-windは法人向けサービスとなっております。