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2025年 春の花粉飛散予測(第2回)~2月上旬に福岡などで飛散開始 大阪・東京は2月中旬から~

2024.12.20

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2024年12月5日(木)に全国・都道府県別の2025年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第2報)を発表しました。

また、詳細な情報を「2025年春の花粉総飛散量 予測資料」として販売します。

※本情報の無断での法人利用(プレスリリースでの引用や販促目的使用、自社メディアやサイネージでの掲載など)はご遠慮いただいております。ユーザー向けの情報提供や商品PRなどで法人利用をご検討の際はお問い合わせをお願いいたします。

2025年 春の花粉飛散予測のポイント

  • 2025年のスギ花粉シーズンは例年並みの時期にスタート
  • 飛散量は、広い範囲で例年より多く、四国・中国・近畿は例年の2倍以上の所も。
  • 前シーズン(2024年)に比べ、九州から近畿と東北南部などで2~8倍に。

2025年 スギ花粉の飛散開始時期

2025年のスギ花粉の飛散開始時期は例年並みでしょう。

2月上旬には九州や、四国・中国・東海・関東の一部で、2月中旬には関東以西の広い範囲でスギ花粉が飛散開始となる見込みです。北陸と東北南部は2月下旬、東北北部は3月上旬から中旬にスギ花粉シーズンがスタートするでしょう。

スギの雄花は、初冬の冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。

今シーズンの冬は、12月はじめは暖かかった地域でも冷え込む日が続くようになり、この先2月にかけて気温はほぼ平年並みに推移する見通しです。
スギの雄花の休眠打破はおおむね順調に進み、休眠から目覚めた後は、寒さの和らぐ日が現れると順調に開花すると予想します。

このため、九州から東北では、スギ花粉は例年並みの2月上旬から3月中旬に飛散開始するでしょう。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。
2月上旬に飛散開始が予想される地域では、早めに花粉対策が必要となるでしょう。

【日本気象協会】2025年 スギ花粉の飛び始め予想(2024年12月5日発表)
2025年 スギ花粉の飛び始め予想(2024年12月5日発表)

※飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上の花粉を2日連続して観測した最初の日

*今冬から来春にかけての予報は2024年冬はラニーニャ現象発生で昨年より厳しい寒さと早い春の到来 冬物商品の需要の増減に注意をご覧ください。

2025年春の花粉飛散量予測

2025年春の花粉飛散量予測<例年比>

2025年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・中国・近畿は非常に多い所もあるでしょう。東北北部は例年より少ない見込みです。

【日本気象協会】2025年 花粉の飛散傾向【例年比】(2024年12月5日発表)
2025年 花粉の飛散傾向【例年比】(2024年12月5日発表)

2025年春の花粉飛散量予測<前シーズン比>

2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。
九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込みです。

アレルギー商材の需要にも影響があるでしょう。

【日本気象協会】2025年 花粉の飛散傾向【前シーズン比】(2024年12月5日発表)
2025年 花粉の飛散傾向【前シーズン比】(2024年12月5日発表)

花粉飛散予測の根拠

花粉飛散量予測の根拠まとめ

2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。

一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。
2024年春は花粉飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年春は2024年に比べ飛散量が増加する地域が多いと考えられます。

これらのことから2025年春の花粉飛散量は、例年に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、非常に多い所もあるでしょう。
東北北部は2024年春の飛散量が非常に多かったことと、夏に日照時間が少ない時期があったことが影響し、例年より少ない見込みです。

前シーズン(2024年)に比べると、九州から近畿と東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。

【日本気象協会】2025年 各地域の花粉飛散傾向(2024年12月5日発表)
2025年 各地域の花粉飛散傾向(2024年12月5日発表)

予測根拠詳細(1) 前年(2024年)夏の気象条件

花粉の飛散量は、前年夏の気象条件が大きく影響します。

気温が高く、日照時間が多いと花芽が多く形成され、翌春の飛散量は多くなる傾向があります。
2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が、九州から北海道まで、ほぼ揃ったと考えられます。
夏の振り返りと2024年秋後半の天候、秋冬の消費活動

予測根拠詳細(2) 前シーズン(2024年)春の花粉飛散量

花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。

前シーズン(2024年)春の花粉飛散量は、九州から近畿と、北陸から東北南部では例年を下回り、関東甲信も例年並みか少ない傾向でした。一方、東海と東北北部や北海道は、例年を上回りました。
前シーズン(2024年)は花粉飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年は気象条件が揃えば飛散量が増加する地域が多いと考えられます。

予測根拠詳細(3) スギ雄花の花芽調査

日本気象協会がおこなっている花芽調査では、この秋のスギ雄花の花芽の量は、四国、近畿、東海で、例年より多い傾向であることが確認されています。

また、植物や森林の研究者と開催する研究会では、関東でも例年と同じくらいか例年より多いことが報告されています。

今回発表する花粉飛散量の予測は、2024年9月26日(木)に発表した「日本気象協会2025年春の花粉飛散予測(第1報)」の内容を花芽調査の結果などを考慮して修正しています。
東海、関東などの予測を一部修正しました。

花粉の種類や飛散量について

【花粉の種類について】

九州から東北はスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い 例年(前シーズン)の200%以上
多い 例年(前シーズン)の150%以上200%未満
やや多い 例年(前シーズン)の110%以上150%未満
例年(前シーズン)並 例年(前シーズン)の90%以上110%未満
やや少ない 例年(前シーズン)の70%以上90%未満
少ない 例年(前シーズン)の50%以上70%未満
非常に少ない 例年(前シーズン)の50%未満

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例年 過去10年(2015~2024年)の平均値
前シーズン 2024年シーズン飛散量

【2024年夏の気象に関する言葉の説明】

平年 1991~2020年の平均値

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花粉飛散に関するデータ

花粉の飛散は商品需要に影響を与えるだけでなく、外出や屋外での活動にも影響を与えます。
今回掲載した「花粉の飛散傾向」や、「2025年春の花粉総飛散量 予測資料」だけでなく、より細かい花粉飛散に関するデータも販売しています。

ピンポイントな地点の日々の花粉飛散情報や、より長期の商品販売計画・プロモーション計画等で利用できるシーズン全体の週単位・都道府県別の花粉飛散量予測も提供しています。
気になることございましたらお問い合わせください。

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天気予報専門メディア「tenki.jp」では毎年、花粉の飛散シーズンに花粉飛散情報を発表・更新しています。

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