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日本気象協会が支援する名古屋工業大学ソーラーカー部が「WORLD GREEN CHALLENGE 2025」チャレンジャークラスで優勝

2025.09.01

日本気象協会が2018年より支援している名古屋工業大学ソーラーカー部が、「WORLD GREEN CHALLENGE(WGC)2025」のソーラーカーチャレンジ チャレンジャークラスで優勝しました。

「WGC2025」は、2025年8月9日(土)~12日(火)に大潟村ソーラースポーツライン(秋田県南秋田郡大潟村)で行われたソーラーカーレースの大会です。
レースは3日間、合計25時間にわたる長時間耐久形式で行われ、名古屋工業大学ソーラーカー部は、ソーラーカーチャレンジ チャレンジャークラスで優勝しました。

今回のレースで日本気象協会は、エネルギー事業者様向けAPIサービス ENeAPIを通じて独自の日射量予測情報などを提供し、レースの戦略・走行計画策定を支援しました。

ソーラーカーとレースについて

ソーラーカーは、太陽エネルギーのみで走る「究極のエコカー」です。
しかし、天候の変化などに伴って日射量が変動するため、車体が受けるエネルギー量は一定ではありません。

名古屋工業大学ソーラーカー部は、日本気象協会が提供する再エネ予測情報をソーラーカーレースに活用し、天候や時間帯別の気象条件も織り込んだレースマネジメントを実現しました。
これにより、細やかな走行計画・戦略策定が可能となりました。

「WGC2025」を走行する名古屋工業大学ソーラーカー部の「Horizon Delta」
「WGC2025」にて走行する名古屋工業大学ソーラーカー部の「Horizon Delta」
名古屋工業大学ソーラーカー部のメンバー
名古屋工業大学ソーラーカー部のメンバー

日本気象協会の支援内容

1.事前の戦略策定支援情報

独自気象モデルによる予測情報(全天日射量・気温・降水量・風向風速)を1kmメッシュ、30分単位で最大345時間先まで提供しました。

「WGC2025」では、レース本番に向けた発電量の見積、降雨や強風によるソーラーカーへの影響有無確認など、レースプランの立案に活用されました。

*関連サービス:エネルギー事業者様向けAPIサービス ENeAPI

2.前日から当日のレース支援情報

独自気象モデル「SYNFOS-solar 1kmメッシュ」によるレース当日の予測日射量を1kmメッシュ、30分単位で78時間先まで提供しました。

「WGC2025」では、レース前日夕方と当日朝のレースプランの調整に活用されました。

*関連サービス:エネルギー事業者様向けAPIサービス ENeAPI
日射量・太陽光発電出力予測 SYNFOS-solar (日本気象協会コーポレートサイト)

名古屋工業大学ソーラーカー部からのコメント

WGC2025では天候の変動が大きく、レース中のエネルギーマネジメントが非常に難しかった。
しかし、予測データを活用して、レース全体での太陽光パネルによる発電量を見積もることで、適切なエネルギー配分となるように速度を調整することができた。

名古屋工業大学ソーラーカー部 公式ウェブサイト https://solar-car.club.nitech.ac.jp/

日本気象協会は、今後も気象情報の提供を通じてソーラーカーレースをはじめとしたスポーツ全般を支援し、「気象×スポーツ」の取り組みを積極的に推進していきます。