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2025年 春の花粉飛散予測(第3回)~まもなく花粉飛散 例年の2倍以上も 早めの対策を~
2025.01.16
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2025年1月16日(木)に全国・都道府県別の2025年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第3報)を発表しました。
また、詳細な情報を「2025年春の花粉総飛散量 予測資料」として販売します。
※本情報の無断での法人利用(プレスリリースでの引用や販促目的使用、自社メディアやサイネージでの掲載など)はご遠慮いただいております。ユーザー向けの情報提供や商品PRなどで法人利用をご検討の際はお問い合わせをお願いいたします。
2025年 春の花粉飛散予測のポイント
- 2月上旬に九州から関東の一部で飛散開始、1月のうちから早めの対策を。
- スギ花粉のピークは早い所で2月下旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から4月上旬。
- 飛散量は、広い範囲で例年より多く、四国・近畿は例年の2倍以上の所も。
2025年 スギ花粉の飛散開始時期
スギ花粉は2月上旬に九州から関東の一部で飛散開始となる見込みです。
2月中旬には関東以西の広い範囲で、2月下旬には北陸と東北南部でスギ花粉シーズンを迎えるでしょう。東北北部は3月上旬から中旬に飛散開始となる見込みです。
ほぼ例年並みのスタートですが、東海と東北では例年並みか早い予想です。
協力機関からの観測情報によると、東海では早くも1月上旬に飛散開始が確認された所があります。
また、東京都保険医療局「東京都アレルギー情報navi.」のデータによりますと、東京都内でもわずかながらスギ花粉の飛んでいる所があります。
1月中の飛散量は少ないですが、2月には本格的な飛散となるでしょう。
スギの雄花は、初冬の冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。
今シーズンの冬は12月から1月半ばにかけて寒気の影響を受ける日が多くなりましたが、この先2月にかけての気温は平年並みか高く推移する見通しです。3月の気温は平年より高いでしょう。
スギの雄花の休眠打破はおおむね順調に進み、休眠から目覚めた後は、寒さの和らぐ日が現れると順調に開花すると予想します。
スギ花粉が飛散開始する時期は、多くの所で例年並みですが、東海と東北は例年並みか早いでしょう。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。
花粉症の方は、早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。
スギ・ヒノキ花粉のピーク時期
スギ花粉が非常に多く飛ぶピークの時期は、福岡・高松・東京で2月下旬からの見込みです。
3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。
各地とも、おおむね例年並みの時期で、ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。
また、ヒノキの花粉のピークはおおむね3月下旬から4月上旬になるでしょう。
3月の気温が高めに推移することから、ヒノキのピークは例年より早い予想で、期間は5日から2週間ほど続く見込みです。
仙台はヒノキの飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れないでしょう。
強い風が吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1平方センチメートルあたり100個以上観測される日がありそうです。
花粉情報や気象情報を確認しての対策が必要となるでしょう。
*最新の花粉情報は【tenki.jp】花粉飛散情報をご覧ください。
2025年春の花粉飛散量予測
2025年春の花粉飛散量予測<例年比>
2025年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・近畿は非常に多い所もあるでしょう。
東北北部は例年より少ない見込みです。
2025年春の花粉飛散量予測<前シーズン比>
2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿では非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。
九州から近畿などでは前シーズン(2024年)と比べると、飛散量が大幅に増加する見込みです。
アレルギー商材の需要にも影響があるでしょう。
花粉飛散予測の根拠
2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。
一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。
2024年春は花粉の飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年春は2024年に比べ飛散量が増加する地域が多いと考えられます。
日本気象協会がおこなった花芽調査では、スギ雄花の花芽の量は、四国、近畿、東海で、例年より多い傾向であることが確認されています。
また、植物や森林の研究者と開催する研究会では、関東でも例年と同じくらいか例年より多いことが報告されています。
一方、環境省が2024年12月に発表したスギ雄花花芽調査の結果によると、東北地方は例年より少ないとされています。
これらのことから2025年春の花粉飛散量は、例年に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、非常に多い所もあるでしょう。
東北北部は2024年春の飛散量が非常に多かったことと、夏に日照時間が少ない時期があったことが影響し、例年より少ない見込みです。
前シーズン(2024年)に比べると、九州から近畿は非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。
今回発表する花粉飛散量の予測は、2024年12月5日(木)に発表した「日本気象協会2025年春の花粉飛散予測(第2報)」の内容を、環境省が発表したスギ雄花花芽調査の結果などを考慮して更新しています。
中国・北陸・東北の予測を一部修正しました。
花粉の種類・飛散時期・飛散量について
【花粉の種類について】
九州から東北はスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量を表します。
【飛散時期に関する言葉の説明】
飛散開始日 | 1cm2あたり1個以上の花粉を2日連続して観測した最初の日 |
ピーク開始(終了)日 | スギ花粉は1cm2あたり50個以上の花粉を2日連続して観測した 最初(最後)の日 |
ヒノキ花粉は1cm2あたり30個以上の花粉を2日連続して観測した 最初(最後)の日 |
【飛散量に関する言葉の説明】
非常に多い | 例年(前シーズン)の200%以上 |
多い | 例年(前シーズン)の150%以上200%未満 |
やや多い | 例年(前シーズン)の110%以上150%未満 |
例年(前シーズン)並 | 例年(前シーズン)の90%以上110%未満 |
やや少ない | 例年(前シーズン)の70%以上90%未満 |
少ない | 例年(前シーズン)の50%以上70%未満 |
非常に少ない | 例年(前シーズン)の50%未満 |
==========
例年 | 過去10年(2015~2024年)の平均値 |
前シーズン | 2024年シーズン飛散量 |
【2024年夏の気象に関する言葉の説明】
平年 | 1991~2020年の平均値 |
日本気象協会の花粉飛散予測とは
日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。
日本気象協会の花粉飛散予測は、前シーズンの花粉飛散結果や気象観測値などの気象データ、および花芽の現地調査などの結果をもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報をふまえて予測しています。
花粉データの販売・広告掲載
花粉飛散に関するデータ
花粉の飛散は商品需要に影響を与えるだけでなく、外出や屋外での活動にも影響を与えます。
今回掲載した「花粉の飛散傾向」や、「2025年春の花粉総飛散量 予測資料」だけでなく、より細かい花粉飛散に関するデータも販売しています。
ピンポイントな地点の日々の花粉飛散情報や、より長期の商品販売計画・プロモーション計画等で利用できるシーズン全体の週単位・都道府県別の花粉飛散量予測も提供しています。
気になることございましたらお問い合わせください。
天気予報専門メディア「tenki.jp」での商品販促
天気予報専門メディア「tenki.jp」では毎年、花粉の飛散シーズンに花粉飛散情報を発表・更新しています。
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