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2026年秋の台風に早めの備えを 「biz tenki」で複数の進路シナリオを最大10日先まで確認可能に

2026.08.31

日本気象協会は2026年8月27日、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki(ビズテンキ)」をアップデートし、「シナリオ型台風予測情報」と「大雨・暴風・降雪リスクアラート」を新たに搭載しました。

台風は、予報期間が長いほど進路の不確実性が大きくなります。早い段階から複数の進路シナリオを確認し、それぞれの場合に想定される影響や対応を検討しておくことが、工程管理、人員配置、物流計画、イベント運営などの判断に役立ちます。

「biz tenki」では、複数の台風進路シナリオと各シナリオの発生確率を最大10日先まで確認できます。さらに、大雨・暴風・降雪のリスクをプッシュ通知で受け取れるようになりました。

本記事のポイント

  • 2026年秋は、発達した台風に伴う大雨や暴風への早めの備えが重要
  • 「biz tenki」で複数の台風進路シナリオと発生確率を最大10日先まで確認可能
  • 大雨・暴風・降雪リスクをプッシュ通知で受け取ることが可能
  • 工程変更、人員配置、物流調整、イベント開催判断などの事前検討に活用できる

目次

2026年秋は発達した台風による大雨・暴風への備えが重要

気象庁によると、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられます。

エルニーニョ現象が発生している年は、北太平洋西部における台風の発生位置が、平年よりも日本から離れた南東側に偏りやすい傾向があります。日本から離れた海域で台風が発生した場合、日本付近へ接近するまでに暖かい海上を長く進むことで、十分に発達した状態で日本付近へ接近するおそれがあります。

【日本気象協会】秋の台風の経路傾向

このため、2026年の秋は、発達した台風に伴う大雨や暴風への備えが重要です。台風が日本から離れている段階から進路の変化に注意し、事業への影響を想定した対応を早めに検討しておきましょう。

*台風傾向の予想を確認する:2026年の台風傾向予想|9月・10月の発生・接近傾向

※実際の影響は、個々の台風の進路や強さ、周辺の気象状況によって異なるため、継続的に最新の予報を確認してください。

台風の進路はなぜ複数のシナリオで確認する必要がある?

台風の進路予測には不確実性があります。特に数日以上先の予測では、初期のわずかな大気の状態の違いによって、その後の進路や発達状況が大きく変わることがあります。

「シナリオ型台風予測情報」は、台風の進路を一つに絞って示すのではなく、複数の進路シナリオと各シナリオの発生確率を示す情報です。

例えば、自社の拠点に台風が接近する確率が最も高いシナリオだけでなく、確率は低くても影響が大きくなるシナリオを確認することで、次のような対応を事前に検討できます。

  • 屋外作業や工事工程の前倒し、予備日の確保
  • 資材搬入日や出荷・納品日の調整
  • 応援要員や交代要員の確保
  • 農作物の早期収穫や排水路等の農業施設の点検
  • イベントの開催可否を判断する期限や基準の設定

一つの進路だけを前提に対応を決めるのではなく、「どの進路になった場合に、いつ、どの対応を始めるか」を整理しておくことが、台風対策の早期化につながります。

「biz tenki」に追加された2つの機能

「biz tenki」には、台風や気象災害への早めの備えを支援する2つの機能が追加されました。

【日本気象協会】biz tenkiのアップデート情報

1.複数の台風進路を確認できる「シナリオ型台風予測情報」

「biz tenki」では、アンサンブル予測を活用した複数の台風進路シナリオと、各シナリオの発生確率を最大10日先まで確認できます。

アンサンブル予測とは、わずかに異なる複数の大気の状態から数値シミュレーションを行い、その平均やばらつきなどの統計的な特徴を利用して予測する手法です。

シナリオ型台風予測情報を確認することで、台風の進路が定まりにくい段階から、起こり得る複数のケースを想定できます。

なお、表示される確率は、各シナリオが必ずその進路を通ることを示すものではありません。予報の更新によってシナリオの内容や発生確率は変化するため、定期的に最新情報を確認してください。

*シナリオ型台風予測情報提供サービスの詳細:日本気象協会独自のシナリオ型台風予測情報

2.大雨・暴風・降雪リスクを知らせるプッシュ通知

大雨・暴風・降雪などの気象災害リスクが予測された場合、アプリのプッシュ通知でお知らせします。

「biz tenki」では、大雨・暴風・降雪に関する気象災害リスクを最大14日先まで確認できます。
通知をリスクの見落とし防止に利用し、アプリ内の予測情報と組み合わせることで、工程管理や業務判断を早めに検討できます。

確認する情報 確認できる期間 主な判断例
大雨・暴風・降雪リスク 最大14日先 対応体制の確認、資材や人員の確保
台風の進路シナリオと発生確率 最大10日先 工程変更、物流調整、開催判断の条件整理
1時間ごとの天気・風・降水 最大72時間先 作業時間や搬入時間、実施可否の最終調整

業種別に考える「シナリオ型台風予測情報」の活用例

建設業・屋外作業

台風が接近する複数の可能性を踏まえ、作業工程の前倒しや予備日の設定、資材の養生、重機の退避、人員配置の変更などを検討できます。

製造業・物流業

工場や物流拠点への影響を想定し、原材料の搬入、製品の出荷、納品日の調整や代替輸送ルートの検討に活用できます。

農業

強風や大雨の影響を受ける可能性がある場合に、収穫時期の調整、排水路等の農業施設の点検、飛散しやすい資材の固定などを早めに検討できます。

観光・イベント業

会場設営やスタッフ配置、来場者への案内、開催・延期・中止を判断する期限を、複数の進路シナリオを踏まえて事前に設定できます。

「biz tenki」を利用した台風情報の段階的な活用

シナリオ型台風予測情報は、一度確認して対応を確定するための情報ではありません。台風が日本から離れている段階では複数の対応案を準備し、予報の更新に合わせて対応を絞り込む使い方が適しています。

  1. 複数の進路シナリオを確認し、自社拠点や業務への影響を洗い出す
  2. シナリオごとに必要な対応と、対応を開始する判断基準を決める
  3. プッシュ通知や最新予報でリスクの変化を確認する
  4. 台風の接近に合わせて、工程変更や作業中止などの最終判断を行う

低確率のシナリオであっても、発生した場合の影響が大きい場合は、事前に対応を検討しておくことが重要です。

ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」とは

「biz tenki」は、日本気象協会が提供する、企業の業務判断に特化した天気予報アプリです。
台風や気象災害リスクに加え、次のような情報を確認できます。

  • 1kmメッシュのピンポイントな気象予測
  • 30日先までの日別の天気・気温・降水・日射・体感気温・WBGT(暑さ指数)
  • 12週先までの気温と前年値・平年値との比較
  • 6か月先までの月別体感気温マップ
  • 気象リスクや需要変化に関する情報

アプリの利用料金は月額650円で、利用開始後1か月間の無料トライアル期間があります。
「biz tenki」の機能と1か月無料トライアルを見る

複数のIDをまとめて管理したい場合など、10ID以上の法人契約にも対応しています。
「biz tenki」の法人契約・業種別活用例を見る

FAQ|よくある質問

Q.最大10日先の台風進路を一つに特定できる情報ですか?

A.一つの進路を確定的に示す情報ではありません。複数の進路シナリオと各シナリオの発生確率から、起こり得るケースを把握するための情報です。

Q.発生確率が最も高いシナリオだけを確認すればよいですか?

A.最も確率の高いシナリオに加え、確率は低くても自社への影響が大きいシナリオを確認することが重要です。影響の大きさと発生確率の両方から、必要な備えを検討してください。