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【防災レポート】2026年 秋雨前線に伴う今後の大雨の見通し(第1報)
2026.09.03
日本気象協会は、秋雨前線に伴う今後の大雨の見通し(9月3日14時時点)に関する情報を防災レポート(第1報)として発表します。
ポイント
- 西日本太平洋側では、秋雨前線に台風第24号からの湿った空気が流れ込む影響で、9月4日(金)から6日(日)にかけて大雨となる恐れがある。
- 宮崎県周辺では、6日(日)までの72時間雨量が1000mmを超え、既往最大比が150%を超える可能性がある。
- 降雨が長時間継続することが予想され、低い土地の浸水や土砂災害に厳重な警戒が必要。
3日(木)12時現在、秋雨前線が本州の日本海側に延びていて、今後ゆっくりと太平洋側へ南下する予想となっています。また、南西諸島付近の台風第24号による湿った空気が流れ込み、秋雨前線の活動が活発になる見込みです。
台風第24号は週明け以降も南西諸島付近に留まる予想となっていて、秋雨前線の活動が活発となる西日本太平洋側を中心に大雨が長時間続く恐れがあります。
日本気象協会独自の「JWA統合気象予測」では、9月3日15時~6日15時までの72時間積算雨量が宮崎県の広い範囲で1000mmを超える予想となっていて、多い所では1500mmに達する恐れがあります(図1)。
(9月3日14時時点予測)
また、日本気象協会独自の基準による線状降水帯予測では(図2)、西日本太平洋側の沿岸部で線状降水帯の発生する可能性があり、広い範囲で短時間強雨にも警戒が必要です。
平野部で線状降水帯が発生すると、短時間で低い土地の浸水や道路の冠水など急激に状況が悪化する恐れがあります。
(日本気象協会独自の基準で線状降水帯の発生可能性がある地域を9月3日14時に予測)
予想される雨量となった場合、これまでに観測された雨量の最大値との比(既往最大比 ※1)が150%を上回る可能性があります(図3)。
日本気象協会と静岡大学牛山素行教授との共同研究の結果(※2)によると、既往最大比が150%を超えると犠牲者数が急増する可能性があり、災害発生危険度が極めて高いことから厳重な警戒が必要です。
※1 既往最大比:解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと(関連記事:雨量の「既往最大比」とは?)
※2 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.
(9月3日7時時点予測。過去最大値の集計期間:2006年5月~2025年12月)
今回の大雨の特徴は長時間にわたって雨が続くことです。
雨が長時間続いた状況では河川の増水や氾濫に警戒が必要です。また、河川の水位が高くなることで、降雨の排水が十分にできず浸水害が発生することがあります。
さらに、大雨で地盤が緩んだ地域の斜面では、土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。河川や低い土地、斜面の近くにお住まいの方は、雨が強くなってからではなく、早めの避難を心がけるようにしてください。
なお、今後の秋雨前線や台風第24号の位置によっては雨量の予測が大きく変化する可能性があります。また、狭い範囲で強雨となった場合、予測を上回る雨量となる恐れがあります。
週明け7日(月)以降は、東日本や東北でも秋雨前線の活動が活発になり、大雨となる恐れがあります。本情報は2026年9月3日13時時点の予測資料から作成したものです。最新の気象情報を確認し、厳重な警戒をしてください。
※日本気象協会公式の天気予報専門メディア「tenki.jp」では、「警報・注意報」「地震情報」「津波情報」「火山情報」「台風情報」などの防災情報を24時間365日提供しています。
大山駿(おおやましゅん)
一般財団法人 日本気象協会 防災・気象DX本部 防災事業部 防災事業課 危機管理グループ
気象予報士
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