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6月の「東京の野菜相場」の見通しは?|価格変動に備える調達・販売・商品設計戦略

2026.05.14

6月にかけての東京の野菜相場は、前4週比で見ると、品目ごとに強弱はあるものの、概ね横ばいからやや下落傾向となる見込みです。一方で、ねぎやほうれん草など一部の葉茎菜類では上昇傾向も見られます。

本記事では、6月の東京市場における野菜相場の見通しに加え、価格変動に対応するための調達・販売・商品設計に関する具体的な判断ポイントを整理します。

目次

日本気象協会の「野菜の相場予測」とは

「野菜の相場予測」とは、日本気象協会が気象データと市場データをもとに、最大15週間先までの野菜の市場価格を予測するものです。
日本気象協会では「野菜の相場予測」の定量データの提供と、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」での情報提供を行っています。

野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始

気象条件の影響を受けやすい野菜相場は、近年の気候変動の影響により相場の急変リスクが高まっています。
日本気象協会の「野菜の相場予測」を活用することで、外食・中食におけるメニュー設計、青果卸・仲卸における仕入れ・価格調整、食品宅配・ECにおける商品構成の最適化など、各業態における意思決定の前倒しやロス削減が期待できます。

6月1日週・6月29日週の野菜の相場予測のポイント

6月にかけての東京の野菜相場は、前4週比で見ると、品目ごとに強弱はあるものの、概ね横ばいからやや下落傾向となる見込みです。一方で、ねぎやほうれん草など一部の葉茎菜類では上昇傾向も見られます。(5月11日時点)

  • 6月1日週:概ね前4週並み。ねぎのみ上昇傾向。
  • 6月29日週:概ね前4週並み。レタスはやや下落、ほうれん草はやや上昇傾向。

以下の点には注意が必要です。

  • 品目ごとの価格差
  • 出荷集中による在庫・物流負荷
  • 天候変動による短期的な価格変動
【日本気象協会】東京エリアの6月1日週・6月29日週の野菜の相場予測(2026年5月11日更新)
東京エリアの6月1日週・6月29日週の野菜の相場予測(2026年5月11日更新)

6月1日週(前4週比)

  • 葉茎菜類:ねぎは上昇傾向
  • 果菜類:なすはやや下落傾向
  • 根菜類:だいこんはやや下落傾向

6月29日週(前4週比)

  • 葉茎菜類:レタスはやや下落、ほうれん草はやや上昇傾向。
  • 果菜類:なすはやや下落傾向
  • 根菜類:にんじんはやや下落傾向

*前年比・平年比や細かな品目別の野菜の相場予測はアプリ「biz tenki」(月額650円/1か月無料)をダウンロードしてご覧ください。

4週先・8週先の相場予測はどう使い分けるか

「野菜の相場予測」は、同じ予測でも見る期間によって判断の役割が異なります。
4週先と8週先を使い分けることで、「直近対応」と「先回り対応」を両立することが可能になります。

4週先(直近判断)|“直近でどう動くか”を見て調整する

  • 仕入れ量の増減調整
  • 売価設定、値引き判断
  • 在庫のコントロール

8週先(中期判断)|“これからどう変わるか”を先回りする

  • 販促企画(特売・キャンペーン設計)
  • 商品構成・メニュー開発
  • 調達計画、生産スケジュールの設計

使い分けのポイント|“対応”と“準備”を分ける

4週先と8週先は、以下のように役割が異なります。

  • 4週先:すでに起きつつある変化への「対応」
  • 8週先:これから起きる変化への「準備」

両者を組み合わせることで、「価格が動いてから対応する」のではなく、動く前に備え、動いた後に調整するという一連の判断が可能になります。

なぜ6月1日週・6月29日週はこのような相場になるのか?

野菜価格は主に「気温・出荷量・産地切替」の影響を受けて変動します。
6月の野菜の相場予測の背景は、主に以下の通りです。

1.曇雨天による日照不足と生育への影響

梅雨入り前後の影響で、5月後半から6月にかけては降水量が増加し、日照時間が不足しやすい見込みです。
この影響により、生育の遅れや品質低下が発生し、出荷量が不安定になる可能性があります。
その結果、供給が減少した品目では価格が上昇しやすくなります。(例:ほうれん草)

2.気温上昇による生育への影響

5月から6月にかけて気温が上昇することで、暑さに弱い野菜(例:ほうれん草)では生育不良や品質低下が発生しやすくなる一方、高温多湿を好む野菜(例:なす)は生育が促進されるため、出荷量が増加しやすくなります。
このため、品目ごとの特性により価格が上昇または下落しやすい傾向となります。

3.季節変化に伴う産地切り替え・端境期の影響

春産地から夏産地への移行時期にあたる品目では、産地リレーの過渡期により供給が一時的に不安定になります。さらにこの時期は、天候変動の影響も重なりやすく、出荷量の振れ幅が大きくなる傾向があります。
その結果、一時的な価格上昇が発生しやすくなります。(例:ねぎ)

一方で、産地リレーが比較的スムーズに進む品目では供給が安定しやすく、相場はやや下落傾向で推移します。(例:レタス、だいこん、にんじん)

これらの要因が組み合わさることで、品目ごとに異なる価格動向が生じます。

品目別: 6月の相場見通し

前4週比での主要品目ごとの動向と背景、相場を踏まえた実務判断への落とし込みは以下となります。

品目 6月1日週 6月29日週 背景 相場動向を踏まえた
検討ポイント
ねぎ 上昇傾向 横ばい 気温上昇により生育不良や品質低下が発生しやすく、出荷量が不安定になりやすい予想 価格上昇を見据えた調達タイミングの前倒しや、代替商材の検討
なす やや下落傾向 やや下落傾向 気温上昇により生育が概ね順調に進み、出荷量が増加しやすい予想 供給増による価格下落を踏まえ、販売数量の拡大や特売施策、売価調整を検討
にんじん 横ばい やや下落傾向 産地リレーが比較的安定しており、供給が確保されやすい予想 安定価格を活かし活用を強化

日々の仕入れや売り場判断を、もう一歩早めたい方向け

ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、主要15品目について8週先までの価格動向を5ランクで確認することができます。

  • 4週先:「直近の仕入判断」「売価判断の参考」
  • 8週先:「売場・生産展開や販促計画」の補助

「価格が動いてから対応する」のではなく、相場が動きそうな兆しを見ながら判断できる点が特長です。

アプリ「biz tenki」内の「野菜の相場予測」機能のポイント
  • 野菜15品目の価格動向(高騰~平年並み~下落)を5ランクで色別に表示
  • 「前4週比」「前年比」「平年比」を比較して「今後高くなるのか、安くなるのか」がわかる
  • 8週先までの相場動向を一度に俯瞰でき、中期の仕入れ等の判断に使いやすい
  • 市場(都市)ごとに状況を比較可能
  • 「相場予測の見方」解説つき
  • 月額650円で野菜の相場予測を含め、最長6か月先までの長期予報の確認が可能
【biz tenki】相場予測の見方 イメージ
相場予測の見方 イメージ

野菜相場や来店客数は、気象条件と密接に関係しています。
「biz tenki」アプリひとつで、天気 × 相場を手軽に確認することができます。

アプリ「biz tenki」は1か月無料でお試しが可能です(以降は月額650円)。
まずはアプリストアからダウンロードして、実際の野菜の相場の動きを確認してみてください。

*「biz tenki」での野菜の相場予測の詳細はビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」に新機能『野菜の相場予測』を追加をご覧ください。

仕入れ・生産・販促計画に活かしたい企業様向け

日本気象協会では、より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業様向けに、野菜約50品目を対象に、最大15週先までの野菜の価格・数量を予測する「野菜の相場予測」のデータ提供サービスも行っています。

仕入れ・生産・販促計画への組み込みや、価格交渉・需給調整の判断材料としてもご活用いただけます。

*詳細は野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始をご覧ください。

業界別:価格変動の兆しをどう先読みする?
― 外食・中食/青果卸・仲卸/食品宅配・ECにおける活用視点 ―

6月は曇雨天による日照不足、気温上昇、産地切替が重なることで、野菜の需給が不安定になりやすい時期です。
そのため、品目ごとに価格の上昇・下落が分かれやすく、短期的な判断の重要性が高まります。
biz tenki「野菜の相場予測」を活用することで、8週先までの傾向をもとに、調達・販売・商品設計の判断を前倒しできます。

ここでは、外食・中食/青果卸・仲卸/食品宅配・ECといった業界別に、どのような判断が早まるのかという観点から活用例を整理します。

業界 主な判断領域 相場予測で把握できる兆し 前倒しで可能になる判断・対応 得られる効果
外食・中食
(飲食店・惣菜)
メニュー原価管理・仕入れ 野菜価格の上昇・下落の兆し
  • 価格上昇時:代替食材の検討やメニュー構成の見直し
  • 価格下落時:季節野菜を活かしたメニュー展開
原価率の急変を抑え、安定したメニュー運営
青果卸・仲卸 仕入れ・在庫管理 品目ごとの出荷増減の兆し
  • 入荷増加前の在庫調整
  • 価格変動を見据えた仕入量の調整
在庫ロスや高値仕入れリスクの低減
食品宅配・EC 商品企画・販売計画 季節野菜の価格動向
  • 価格が安定する品目のセット企画
  • キャンペーン商品の早期選定
季節商材を活かした販売企画の強化

いずれの業界においても、相場予測を活用する価値は「価格を当てること」ではなく、「変動の兆しに早く気づくこと」 にあります。

  • 仕入れや商品企画、在庫計画の修正余地を早めに確保できる
  • 価格変動による原価や利益のブレを小さくできる

biz tenki「野菜の相場予測」は、各業界において、仕入れや販促調整を一歩早めるための支援ツールとして活用することができます。

まとめ― 6月の野菜相場は「天候と産地切替が重なる変動局面への先回り対応」のタイミング

6月の東京エリアの野菜相場は、梅雨入りによる日照不足や気温上昇、産地の切り替わりが重なることで、品目ごとに異なる動きが見込まれます。

6月1週時点では、ねぎやほうれん草のように気温や日照の影響を受けやすい品目で上昇傾向が見られる一方、なすやだいこんは生育の進みにより下落傾向となる見込みです。
6月29週にかけては、レタスなど一部品目で供給増による下落が見られる一方で、ほうれん草などは引き続き気象影響により上昇傾向となるなど、品目ごとの動きの差が継続する見通しです。

biz tenkiの「野菜の相場予測」を活用することで、品目ごとの価格動向の違いや変化の兆しを把握しながら、仕入れ・在庫・売場・生産計画を無理なく調整することが可能になります。

biz tenki「野菜の相場予測」は、月額650円で、ビジネス向けの詳しい天気予報と野菜の相場予測を確認できます。アプリのダウンロードはアプリストアから。(1か月無料トライアル実施中)

ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」

*より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業の方向け
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FAQ|よくある質問

Q1.野菜の相場予測とは何ですか?

A.気象データと市場データを元に日本気象協会が開発した、最大15週先までの野菜の価格動向や出荷量がわかる予測情報です。

Q2. なぜ6月は野菜の価格にばらつきが出やすいのですか?

A.梅雨入りによる日照不足、気温上昇、産地の切り替わり(端境期)が同時期に重なることで、生育・出荷・供給の各段階に影響が生じやすく、品目ごとの需給バランスが大きく異なりやすいためです。具体的には、次のような要因が挙げられます。

  • 曇雨天による日照不足と生育への影響(例:ほうれん草)
    梅雨入り前後は日照時間が不足しやすく、生育の遅れや品質低下が発生することで、出荷量が不安定になる傾向があります。その結果、供給が減少した品目では価格が上昇しやすくなります。

  • 気温上昇による生育不良・品質低下の影響(例:ほうれん草)
    気温の上昇により、暑さに弱い品目では生育不良や品質低下が発生しやすくなります。これにより規格品の減少や出荷量の抑制が起こり、価格が上昇しやすい傾向となります。

  • 季節変化に伴う産地切り替え・端境期の影響(例:ねぎ、レタス、だいこん、にんじん)
    一部の品目では産地の移行時期にあたり、供給が一時的に不安定となることで価格が上昇しやすくなります。一方、産地リレーがスムーズに進む品目では供給が安定し、価格が下落しやすくなります。

このため、野菜の相場は一方向に動くのではなく、品目ごとに上昇・下落が分かれる傾向が見られます。

Q3. 東京の相場は他地域と連動しますか?

A.市場間で一定の連動性はありますが、需要規模・流通量により差が生じます。アプリ「biz tenki」では全14市場(札幌市、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、高松市、福岡市、北九州市、沖縄県)を対象に相場予測を掲載しています。