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【10月野菜相場】9月の残暑と秋雨前線、産地切替が影響|葉茎菜類・根菜類は下落傾向、果菜類は下旬の価格変化に注目
2026.09.17
2026年9月から10月にかけて、今月10日時点の気象庁の発表によると、向こう1か月の気温は北日本から西日本で平年より高くなる見込みです。
降水量は、活発な秋雨前線の影響で、来週にかけて東北から東海では雨の量が多くなりそうです。
9月下旬から10月上旬にかけては、次第に秋らしい天候へと変化する見込みです。
こうした天候の変化に加え、秋冬野菜への産地切替も進むことから、10月の野菜相場は品目によって価格動向が変化する可能性があります。
東京市場の10月相場予測をbiz tenkiの「野菜の相場予測」から、「前4週比」で見ると、品目ごとに異なる動きがみられます。
はくさいなどの葉茎菜類と、だいこん・にんじんなどの根菜類は「下落~やや下落」基調で推移する一方、トマト・ピーマンなどの果菜類は10月下旬にかけて「上昇傾向」の予測となっています。
一方、「平年比」で見ると、果菜類を含めて平年並み~割安となる品目もあり、前4週比と平年比では異なる見え方となっています。
本記事では、biz tenkiの「野菜の相場予測」をもとに、2026年10月の東京市場における品目別動向と、事業者が出荷・仕入れなどの判断にどう活用できるかを整理します。
目次
10月5日週・10月26日週の野菜の相場予測のポイント
前4週比・平年比から見る主要品目の傾向
- 葉茎菜類(はくさい・ほうれんそう・ブロッコリー):
10月上旬〜中旬にかけて「前4週比:下落~横ばい」「平年比:割安傾向〜平年並み」。
前4週比の低下だけでなく、平年水準と比べても割安傾向で推移する見通しです。 - 果菜類(トマト・ピーマン・きゅうり・なす):
10月上旬は落ち着いているものの、10月19日週〜11月2日週にかけて「前4週比:横ばい~上昇傾向」「平年比:割安傾向〜平年並み」。
直近の価格変化と平年水準をあわせて見ることが重要です。 - 根菜類(だいこん・にんじん):
10月を通じて「平年比:割安傾向〜やや割安」が継続。
前4週比でも10月上旬を中心に下落傾向となっており、潤沢な出荷と割安傾向が続く見込みです。
*前年比・平年比や細かな品目別の最新の野菜の相場予測はアプリ「biz tenki」(月額650円/1か月無料)をダウンロードしてご覧ください。
日本気象協会の「野菜の相場予測」とは
日本気象協会の「野菜の相場予測」は、気象データと市場データをもとに、最大15週間先までの野菜の市場価格を予測するサービスです。
日本気象協会では企業向けの定量データ提供と、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」での情報提供を行っています。
気象条件の影響を受けやすい野菜相場は、近年の気候変動の影響により、相場の急変リスクが高まっています。「野菜の相場予測」を活用することで、価格上昇・下落の兆しを事前に捉え、仕入れや販促、商品構成の見直しを早い段階で検討できます。
これにより、コストの最適化やロス削減、収益性の安定化につなげることができます。
企業向けデータ提供サービスでは、全国14市場・約50品目の取引価格・取引数量を最大15週先まで予測します。予測は週次で更新し、PDFまたはCSV形式でメール配信します。
2013年から2025年の実績データを用いた検証では、価格変動方向(上昇・下降)の適中率は品目分類別に63~73%となりました。提供内容や検証方法の詳細は、「野菜の相場予測」データ提供サービスの紹介をご覧ください。
4週先・8週先の相場予測はどう使い分けるか
「野菜の相場予測」は、確認する期間によって業務判断での役割が異なります。
4週先と8週先を使い分けることで、「直近対応」と「中期的な準備」を両立することが可能になります。
4 週先(直近判断)|直近の動きを見ながら調整する
- 仕入れ量の増減調整
- 売価設定、値引き判断
- 在庫のコントロール
8 週先(中期判断)|今後の変化を見越して準備する
- 特売・キャンペーンなどの販促企画
- 商品構成・メニュー開発
- 調達計画、生産スケジュールの設計
使い分けのポイント|「対応」と「準備」を分ける
- 4週先:すでに起きつつある変化への「対応」
- 8週先:これから起きる変化への「準備」
両者を組み合わせることで、「価格が動いてから対応する」だけでなく、変化の兆しを捉えて事前に準備し、実際の入荷状況や相場を見ながら調整することが可能になります。
なぜ10月はこのような相場になるのか?
野菜価格は、主に「天候(気温・降水・日照)・出荷量・産地切替」などの影響を受けて変動します。10月の野菜相場に影響する可能性がある要因は、主に以下の通りです。
1.9月の残暑と秋雨前線による影響
9月前半の高温に加え、活発な秋雨前線による降雨・日照不足がみられています。
こうした気温や降水量の変化は、はくさいやなすなどの生育や出荷に影響する可能性があります。
2.果菜類の「作型切り替え(端境期)」と天候変化の影響動
なすやトマト、ピーマン、きゅうりなどの果菜類は、秋にかけて産地や作型の切り替えが進む時期です。
台風の接近や秋雨前線による日照不足など、天候の変化が重なると、出荷量が変動し、価格にも影響する可能性があります。
3.秋冬野菜への産地切替と出荷量の変化
はくさいやだいこん、ほうれんそうなどの秋冬野菜は、秋にかけて産地の切り替えが進みます。
気温や降水量などの天候条件に加え、産地切替の進み方によって出荷量が変化するため、10月は品目によって価格動向が分かれやすい時期です。
これらの要因が複合的に影響するため、価格動向は品目ごとに異なります。
相場予測とあわせて、直近の気象・生育・入荷状況を確認することが重要です。
品目別:10月の相場見通し
主要品目の前4週比・平年比から見る相場傾向と背景は以下の通りです。
| 品目分類 | 品目 | 10/5週 (前4週比/ 平年比) |
10/26週 (前4週比/ 平年比) |
相場傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 葉茎菜類 | はくさい | やや下落/ 平年並み |
やや下落/ 平年並み |
秋冬産地への切り替えなどに伴う入荷量の変化から、10月は前4週比でやや下落傾向。 一方、平年比ではおおむね平年並み。 |
| 果菜類 | トマト | 横ばい/ やや割安 |
上昇傾向/ 平年並み |
10月上旬の横ばいから一転、下旬は前4週比120%以上の上昇傾向となる予測。 |
| ピーマン | 横ばい/ 割安傾向 |
上昇傾向/ やや割安 |
||
| 根菜類 | だいこん | 下落傾向/ 割安傾向 |
横ばい/ 平年並み |
生育好調で平年より安値傾向。主力商材として活用しやすい。 |
*自社の対象品目・市場でも、価格や数量を先読みしたい方へ
企業向け「野菜の相場予測」では、市場別・品目別・週別の定量データを提供します。PDF・CSVによる定期配信のほか、ご希望に応じてデータサンプル、PoC、価格変動要因の説明、データ活用に関する気象コンサルティングも行います。詳細・相談方法はサービス紹介ページをご確認ください。
日々の仕入れや売り場判断を、もう一歩早めたい方向け
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、主要15品目について8週先までの価格動向を5ランクで確認することができます。
- 4週先:直近の仕入れや売価を判断する際の参考
- 8週先:商品構成、販売展開、販促計画を検討する際の補助
価格が動いてから対応するのではなく、相場変動の兆しを見ながら判断できる点が特長です。
アプリ「biz tenki」内の「野菜の相場予測」機能のポイント
野菜相場や来店客数は、気象条件と密接に関係しています。
「biz tenki」では、天気と野菜相場の情報を一つのアプリで手軽に確認することができます。
「biz tenki」は1か月無料でお試しが可能で、無料期間終了後は月額650円で利用できます。
「biz tenki」の「食品小売向け」サービス紹介では、野菜の相場予測に加え、気温・体感変化を踏まえた需要予測、仕入れ・販促の活用例を確認できます。
10ID 以上で利用する場合は、法人契約が可能です。請求書払いを含む法人契約の問い合わせ・資料請求についても、上記サービス紹介ページからご確認ください。
仕入れ・生産・販促計画に活用したい企業の方へ
日本気象協会では、より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業様向けに、全国14市場・野菜約50品目を対象に、最大15週先までの野菜の価格・数量を予測する「野菜の相場予測」のデータ提供サービスを行っています。
予測データは週次で更新し、PDFまたはCSV形式でメール配信します。市場別・品目別・週別のデータを、仕入れ・生産・販促計画への組み込みや、価格交渉・需給調整の判断材料としてもご活用いただけます。料金は対象品目数・利用目的・利用データに応じて提案します。
詳細は 野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始をご覧ください。
業界別:価格変動の兆しをどう先読みする?
― 生産者・出荷団体/小売(スーパー)・食品EC/外食・中食事業者における活用例 ―
全体として「葉物・根菜は平年並み〜割安、後半の果菜類は高騰」という傾向を踏まえ、各事業者は以下の具体的なアクションが推奨されます。
| 業界 | 判断ポイント | 具体的対応 |
|---|---|---|
| 生産者・出荷団体 (農家・JA) |
計画的な分散出荷や加工・業務用への仕向け調整を前倒しで検討。 | 果菜類において、10月下旬の高値局面を逃さないよう、出荷タイミングの調整を検討。 |
| 小売(スーパー)・食品EC | 10月上旬〜中旬は、相場が安く安定するはくさい・だいこん等を軸にした「秋の鍋物・煮物フェア」を展開し、客数と買上点数を確保。 | サラダ用果菜類(トマト・ピーマン・きゅうり等)は10月下旬に原価高騰が直撃するため、単品売りからカット野菜・サラダセットへの配合比率見直しや、相場上昇前の売価見直し・仕入れ契約を準備。 |
| 外食・中食事業者 | 全体的な仕入れコストは平年比で抑えやすい基調ですが、果菜類のスポット購入は仕入れ値急騰リスクあり。 | 10月後半のグランドメニューや日替わり小鉢において、トマト・きゅうりの使用割合を減らし、価格が安定している根菜類・キャベツ等へ具材をシフト。台風接近等の急変に備え、冷凍野菜・一次加工品の手配ルートを確保。 |
いずれの業界においても、相場予測を活用する価値は「価格を当てること」ではなく、「変動の兆しに早く気づくこと」にあります。
- 仕入れや商品企画、在庫計画の修正余地を早めに確保できる
- 価格変動による原価や利益のブレを小さくできる
biz tenki「野菜の相場予測」は、仕入れや販促調整を一歩早めるための支援ツールとして活用することができます。
まとめ―10月の野菜相場は品目ごとに異なる動きに。前4週比と平年比の両面から確認を
10月の東京市場は、9月の残暑や秋雨前線による天候不順の影響が残るなか、秋冬野菜の主産地への切り替え(端境期)が本格化するタイミングです。
品目によって価格動向が明確に分かれており、直近の推移(前4週比)と季節的な水準(平年比)の両面から相場を見極める必要があります。
- 葉茎菜類(はくさい・ほうれんそう等):
はくさいは前4週比で10月中旬にかけて「やや下落傾向」、平年比でも「平年並み」で推移する見込みです。
ほうれんそうも10月中旬に前4週比で「下落」予測が出ており、鍋物需要期に向けて比較的手頃で安定した調達・販売計画が立てやすい状況です。 - 果菜類(トマト・ピーマン・きゅうり等):
10月前半は落ち着いているものの、10月19日週から11月上旬にかけて前4週比が「上昇傾向」となる予測です。ただし、平年比でみると「平年並み」となっています。 - 根菜類(だいこん・にんじん):
平年比で見ると10月を通して「割安〜やや割安」水準が継続し、前4週比でも10月上旬を中心に「下落傾向」となっています。秋の定番商材として、売場の中心やメニューのベースに据えやすい安定した相場が期待できます。
biz tenkiの「野菜の相場予測」を活用することで、品目ごとの価格動向や変化の兆しを把握し、仕入れ・在庫・売場・生産計画を早めに調整することができます。
*日々の仕入れ・売価・販促判断に活用したい方:アプリbiz tenkiの「食品小売向け」を見る(アプリは月額650円、1か月無料)
*全国14市場・約50品目の定量データを企業の計画に活用したい方:企業向け「野菜の相場予測」の詳細・相談方法を見る
相場予測の内容や活用方法については、お気軽にご相談ください。
FAQ|よくある質問
Q1.野菜の相場予測とは何ですか?
A.気象データと市場データをもとに日本気象協会が開発した予測情報です。biz tenkiでは、主要15品目の価格動向を8週先まで確認できます。企業向けデータ提供サービスでは、全国14市場・約50品目の価格・数量を最大15週先まで予測します。
Q2.なぜ10月は品目によって相場の動きが異なるのですか?
A.9月の天候不順(残暑・多雨)の影響に加え、10月は秋冬産地への切り替え(端境期)を迎えるためです。前4週比でみると、出荷が安定して下落~やや下落傾向となる葉物・根菜類に対し、果菜類(トマト等)は月後半に上昇傾向となっているなど、品目ごとに明暗が分かれます。
Q3.東京市場の相場は、他の地域の市場と連動しますか?
A.市場間で一定の連動性はありますが、需要規模・流通量により差が生じます。アプリ「biz tenki」及び企業向けデータ提供サービスでは全14市場(札幌市、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、高松市、福岡市、北九州市、沖縄県)を対象に相場予測を掲載しています。
Q4.biz tenkiと企業向けデータ提供サービスの違いは何ですか?
A.biz tenkiは、主要15品目の価格動向を8週先まで5段階で手軽に確認したい方向けです。企業向けデータ提供サービスは、全国14市場・約50品目の価格・数量の定量データを、最大15週先まで仕入れ・生産・販促計画などに活用したい企業向けです。
Q5.企業向けデータはどのような形式で提供されますか?
A.週次更新の予測データを、PDFまたはCSV形式でメール配信します。ご希望に応じて提供データのカスタマイズ、データサンプル、PoC、価格変動要因の説明やデータ活用に関する気象コンサルティングもご相談いただけます。料金は対象品目数・利用目的・利用データによって異なります。詳細は「野菜の相場予測」データ提供サービスをご覧ください。
