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最新の冬用タイヤ準備前線 日本海側の平地では11月中に交換を(11月12日更新)
2025.10.24
日本気象協会は11月12日(水)、冬用タイヤの準備・交換時期の目安となる「冬用タイヤ準備前線」を更新しました。
地域別 冬用タイヤの準備・交換の目安
- 北日本、東日本の内陸:すでに冬用タイヤの装着が必須
- 東~西日本の日本海側・内陸部:平地でも、遅くとも11月中には交換が必要
- 東~西日本の太平洋側:12月前半~後半までに交換
冬道を運転される場合は、必ず冬用タイヤへの交換を行ってください。
2025年は全国的に冬の訪れが早まる予想です。早めの冬道対策・輸送計画の見直しが求められます。
日本気象協会発表「冬用タイヤ準備前線」とは?
ドライバーの皆さまに冬期の道路を安心・安全に運転いただくため、日本気象協会では気象予測データを用いて、冬用タイヤの準備・交換時期の目安となる「冬用タイヤ準備前線」を独自に作成・発表しています。
今回は10月21日(火)に発表した「冬用タイヤ準備前線」を更新し、東~西日本の日本海側・太平洋側の冬用タイヤへの交換の目安をお伝えします。
冬道エリア拡大 全国的に11月中に冬タイヤへの交換が必要
東北地方では、11月7日に盛岡で、11日に青森で初雪が観測されました。北日本の平地や東日本の標高の高い地域では、冬用タイヤの装着が必要な地域が多くなっています。
東~西日本の日本海側では、平地でも、遅くとも今月中の交換を心がけてください。12月は冬型の気圧配置が強まるタイミングがあり、日本海側で雪が多くなるおそれがあります。
冬道を運転される場合は、必ず冬用タイヤへの交換を行ってください。
急な寒波で慌てないためにも、早めの準備をおすすめします。
*冬道運転のポイントやノーマルタイヤの危険性については【tenki.jp】冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」、ノーマルタイヤの危険性 雪道では必ず「冬用タイヤ」の装着をご覧ください。
12月は降雪日の事故が最も多い時期:早めの冬タイヤ交換が重要
冬の始まりの 12月は、雪が降る日の路面事故(スリップ事故)が最も多い時期です。
NEXCO中日本 金沢支社の調査(2018~2022年12月~2月、福井県・石川県・富山県)によると、降雪日あたりの雪路面事故件数は「12月が平均5.7件」で最多で、1月(2.9件)、2月(3.3件)を上回っています。
冬期の事故について、桑名保全・サービスセンターの下保 保全計画担当課長は、「特に冬の初めは外部(都市部)から流入する、冬用タイヤ未装着の車による事故が多い。お出かけの前に予報を見た上で、冬用タイヤの装着、チェーン携行をしてほしい」とコメントしています。
早めに冬用タイヤへ交換しておくことが、安全運転のために非常に重要です。
*その他の高速道路での雪氷対策は、【tenki.jp】冬タイヤ交換は大丈夫?高速道路では着々と進む冬支度をご覧ください。
2025年12月~2026年2月の気象傾向と物流業への影響
気象傾向:冬型の気圧配置が強まり、日本海側で雪多い
2025年冬は、前半を中心にラニーニャ現象に近い状態が続く可能性が高いでしょう。
このため、12月以降は冬型の気圧配置が強まりやすくなり、北日本から西日本の日本海側は、平年よりも曇りや雪、雨の日が多くなりそうです。太平洋側は乾燥した晴天が多くなるでしょう。
*最新冬予報と寒くなると売れる商品については2025-26年の冬は”冬らしい寒さ”に 最新冬予報と“寒さで売れる商品”ランキングをご覧ください。
物流業への影響:積雪に備えた輸送計画の見直しを
12月は急な冷え込みにより、日本海側を中心に局地的大雪のリスクが高まります。積雪エリアへの輸配送は前倒し出荷や余裕あるリードタイムを設定し、代替ルートや拠点間振替を準備しましょう。
車両は冬装備(冬タイヤ・チェーン)と予備燃料を徹底、積み降ろし時間の延長も見込みましょう。
雪の予測は1週間前になると精度が上がってくるため、最新予報で配車・人員計画をこまめに見直すことをおすすめします。
*GoStopマネジメントシステムの予測事例:
北海道道東地域の記録的大雪 GoStopマネジメントシステム予報事例
物流に影響した大雨をどう予測したか?GoStopマネジメントシステム活用事例
ビジネスチャンス・リスクを逃さないために
日本気象協会では、Weather Data APIや、2年先長期気象予測、気象データ配信、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」、気象コンサルティングを通じて、気象の変化によるビジネスリスクをチャンスに変えるお手伝いをしています。
長期の気象予測があることで、根拠をもって今後の計画を立てることができるようになります。詳しくはお問い合わせください。
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Weather Data API
「Weather Data API」は、1kmメッシュで任意の地点の気象データ(過去の実況値および気象予測)を、最大8週間先まで取得できる天気API(Web API/JSON形式)です。
天気、気温、降水確率などの気象要素に加え、「体感指数」や「30日先予測」なども提供しています。「Weather Data API」はWeather Data API お問い合わせからお申込みいただけます。 -
2年先長期気象予測
日本気象協会では、業界で初めて、従来よりも精度が高く、予測期間の長い予測手法を開発しました。月ごとの気温、降水量・降雪量、日照時間の数値予測、梅雨や台風情報の提供を行っています。
2年先長期気象予測は翌年度の年間計画策定や資材調達・発注、製造・販売・CM計画、新商品の開発といった重要なビジネスシーンにおいて、根拠ある意思決定を支援します。
2025~2026年の冬シーズンや次の2026年夏シーズンの情報を提供しています。今後の事業計画立案にお役立てください。お問い合わせはこちら。
*「2年先長期気象予測」の精度と活用事例 -
気象データ配信
日本気象協会では、各種ビジネスの計画や予測にご活用いただける「今日・明日の天気予報」から、「最長2年先までの長期にわたる気象予測情報」を、お客様のニーズに合わせて提供しています。
ファイル形式はCSVやPDF等から選択でき、提供方法はメール送付、FTPなどご要望に応じて対応します。お気軽にご相談ください。 -
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