News

お知らせ
Topics

冬用タイヤ準備前線 北日本では既に必要 2025年は昨年より早い準備を

2025.10.24

日本気象協会は10月21日(火)、冬用タイヤの準備・交換時期の目安となる「冬用タイヤ準備前線」を発表しました。

北海道・東北では、すでに冬用タイヤの装着が必要な地域があります。
また日本海側や東日本の太平洋側では、山沿いを中心に11月前半までに交換が必要となるでしょう。
さらに平野部でも日本海側全域や太平洋側の多くの地域で、11月後半までの交換を心がけてください。

日本気象協会発表 冬用タイヤ準備前線2025(10月21日)

2025年は全国的に冬の訪れが早まる予想です。早めの冬道対策・輸送計画の見直しが求められます。

「冬用タイヤ準備前線」発表 2025年は早めの雪道対策を

今年も残暑が長引き季節の進みは緩やかでしたが、ここ数日は急速に季節が進みました。週明け(27日~28日)は冬型が強まり、北海道で雪や吹雪が予想されています。
今後も周期的に寒気が流れ込む見込みで、本格的な冬道シーズンの到来は、各地で去年よりも早くなりそうです。

北海道では、この時期としては強い寒気の影響で平地でも雪の降ったところがあり、10月20日(月)は稚内、旭川、網走で初雪を観測しました。東北でも21日(火)は岩手山と八甲田山で、23日(木)は月山と岩木山で初冠雪を観測するなど、標高の高い山では雪の降ったところもありました。

すでに北海道の中山峠や東北の仙岩トンネル、上信越の三国峠など、北海道・東北や、関東甲信・北陸の標高の高い地域では、冬用タイヤの装着が必要となっています。

11月は平年よりも高めの気温が予想されるものの、周期的に寒気が南下する見込みです。
11月前半には日本海側や東日本の山沿いでも交換が必要でしょう。平野部でも11月後半までには交換を心がけてください。

12月は北日本の日本海側や北陸で、冬型の気圧配置が強まる時期がある見込みです。
日本海の海面水温が平年より高いため、寒気が流れ込むタイミングで局地的な大雪のおそれがあります。

ノーマルタイヤでの走行は危険ですので、必ず冬用タイヤの準備を行ってください。

12月以降の冬用タイヤ準備については、次回11月12日頃に発表予定です。
※気象状況等の影響により、発表日は変更の可能性があります。

*ノーマルタイヤの危険性については【tenki.jp】ノーマルタイヤの危険性 雪道では必ず「冬用タイヤ」の装着ををご覧ください。

2025年12月~2026年2月の気象傾向と物流業への影響

気象傾向:冬型の気圧配置が強まり、日本海側で雪多い

2025年冬は、前半を中心にラニーニャ現象に近い状態が続く可能性が高いでしょう。
このため、11月まではやや高温傾向が予想されるものの、12月以降は冬型の気圧配置が強まりやすくなり、北日本から西日本の日本海側は、平年よりも曇りや雪、雨の日が多くなりそうです。太平洋側は乾燥した晴天が多くなるでしょう。

*詳しい今冬の予報は、2025年冬は早く到来し、12月から厳しい寒さと大雪に注意 ビジネスへの影響は?【ウェザーマーケティングレポート】をご覧ください。

物流業への影響:積雪に備えた輸送計画の見直しを

12月は急な冷え込みにより、日本海側を中心に局地的大雪のリスクが高まります。積雪エリアへの輸配送は前倒し出荷や余裕あるリードタイムを設定し、代替ルートや拠点間振替を準備しましょう。
車両は冬装備(冬タイヤ・チェーン)と予備燃料を徹底、積み降ろし時間の延長も見込みましょう。
雪の予測は1週間前になると精度が上がってくるため、最新予報で配車・人員計画をこまめに見直すことをおすすめします。

物流向け GoStopマネジメントシステム

*GoStopマネジメントシステムの予測事例:
北海道道東地域の記録的大雪 GoStopマネジメントシステム予報事例
物流に影響した大雨をどう予測したか?GoStopマネジメントシステム活用事例

ビジネスチャンス・リスクを逃さないために

日本気象協会では、Weather Data APIや、2年先長期気象予測気象データ配信ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」気象コンサルティングを通じて、気象の変化によるビジネスリスクをチャンスに変えるお手伝いをしています。
長期の気象予測があることで、根拠をもって今後の計画を立てることができるようになります。詳しくはお問い合わせください。

  • Weather Data API
    「Weather Data API」は、1kmメッシュで任意の地点の気象データ(過去の実況値および気象予測)を、最大8週間先まで取得できる天気API(Web API/JSON形式)です。
    天気、気温、降水確率などの気象要素に加え、「体感指数」や「30日先予測」なども提供しています。「Weather Data API」はWeather Data API お問い合わせからお申込みいただけます。
  • 2年先長期気象予測
    日本気象協会では、業界で初めて、従来よりも精度が高く、予測期間の長い予測手法を開発しました。月ごとの気温、降水量・降雪量、日照時間の数値予測、梅雨や台風情報の提供を行っています。
    2年先長期気象予測は翌年度の年間計画策定や資材調達・発注、製造・販売・CM計画、新商品の開発といった重要なビジネスシーンにおいて、根拠ある意思決定を支援します。
    2025~2026年の冬シーズンや次の2026年夏シーズンの情報を提供しています。今後の事業計画立案にお役立てください。お問い合わせはこちら
    「2年先長期気象予測」の精度と活用事例
  • 気象データ配信
    日本気象協会では、各種ビジネスの計画や予測にご活用いただける「今日・明日の天気予報」から、「最長2年先までの長期にわたる気象予測情報」を、お客様のニーズに合わせて提供しています。
    ファイル形式はCSVやPDF等から選択でき、提供方法はメール送付、FTPなどご要望に応じて対応します。お気軽にご相談ください。
  • ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」
    「biz tenki(ビズテンキ)」は、ビジネスパーソンや法人を対象としたビジネス向け天気予報アプリです。
    月額650円で、1kmメッシュの高精度な気象データを見ることができます。「biz tenki」では、30日先までの天気・気温・風・日射などの気象要素、天気をビジネスに活用するためのヒントコメントや前年値比較、大雨、降雪確率予測、台風情報など、ビジネスに特化した情報を提供しています。サブスクリプション購入はアプリストアから(月額650円、1か月無料トライアル実施中)。
    *小売業・製造業・製造小売業・外食業・農業などに従事されている方向け
    「biz tenki」を3か月間無料で利用可能なモニタリングサポーター募集中

*気温と商品の売れ始めについては涼しさを感じ始めると売れる秋冬の食材と気温の関係をご覧ください。