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レタス・キュウリが高値傾向 12月〜1月にかけての野菜の相場見通しと“先読み”に役立つ2つの新サービス
2025.12.05
本記事の3つのポイント
- 近年の気候変動によって、野菜の生育や流通量が不安定になりやすく、相場の急変リスクが高まっている。
- この先12月は東京エリアでレタス・キュウリの価格が高騰、キャベツ・ネギ・はくさいの価格は落ち着く見込み。
- 今後の野菜の相場変動に備える日本気象協会「野菜の相場予測」の2つのサービスを紹介。
今後の野菜の相場見通し
野菜の相場は、気温・降水量・日射量などの気象条件の影響を強く受けます。
近年は気候変動の影響により、野菜の生育や流通量が不安定になりやすく、相場の急変リスクが高まっています。
今後“相場の先行きが読みづらい局面”が増え、仕入れ判断・販促計画・メニュー開発など、各業界に影響を与える可能性があります。
2024年秋から冬の事例:異常高温×少雨の影響
2024年秋~冬は残暑による異常高温とその後の極端な少雨が重なり、
- 生育の遅れ
- 収量の減少
- 生産側と小売・外食の需給側ギャップ
が発生し、キャベツ、かぼちゃ、カリフラワー、きゅうり、ごぼう、しめじ、にら、パセリなど、複数品目が2013年以降で最も高い価格を記録しました。
品目別:主要野菜の最新相場見通し(東京エリア)
レタス・キュウリ
12月上旬~中旬にかけて、東京エリアではレタスやキュウリの価格が高騰する見込みです。
これは、東京エリアでのレタスの主な産地である静岡県や、キュウリの主な産地である埼玉県や宮崎県で極端な高温となった影響で、出荷量が減少傾向にあると予想されているためです。
キャベツ
キャベツは12月中旬から下旬にかけて、価格は低い~普通で、価格は落ち着くでしょう。
これは、東京エリアのキャベツの主な産地である千葉県や愛知県では適度な高温となったことで、キャベツの生育が順調となり、流通量が安定すると予想されているためです。
ネギ・はくさい
鍋需要が高まる冬場には、ネギやはくさいの価格が上昇しやすい傾向がありますが、ネギ・はくさいは12月から1月にかけて、高騰傾向が徐々に落ち着いていくと予測しています。
これらの予想は生育環境や出荷タイミング、需要の動きなどを総合的に見た結果であり、今後の気象の推移によっては、さらに上下に振れる可能性があります。
日本気象協会の「野菜の相場予測」で、最新の予報をご確認ください。
課題:なぜ野菜の相場は読みにくいのか?
1.気象リスクの拡大
気候変動により、これまでと異なる気象状況が頻繁に発生。(高温、少雨、日照不足など)
2.消費需要も気象に影響を受けて変動
野菜の消費も、天気・気温に左右されて変動する。地域差もあり。
3.仕入れ・販促の判断が複雑化
「いつ高騰し、いつ落ち着くか」が過去のデータや経験則だけでは読みづらくなっており、適正量の発注や販促の計画に影響が出やすい。
解決策:「野菜の相場予測」によって“先読み”ができる効果
野菜の相場を事前に把握することで、以下のようなメリットが生まれます。
- 高騰の兆しを察知し、前倒しで調達
- 下落見込み時には販促や仕入れ調整を実施
- “買い控え・売りどき”の判断が明確に
- メニュー・原価計画の改善
- 過剰在庫やロスの削減
- 組織全体の意思決定スピードが向上
日本気象協会が新たに開発した「野菜の相場予測」
1.法人向けデータサービス:野菜の相場予測(14市場×野菜50品目×15週先)
本サービスは、「気象 × 市場データ」から野菜の相場を最大15週先まで予測し、PDF/CSVで提供する法人向けデータサービスです。
特徴
- 全国14市場
- 野菜約50品目
- 最大15週先までの価格・数量(定量データ)
- 週次更新
- PDF/CSVでメール配信
- 価格変動方向の適中率は63〜73%
活用シーン
- 小売:仕入れ量計画、販促タイミング最適化
- 外食:メニュー原価管理・欠品回避
- 惣菜・カット野菜:原料調達の前倒し、配合・メニュー調整
- メーカー:需給・原価戦略、販促活用
- 農業:出荷タイミング調整
導入の流れ
- お問い合わせ
- ヒアリング
- サンプル提供
- PoC(任意)
- 本導入・運用開始
*サービス提供内容や予測モデル、精度検証など詳しくは野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始をご覧ください。
2.アプリ「biz tenki」:主要野菜15品目×8週先を“スマホで簡単に”相場チェック
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、簡易版の「野菜の相場予測」を見ることができます。中小規模〜個人店舗に最適な、手軽に使える相場予測機能です。
「biz tenki」の機能のポイント
- 主要野菜15品目の相場動向
- 8週先までの予測
- 価格動向(高騰~平年並み~下落)を5ランクで色別に表示
- 価格の比較対象は「前4週比」「前年比」「平年比」の3種類
- 相場予測の見方も解説
- ビジネス向けの詳細で長期の天気予報も確認可能
- 月額650円・初月無料(「野菜の相場予測」は追加料金なしで確認可能)
活用シーン
- 外食・小売
毎日の仕入れ前に “高値・安値” を確認
価格に合わせてメニュー変更・仕入れロット調整
廃棄リスク低減
小規模店舗でも相場を“見える化”
天候悪化時の来客数見込みとセットで判断 - 農業
農業:出荷タイミング調整 - 一般生活者
家庭の買い物計画にも活用可、家計管理・節約
アプリダウンロード
「biz tenki」アプリは月額650円(初月無料)
ダウンロードはアプリストアから
*詳しくはビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」に新機能『野菜の相場予測』を追加をご覧ください。
「野菜の相場予測」、どちらのサービスを使うべき?
「野菜の相場予測」の活用にあたりどのように使ったらよいか分からない、自社に合ったサービスは?など、疑問点ございましたらお問い合わせください。
| 事業規模・用途 | 推奨サービス | 理由 |
|---|---|---|
| 大規模チェーン (本部判断) |
「野菜の相場予測」データサービス版 |
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| 中規模 (本部+店舗) |
気象データ配信と「biz tenki」の「野菜の相場予測」簡易版を併用 |
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| 小規模・個人店舗 | 「biz tenki」の「野菜の相場予測」簡易版 |
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まとめ:野菜の相場は“読めない”から“読める”へ
- 気象変動が進む中、野菜相場は従来より読みにくくなると予想される
- 品目ごとの相場動向を早期に把握することが、コスト削減・効率化・省力化に重要
- 日本気象協会では用途や規模に応じた2つの「野菜の相場予測」サービスを提供
1.50品目×15週先×定量データの法人向け「野菜の相場予測」データサービス版
2.15品目×8週先×指数データでスマホ確認可能な「biz tenki」簡易版「野菜の相場予測」
まずはサンプルデータの確認、またはアプリの1か月無料トライアルからご利用ください。
お問い合わせは【Contact Us】から。
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2025-2026年 年末年始の天気予報:年末は雨や雪 年始は寒波で日本海側は大雪の可能性
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日本気象協会(Weather X)は、株式会社インテージのSRIデータで気温変化と商品の販売動向を独自に分析しました。
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