News

お知らせ
Topics

2023~24年冬の天気と暖冬で需要が高まる商品

2023.10.27

過去3シーズンの冬(2020~21年、2021~22年、2022~23年)は、ラニーニャ現象の影響を受けて断続的に寒気が流れ込んだ期間があり、各地で厳しい寒さや大雪に見舞われました。

今季、2023~24年の冬はエルニーニョ現象の影響を受けて、暖冬傾向の見込みとなっています。

10月24日に発表された気象庁の11月~1月の3か月予報 でも、「寒気の影響が弱く、気温は北日本で平年並か高く、東・西日本と沖縄・奄美で高い」と予想されています。
また、降雪量は北日本日本海側では平年並か少ない見込みで、本格的な冬の到来は遅いでしょう。


2023~24年冬の予報

気象庁の寒候期予報によると、今年は冬になっても寒気の南下は弱く、暖冬となる予想です。

平均気温は北日本で平年並みか高く、東日本・西日本・沖縄や奄美で平年より高い見込みです。
冬型の気圧配置が弱く、日本海側の雪は少なくなるでしょう。

ただし、暖かくおだやかな天候が予想されているわけではありません。
今年は日本近海の海面水温が高い状態が続いています。そのため、上空に寒気が流れ込むと、大気の状態が不安定になりやすいでしょう。

海面水温が高いことで、雨雲、雪雲の元になる水蒸気の蒸発量が多くなるため、大雨や大雪をもたらしやすくなる可能性があります。
12月などの初冬期は、日本海側の標高の高い所や内陸部で一時的に大雪になる恐れがあります。
また、太平洋側では沿岸に低気圧や前線が発生して、雨や雪をもたらす可能性が例年よりも高くなります。

普段雪の少ない都市部では、雪に要注意の冬と言えるでしょう。
雪の予報が出た際は、交通やビジネスに影響を及ぼす可能性もありますので、最新の情報を確認してください。

*1シーズン前、2022-23年の冬の天候についてはこちらもご覧ください。
【tenki.jp】2022年の冬日本海側を中心に大雪東日本・西日本で低温ラニーニャ現象が関係(2023/3/15)


2023-24年が暖冬になる理由

今年、暖冬になるのは「エルニーニョ現象」の影響を受けるためです。

エルニーニョ現象発生時、日本の冬は西日本ほど気温が平年より高くなりやすく、暖冬傾向になります。また、降水量は、東日本太平洋側と沖縄・奄美で平年よりも多くなりやすい傾向があります。

エルニーニョ現象発生時の冬の気温の特徴

エルニーニョ現象発生時の冬(12〜2月)の気温の特徴(上図)
統計期間1947/48年~2020/21年。棒グラフの数字は出現率を示す。
地域名の赤い帯と棒グラフの太黒枠は統計的に有意な傾向を示す。

*気象庁「エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴


「エルニーニョ現象」とは

「エルニーニョ現象」は太平洋赤道域で発生します。

このあたりは貿易風と呼ばれる東風が吹いているため、通常、暖かい海水は西側のインドネシア付近に吹き寄せられる一方、東側の南米沖では、海の深い所から冷たい海水がわき上がっています。

ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。

このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。

平常時とエルニーニョ現象時の違い

「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などが変化し、雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってきます。

「エルニーニョ現象」発生時の日本は、暖冬になる傾向があります。

*エルニーニョ現象・ラニーニャ現象の詳しいメカニズムはこちらもご覧ください。
【tenki.jp】【動画あり】日本への影響は?エルニーニョ現象・ラニーニャ現象のメカニズムを徹底解説(2023/9/15)


暖冬で需要が高まる商品

暖冬で売れるもの一覧

殺虫剤/防虫剤/燻煙殺虫剤

日焼け・日焼け止め/制汗剤/美容液

アレルギー用薬/目薬

防水・撥水剤/除湿剤

バス用クリ-ナ-/漂白剤

ミネラルウォ-タ類/麦茶/豆乳/サイダ-

食酢/食用塩

マヨネ-ズ

サラダ油・天ぷら油/ゴマ油

魚肉ソ-セ-ジ

魚貝類缶詰

シロップ類

玩具メ-カ-菓子

ホ-ムパ-マ剤

食品保存容器

※株式会社インテージSRI+データより日本気象協会が解析

    それぞれなぜ需要が高まるのかということについては下記が推測されます。
  • 殺虫剤・防虫剤関連・・・気温が高いと虫が発生しやすいことから
  • 食酢や食塩・・・気温が高いと酸味や塩味のあるものが売れることから(寒いと甘味、旨味が売れる)
  • 制汗剤・日焼け止め・ドリンク類・・・気温が高いと外での活動が増えることから
  • アレルギー関連商品・・・花粉の飛び始めが早いことから
  • 除湿剤、防水・撥水剤・・・暖冬の年は低気圧の通過が多く、太平洋側で雨や雪が増えることから
  • マヨネーズ・・・暖冬で野菜の価格が下がることからサラダ用に

各種気象データと「お天気マーケット予報」

日本気象協会では、各種気象データの配信や、需要予測配信サービスを行っています。

天気予報をビジネスに取り入れることでロスを減らし、「天気」を未来の予測に活かしませんか?

今冬の詳細な予報が気になる方、過去データと自社データを分析して課題解決に活かしたい方、カテゴリ別に需要予測を簡易で取得したい方など、お気軽にお問い合わせください。

  • 気象予測配信サービス(→お問い合わせ
    過去の実況値から、直近の天気予報、3か月以上先の天気や気温の傾向まで、ニーズに合わせて情報を提供します。配信方式はCSV、PDF、FTPなどご相談ください。
  • Weather Data API(→お問い合わせ
    1kmメッシュで任意地点の高精度な気象データ(過去実況値、気象予測)を取得できる天気予報API(Web API/JSON形式)です。
    国内版の「気象災害リスク予測API」では最大2週間先までの降雪量1cm以上の確率を把握することができます。
  • お天気マーケット予報(→お問い合わせ
    カテゴリ別に定量的にいくら売れるかを週単位や月単位で最大6ヶ月先までご覧いただける簡易版需要予測配信サービスです。
    前年実績比を把握できるため、販売計画や営業・マーケティングに活用いただけます。

*2023年~2024年の年末年始については年末年始の天気予報とビジネスへの影響もご覧ください。