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2025年も残暑は長く、秋の到来遅れる 東京で体感「快適」は9月下旬頃から
2025.07.30
2025年の梅雨は、梅雨入りは平年並みか平年より遅いところが多かったものの、梅雨明けは全国的に平年より早いところが多く、暑さの到来も早くなりました。
梅雨明け後も厳しい暑さが続き、この先も、8月上旬まで各地で最高気温35℃以上の猛暑日となる日が続く見込みです。
8月以降、10月にかけても気温が高い状態は続くでしょう。
2025年の残暑はいつまで続くのか、この先の気温や体感の見通しと商品の売上の変化について見ていきます。
8月から10月までの気温傾向
厳しい暑さが続いていますが、この暑さはいつまで続くのでしょうか。
7月22日に気象庁が発表した3か月予報によると、気温は8月から10月にかけて全国的に平年より高いでしょう。

8月前半は太平洋高気圧が一時的に弱まり、猛暑が落ち着く見通しですが、8月後半以降は南の海上で太平洋高気圧が強い見通しで、東日本や西日本を中心に厳しい残暑となりそうです。
9月、10月は徐々に朝晩の気温は下がりやすくなりますが、日中は厳しい暑さが続くなど、秋の訪れはゆっくりとなる見込みです。
今後の気温と体感の変化、前年(2024年)との違い
日本気象協会のビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」内の長期予報では、3か月(12週)先までの週ごとの最高気温と最低気温や体感気温を確認することができます。
東京(東京都 千代田区)の場合、最低気温が25℃を下回り熱帯夜から解放されるのは8月下旬頃から、最高気温が30℃を下回るようになるのは、9月中旬以降の見通しです。
顕著な高温となった前年(2024年)と比較すると気温は低めですが、平年よりも厳しい残暑が続くでしょう。(図参照)

3か月(12週)先までの気温などの変化から、日本気象協会が独自に算出する体感気温では、今年も残暑が厳しく、9/1週頃までは「汗ばむ」暑さが続きそうです。
9/8週以降は「走ると汗ばむ」レベルの暑さとなり、9月中旬まで「非常に暑い」レベルの高温が続いた前年(2024年)と比較すると、少し早く秋を感じられるようになる見込みです。
9/22週頃からは「快適」となる予想ですが、その後も前年同様に秋の深まりは遅く、本格的に「肌寒い」と感じるのは10月の下旬となるでしょう。

これらの長期予報コンテンツは、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」にて確認が可能です。(地点は1kmメッシュで指定が可能)
月額650円で、1か月無料トライアルも行っていますので、ぜひご活用ください。(アプリストア)
暑さと商品売上の関係
8月は、最高気温が35℃以上のうだるような暑さの日が多くなることが予想されています。
9月になっても最高気温が25℃以上の日が多く、30℃前後まで気温が上がる日もあるでしょう。
10月になると少しは暑さが落ち着くものの、最高気温が25℃以上になる日もありそうです。
日本気象協会の独自解析では、気温が高いと食欲が低下するため、パン類や納豆などの朝食メニューや、チョコレート、スナック菓子などの売り上げが減少する傾向にあります。
一方で、豆腐類やもずく・めかぶといった低カロリーのメニューの売り上げが伸びる傾向にあります。かき氷にかける練りミルクや、乾麺(そうめんなど)、麺つゆなどのさっぱりした食材も需要が高い傾向です。
夏物の食材の売上は今後も高い見込みです。

夏物商材である、日焼け止めは23℃前後、制汗剤、殺虫剤は20℃前後まで需要がありますので、いつ頃まで夏物商材のニーズがあるかの目安にしてください。
*夏物商材と気温の関係
夏から秋への切り替わりで売上が伸びる食材
2025年は残暑が長引き、秋の訪れは遅くなりそうです。
暑さが峠を越え始めるといち早く売り上げが伸び始めるのが、朝食メニューに並ぶ食材やチョコレート、スナック菓子などですが、これらの需要が戻るのは、東京で最低気温が25℃を下回り始める8月下旬頃からとなりそうです。
最低気温が20℃を下回ると、朝晩は長袖が必要になってくる涼しさとなります。
シチューや中華まんなどの暖かいメニューの需要が伸びてきますが、2025年は平年より遅い9月下旬頃からの予想です。

季節の変化を捉えて、商機をつかむ
2024年同様、今年も残暑が続き、秋への切り替わりは遅い見込みです。
気象予測においては、予測する対象の時期が近付くほど精度高く予測することができます。長期の傾向を捉えつつ、実際に秋が近づいてきたら、より細かい気象予測データを活用して、季節の変わり目を捉えて、ビジネスに活かしてください。
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*今後の台風傾向については2025年8月以降の台風傾向 接近数は9月から10月に平年並みか多く、大雨シーズンが長引くおそれをご覧ください。