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7月の「東京の野菜相場」の見通しは?|価格変動に備える販促・調達・商品設計
2026.06.19
7月にかけての東京の野菜相場は、前4週比で見ると、葉茎菜類では、7月6日週から13日週にかけてほうれん草が上昇傾向、20日週から27日週にかけてねぎが下落傾向となる見込みです。
一方、果菜類・根菜類では品目ごとに強弱はあるものの、全体としては横ばいからやや下落傾向で推移する見込みです。
本記事では、7月の東京市場における野菜相場の見通しに加え、価格変動に対応するための売場企画や販促、調達・商品設計に関する判断ポイントを整理します。
目次
日本気象協会の「野菜の相場予測」とは
「野菜の相場予測」とは、日本気象協会が気象データと市場データをもとに、最大15週間先までの野菜の市場価格を予測するものです。
日本気象協会では「野菜の相場予測」の定量データの提供と、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」での情報提供を行っています。
*野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始
気象条件の影響を受けやすい野菜相場は、近年の気候変動の影響により相場の急変リスクが高まっています。
日本気象協会の「野菜の相場予測」を活用することで、価格上昇・下落の兆しを事前に捉え、仕入れや販促、商品構成の見直しといった意思決定の前倒しが可能となり、コスト最適化やロス削減、収益性の安定化につながります。
7月6日週・7月27日週の野菜の相場予測のポイント
7月の東京の野菜相場は、前4週比で見ると、葉茎菜類では、7月6日週から13日週にかけてほうれん草が上昇傾向、20日週から27日週にかけてねぎが下落傾向となる見込みです。
一方、果菜類・根菜類では品目ごとに強弱はあるものの、全体としては横ばいからやや下落傾向で推移する見込みです。(6月15日時点)
7月6日週(前4週比)
- 葉茎菜類:ねぎはやや上昇、ほうれん草は上昇傾向。キャベツとブロッコリーはやや下落傾向。
- 果菜類:ピーマンはやや上昇傾向。
- 根菜類:にんじんはやや下落傾向。
7月27日週(前4週比)
- 葉茎菜類:はくさいはやや上昇、ねぎは下落傾向。
- 果菜類:ピーマン・なす・きゅうりはやや下落傾向。
- 根菜類:にんじんとだいこんはやや下落傾向。
*前年比・平年比や細かな品目別の最新の野菜の相場予測はアプリ「biz tenki」(月額650円/1か月無料)をダウンロードしてご覧ください。
4週先・8週先の相場予測はどう使い分けるか
「野菜の相場予測」は、同じ予測でも見る期間によって判断の役割が異なります。
4週先と8週先を使い分けることで、「直近対応」と「先回り対応」を両立することが可能になります。
4週先(直近判断)|“直近でどう動くか”を見て調整する
- 仕入れ量の増減調整
- 売価設定、値引き判断
- 在庫のコントロール
8週先(中期判断)|“これからどう変わるか”を先回りする
- 販促企画(特売・キャンペーン設計)
- 商品構成・メニュー開発
- 調達計画、生産スケジュールの設計
使い分けのポイント|“対応”と“準備”を分ける
4週先と8週先は、以下のように役割が異なります。
- 4週先:すでに起きつつある変化への「対応」
- 8週先:これから起きる変化への「準備」
両者を組み合わせることで、「価格が動いてから対応する」のではなく、動く前に備え、動いた後に調整するという一連の判断が可能になります。
なぜ7月6日週・7月27日週はこのような相場になるのか?
野菜価格は主に「気温・出荷量・産地切替」の影響を受けて変動します。
7月の野菜の相場予測の背景は、主に以下の通りです。
1.日照・降雨の影響
梅雨による降雨の継続や日照不足の影響を受けやすい見込みです。一方、梅雨明け以降は天候が回復するものの、急激な環境変化が生育に影響を与える可能性があります。これにより、生育の遅れや品質低下が発生し、出荷量が不安定になる可能性があります。
その結果、供給が減少した品目では価格が上昇しやすくなります。(例:ほうれん草、ねぎ)
2.気温上昇による生育促進・抑制の二極化
気温の上昇により、暑さに弱い葉物野菜(例:ほうれん草)では生育不良や品質低下が発生しやすくなる一方、夏野菜(例:ピーマン、なす、きゅうり)は生育が促進され、出荷量が増加しやすくなります。
このため、品目ごとの特性により価格が上昇または下落しやすい傾向となります。
3.季節変化に伴う産地切り替え・端境期の影響
春産地から夏産地への移行時期にあたる品目では、産地リレーの過渡期により供給が一時的に不安定になります。さらにこの時期は、天候変動の影響も重なりやすく、出荷量の振れ幅が大きくなる傾向があります。
一部の品目では、前半に供給不安から価格が上昇しやすい一方、後半は出荷量の増加により価格が落ち着く、あるいは下落傾向となることが見込まれます。(例:ねぎ)
貯蔵品や産地リレーが安定している品目では、大きな供給不足が生じにくく、相場は横ばいからやや下落で推移する傾向が見られます。(例:にんじん、だいこん)
これらの要因が組み合わさることで、品目ごとに異なる価格動向が生じます。
品目別:7月の相場見通し
前4週比での主要品目ごとの動向と背景、相場を踏まえた実務判断への落とし込みは以下となります。
| 品目 | 7月6日週 | 7月27日週 | 背景 | 相場動向を踏まえた検討ポイント |
|---|---|---|---|---|
| ほうれん草 | 上昇傾向 | 横ばい | 気温上昇により生育不良や品質低下が発生しやすく、出荷量が不安定となる見込み | 調達の前倒しや使用量のコントロール、他商材への一時的な切り替えを検討 |
| ピーマン | やや上昇傾向 | やや下落傾向 | 曇天の影響による着果量の低下で出荷量が減少し、7月6日週までは価格が上昇傾向となる見込み | 7月後半はやや下落傾向のため、特売や販促強化による販売量の拡大、メニューへの積極活用を検討 |
| にんじん | やや下落傾向 | やや下落傾向 | 産地リレーが比較的安定しており、供給が確保されやすい見込み | 安定した価格を活かし、活用を強化 |
日々の仕入れや売り場判断を、もう一歩早めたい方向け
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、主要15品目について8週先までの価格動向を5ランクで確認することができます。
- 4週先:「直近の仕入判断」「売価判断の参考」
- 8週先:「売場・生産展開や販促計画」の補助
「価格が動いてから対応する」のではなく、相場が動きそうな兆しを見ながら判断できる点が特長です。
アプリ「biz tenki」内の「野菜の相場予測」機能のポイント
野菜相場や来店客数は、気象条件と密接に関係しています。
「biz tenki」アプリひとつで、天気 × 相場を手軽に確認することができます。
アプリ「biz tenki」は1か月無料でお試しが可能です(以降は月額650円)。
まずはアプリストアからダウンロードして、実際の野菜の相場の動きを確認してみてください。
*「biz tenki」での野菜の相場予測の詳細はビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」に新機能『野菜の相場予測』を追加をご覧ください。
仕入れ・生産・販促計画に活かしたい企業様向け
日本気象協会では、より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業様向けに、野菜約50品目を対象に、最大15週先までの野菜の価格・数量を予測する「野菜の相場予測」のデータ提供サービスも行っています。
仕入れ・生産・販促計画への組み込みや、価格交渉・需給調整の判断材料としてもご活用いただけます。
*詳細は野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始をご覧ください。
業界別:価格変動の兆しをどう先読みする?
― 小売(スーパー)/食品メーカーにおける活用視点 ―
7月は梅雨明け前後の天候変動や高温の影響により、野菜の生育や出荷量にばらつきが生じやすい時期です。
そのため、品目ごとに価格の上昇・下落が分かれやすく、短期的かつ柔軟な判断が求められます
biz tenki「野菜の相場予測」を活用することで、8週先までの傾向をもとに、調達・販売・商品設計の判断を前倒しできます。
ここでは、小売(スーパー)/食品メーカーといった業界別に、どのような判断が早まるのかという観点から活用例を整理します。
| 業界 | 主な判断領域 | 相場予測で把握できる兆し | 前倒しで可能になる判断・対応 | 得られる効果 |
|---|---|---|---|---|
| 小売(スーパー) | 売場企画・販促・仕入れ | 品目ごとの価格上昇・下落の兆し |
|
売場の訴求力強化と粗利の安定化 |
| 食品メーカー | 商品設計・原料調達 | 原料野菜の価格変動・供給量の兆し |
|
原価上昇リスクの抑制と安定供給 |
いずれの業界においても、相場予測を活用する価値は「価格を当てること」ではなく、「変動の兆しに早く気づくこと」 にあります。
- 仕入れや商品企画、在庫計画の修正余地を早めに確保できる
- 価格変動による原価や利益のブレを小さくできる
biz tenki「野菜の相場予測」は、各業界において、仕入れや販促調整を一歩早めるための支援ツールとして活用することができます。
まとめ―7月の野菜相場は「天候影響により生育促進・抑制の二極化」タイミング
7月の東京エリアの野菜相場は、梅雨や気温上昇の影響などにより、品目ごとの生育状況や出荷量の違いにより、価格動向にばらつきが見込まれます。
7月6日週時点では、ねぎやほうれん草といった葉茎菜類で上昇傾向が見られるほか、ピーマンもやや上昇傾向となる一方で、キャベツやブロッコリー、にんじんはやや下落傾向となる見込みです。
7月後半(7月27日週)にかけては、ねぎは下落に転じ、はくさいはやや上昇となるなど葉茎菜類内でも動きに差が見られるほか、ピーマン・なす・きゅうりといった果菜類はやや下落傾向、にんじん・だいこんもやや下落傾向となる見通しです。
小売(スーパー)、食品メーカーなどでは、品目ごとの価格変化を踏まえた、柔軟な仕入れ・販促対応が重要となります。
biz tenkiの「野菜の相場予測」を活用することで、品目ごとの価格動向の違いや変化の兆しを把握しながら、仕入れ・在庫・売場・生産計画を無理なく調整することが可能になります。
biz tenki「野菜の相場予測」は、月額650円で、ビジネス向けの詳しい天気予報と野菜の相場予測を確認できます。アプリのダウンロードはアプリストアから。(1か月無料トライアル実施中)
*より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業の方向け
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FAQ|よくある質問
Q1.野菜の相場予測とは何ですか?
A.気象データと市場データを元に日本気象協会が開発した、最大15週先までの野菜の価格動向や出荷量がわかる予測情報です。
Q2.なぜ7月は野菜の価格にばらつきが出やすいのですか?
A.梅雨入りによる日照不足、気温上昇、産地の切り替わり(端境期)が同時期に重なることで、生育・出荷・供給の各段階に影響が生じやすく、品目ごとの需給バランスが大きく異なりやすいためです
具体的には、次のような要因が挙げられます。
1.日照・降雨の影響
梅雨による降雨の継続や日照不足の影響を受けやすい見込みです。一方、梅雨明け以降は天候が回復するものの、急激な環境変化が生育に影響を与える可能性があります。これにより、生育の遅れや品質低下が発生し、出荷量が不安定になる可能性があります。
その結果、供給が減少した品目では価格が上昇しやすくなります。(例:ほうれん草、ねぎ)
2.気温上昇による生育促進・抑制の二極化
気温の上昇により、暑さに弱い葉物野菜(例:ほうれん草)では生育不良や品質低下が発生しやすくなる一方、夏野菜(例:ピーマン、なす、きゅうり)は生育が促進され、出荷量が増加しやすくなります。
このため、品目ごとの特性により価格が上昇または下落しやすい傾向となります。
3.季節変化に伴う産地切り替え・端境期の影響
春産地から夏産地への移行時期にあたる品目では、産地リレーの過渡期により供給が一時的に不安定になります。さらにこの時期は、天候変動の影響も重なりやすく、出荷量の振れ幅が大きくなる傾向があります。
一部の品目では、前半に供給不安から価格が上昇しやすい一方、後半は出荷量の増加により価格が落ち着く、あるいは下落傾向となることが見込まれます。(例:ねぎ)
貯蔵品や産地リレーが安定している品目では、大きな供給不足が生じにくく、相場は横ばいからやや下落で推移する傾向が見られます。(例:にんじん、だいこん)
このため、野菜の相場は一方向に動くのではなく、品目ごとに上昇・下落が分かれる傾向が見られます。
Q3.東京の相場は他地域と連動しますか?
A.市場間で一定の連動性はありますが、需要規模・流通量により差が生じます。アプリ「biz tenki」では全14市場(札幌市、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、高松市、福岡市、北九州市、沖縄県)を対象に相場予測を掲載しています。
