News

お知らせ
Topics

3月の「東京の野菜相場」はどう動く?|4・8週先の価格動向と業界別の活用方法

2026.02.12

日本気象協会では「野菜の相場予測」を開発し、定量データの提供と、アプリ「biz tenki」での情報提供を行っています。

「野菜の相場予測」とは、気象データと市場データをもとに、最大15週間先までの野菜の市場価格を予測するものです。
気象条件の影響を受けやすい野菜相場は、近年の気候変動の影響により相場の急変リスクが高まっています。

「野菜の相場予測」を活用することで、仕入れや生産、販促、メニュー開発などの効率化・ロス削減が見込まれます。

本記事ではアプリ「biz tenki」の『野菜の相場予測』機能を使い、2月9日時点の東京エリアにおける3月の相場予測をもとに、価格変動の兆しをどのように仕入れ・製造・販売計画の判断に落とし込めるのかを業界別に整理します。

3月上旬・3月末の野菜の相場予測のポイント

  • 3月上旬(3/2週)|前4週比
    葉茎菜類では、レタスは下落傾向、はくさいは上昇傾向
    果菜類・根菜類は概ね横ばいで推移する予測
  • 3月末(3/30週)|前4週比
    葉茎菜類では、キャベツ・はくさい・たまねぎは下落傾向、レタス・ほうれん草・ブロッコリーは上昇傾向
    果菜類は概ね横ばいで推移する予測
    根菜類はやや下落傾向
  • 前年比
    3月上旬(3/2週)|全体的に前年より割安傾向
    3月末(3/30週)|継続して概ね割安傾向
  • 平年比
    3月上旬(3/2週)|葉茎菜類(レタス・ブロッコリー)が平年より割安傾向、果菜類・根菜類は概ね平年並み〜やや割安傾向で推移する予測
    3月末(3/30週)|葉茎菜類(はくさい)が平年より割安傾向、果菜類・根菜類は概ね平年並み~やや割安傾向
【日本気象協会】東京エリア:野菜の相場予測(2026年2月9日発表)

目次

東京エリアの3月の野菜相場総括

東京エリアでは、3月上旬(3/2週)にかけて、前4週比で葉茎菜類では、レタスは下落傾向、はくさいは上昇傾向の予測となっています。
果菜類・根菜類は、大きな価格変動は見込みにくく、安定した相場が続くと予測されています。
(アプリ「biz tenki」の『野菜の相場予測』による2月9日時点の東京エリアの予測)

前年と比較すると、2月に続き3月も全体的に前年より割安となる見込みです。
全体としては、落ち着いた相場の中で安定した生産・出荷計画を立てやすい時期ですが、出荷量の増加に伴う一時的な入荷集中や在庫滞留、保管・物流負荷の増大に加え、突発的な気象変動による価格変動リスクには引き続き注意が必要です。

3月上旬(3/2週)

  • 葉茎菜類:前4週比でレタスは下落傾向、はくさいは上昇傾向
  • 果菜類・根菜類:概ね横ばいで推移する見込み

3月末(3/30週)

  • 葉茎菜類:キャベツ・はくさい・たまねぎは下落傾向、レタス・ほうれん草・ブロッコリーは上昇傾向
  • 果菜類:概ね横ばいで推移する見込み
  • 根菜類:やや下落傾向

前年比

  • 3月上旬(3/2週):全体的に割安傾向
  • 3月末(3/30週):継続して全体的に割安傾向

平年比

  • 3月上旬(3/2週)

    葉茎菜類(レタス・ブロッコリー):平年より割安傾向

    果菜類・根菜類:概ね平年並み〜やや割安傾向

  • 3月末(3/30週)

    葉茎菜類(はくさい):平年より割安傾向

    果菜類・根菜類:概ね平年並み~やや割安傾向

なぜ3月も全体的に割安傾向になるのか?

2月に続き、3月も野菜相場は全体的に落ち着きやすくなります。その背景には、主に次のような構造があります。

  1. 冬野菜が一斉に仕上がる

    1〜2月の寒さで生育が遅れていた冬野菜(はくさい・キャベツ・だいこん等)が2月後半〜3月の気温上昇で一気に生育が進むため、結果として出荷量が短期間に集中します。

    3月は「遅れていた分+通常分」が重なるため、供給過多になりやすい時期です。

  2. 春野菜も出始める

    新たまねぎや春キャベツなど、冬野菜がまだある状態で春野菜が加わるため、3月は野菜の種類・量ともに多い月になります。

品目別:3月の相場見通し

東京エリアでは、3月上旬(3/2週)にかけて、葉茎菜類はレタスが下落傾向となる一方、果菜類・根菜類は概ね横ばいで推移する見込みです。
主要品目ごとの見通しは以下となります。

品目 3月上旬
(3/2週)
3月末
(3/30週)
背景 相場動向を踏まえた
検討ポイント
レタス 下落 上昇 上旬は冬季出荷の残りと輸入・産地出荷の増加で出荷量が比較的豊富 上旬は調達・販促の柔軟化を検討しつつ、月末の相場反転に備えた計画見直しを検討
はくさい 上昇 下落 上旬は天候不順の影響を受け出荷量が限定的となり、相場が高騰傾向になりやすい 上旬は調達量・売価の慎重な判断、下旬に向けた需給緩和を見据えた調整余地の確認
きゅうり やや下落 前4週比並みに戻る 冬季〜春にかけて生育が比較的順調に進みやすい 大きな相場変動は想定しにくく、通常オペレーションを維持しつつ急変動の兆しを確認
じゃがいも 横ばい やや下落 貯蔵供給の安定 在庫水準を確認しつつ、相場緩和局面での調達・出荷タイミングの見直しを検討

日々の仕入れや売り場判断を、もう一歩早めたい方向け

ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、主要15品目について8週先までの価格動向を5ランクで確認することができます。
4週先までの相場予測は「直近の仕入判断」「売価判断の参考」に活用でき、8週先までの相場予測は「売場・生産展開や販促計画」の補助になります。

「価格が動いてから対応する」のではなく、相場が動きそうな兆しを見ながら判断できる点が特長です。

アプリ「biz tenki」は1か月無料でお試しが可能です(以降は月額650円)。まずはアプリストアからダウンロードして、実際の野菜の相場の動きを確認してみてください。

仕入れ・生産・販促計画に活かしたい企業様向け

日本気象協会では、より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業様向けに、野菜50品目を対象に、最大15週先までの野菜の価格・数量を予測する「野菜の相場予測」のデータ提供サービスも行っています。

仕入れ・生産・販促計画への組み込みや、価格交渉・需給調整の判断材料としてもご活用いただけます。
詳細は野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始をご覧ください。

「野菜の相場予測」機能のポイント

  • 野菜15品目の価格動向(高騰~平年並み~下落)を5ランクで色別に表示
  • 「前4週比」「前年比」「平年比」を比較して「今後高くなるのか、安くなるのか」がわかる
  • 8週先までの相場動向を一度に俯瞰でき、中期の仕入れ判断に使いやすい
  • 市場(都市)ごとに状況を比較可能
  • 「相場予測の見方」解説つき
  • 月額650円で野菜の相場予測を含め、最長6か月先までの長期予報の確認が可能
【biz tenki】相場予測の見方 イメージ
相場予測の見方 イメージ

野菜相場や来店客数は、気象条件と密接に関係しています。
「biz tenki」アプリひとつで、天気 × 相場を手軽に確認することができます。

*詳しくはビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」に新機能『野菜の相場予測』を追加をご覧ください。

業界別:価格変動の兆しをどう先読みする?
― 小売/食品メーカー/農業法人・産地における活用視点 ―

野菜の相場変動は、仕入れ・製造・販売計画の精度に直結します。biz tenki「野菜の相場予測」を活用することで、価格が動いてから対応するのではなく、変動の兆しを踏まえた前倒し判断が可能になります。
ここでは、小売・食品メーカー・農業法人といった業界別に、どの判断が早まるのかという観点から活用例を整理します。

業界 主な判断領域 相場予測で
把握できる兆し
前倒しで可能になる
判断・対応
得られる効果
小売
(量販・スーパーマーケット)
売価設定・
売場計画
価格上昇・
下落の見通し
  • 価格上昇時:代替野菜の売場比重調整、売価改定検討を前倒し
  • 価格下落時:特売・重点展開品の選定を早期化
売場の後追い対応を減らし、粗利を安定化
食品メーカー・加工業 原材料調達・
製造計画
原料価格の上昇・
落ち着きの兆し
  • 価格上昇時:調達量・時期の見直し、代替原料検討
  • 価格安定時:スポット調達や製造計画の柔軟化
原価率の急変や利益圧迫リスクを低減
農業法人・産地
(生産者)
出荷計画・
販売判断
相場上昇・
下落の見込み
  • 下落見込み:出荷前倒し・分散出荷の検討
  • 上昇見込み:出荷調整、契約出荷とのバランス判断
経験や勘に加え、客観的な判断材料を確保

いずれの業界においても、相場予測を活用する価値は「当てること」ではなく「早く気づくこと」にあります。

  • 計画修正の余地を確保できる
  • 価格・原価・利益のブレを小さくできる

biz tenki「野菜の相場予測」は、業界ごとの意思決定を一歩早めるための支援ツールとして活用できます。

FAQ|よくある質問

Q1.野菜の相場予測とは何ですか?

A.気象データと市場データを元に日本気象協会が開発した、最大15週先までの野菜の価格動向がわかる予測情報です。

Q2.なぜ3月は野菜全体が割安傾向になりやすいのですか?

A.冬野菜の出荷が重なり、供給量が一時的に増えやすいためです。具体的には、次のような要因が重なります。

  • 冬作の出荷が本格化する時期:低温期を越えた露地野菜や施設野菜がまとまって出回りやすい。
  • 気温上昇で生育が進みやすい:3月は寒さが緩み、想定より早く生育が進むことで出荷前倒しが起きやすい。

このため、需給が緩みやすく、相場が全体的に落ち着きやすい傾向があります。

Q3.東京の相場は他地域と連動しますか?

A.市場間で一定の連動性はありますが、需要規模・流通量により差が生じます。アプリ「biz tenki」では全14市場(札幌市、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市、金沢市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、高松市、福岡市、北九州市、沖縄県)を対象に相場予測を掲載しています。

まとめ―3月の野菜相場は「調整と見極め」のタイミング

3月の東京エリアの野菜相場は、全体として割安で落ち着いた推移が見込まれます。

3月上旬は、葉茎菜類ではレタスが下落傾向、はくさいが上昇する一方、果菜類・根菜類は概ね横ばいで推移する予測です。
3月後半にかけては、生育回復や出回り増を背景に供給環境がさらに緩み、葉茎菜類では品目ごとに強弱が分かれ、根菜類はやや下落傾向となる見込みです。果菜類は月を通して大きな価格変動は見込みにくい状況です。

前年比・平年比で見ても、3月を通じて概ね割安傾向が継続する見通しであり、急激な高騰局面というよりも、相場が落ち着く中での需給バランスの変化を見極めやすい時期といえます。

biz tenkiの「野菜の相場予測」を活用することで、品目ごとの価格動向の違いや変化の兆しを把握しながら、仕入れ・在庫・売場・生産計画を無理なく調整することが可能になります。

biz tenki「野菜の相場予測」は、月額650円で、ビジネス向けの詳しい天気予報と野菜の相場予測を確認できます。アプリのダウンロードはアプリストアから。(1か月無料トライアル実施中)
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」

*より詳しい野菜の相場予測データを活用したい企業の方向け
野菜の相場を“気象データで先読み”日本気象協会「野菜の相場予測」提供開始
ー全国14市場・50品目、最大15週先までの価格・数量を予測ー

*2026年の天気は?
2026年の天気は「猛暑・多雨・台風」に注意|日本気象協会が長期予測を解説

*2026年2月の天気:2026年2月の天気・気象予測|寒さ・雪・気温はどうなる?

*2026年2月に売れるのは?:2026年2月の天候から見る売上が伸びる商品予測

*寒さで売れやすい商品ランキング食品 TOP10/日用品 TOP5
2025-26年の冬は“冬らしい寒さ”に 最新冬予報と“寒さで売れる商品”ランキング【日本気象協会 Weather X分析】