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2025年5月後半は高温だが雨もあり、夏物商材の売上の伸びは鈍化見込み【お天気マーケット予報】
2025.05.13
2025年4月も3月に続いて、寒暖差が大きくなりました。
観測史上1位の高温となった前年4月と比べると、たびたび寒の戻りがあり、肌寒い日もあった一方で、4月中旬は気温が上昇し、各地で最高気温25℃以上の夏日となり、30℃以上の真夏日となったところもありました。
5月中旬以降の1か月は全国的に気温が高くなりそうです。
西日本・東日本では湿った空気の影響も受けやすく、これまでの「カラッとし暑さ」から曇りや雨でも気温が高い「蒸し暑さ」に変わる見込みです。
5月中旬から気温が高く、湿度も上昇、蒸し暑く
5月8日の気象庁の「1か月予報(5月10日~6月9日)」によれば、気温は全国的に高く、降水量は西日本・東日本で平年並みか多い予想となっています。
13日(火)は全国的に晴れて気温が上昇しました。
14日(水)以降も暑さは続き、「カラッとした暑さ」から「ムシっとした暑さ」に変わっていきそうです。
気象庁は5月12日(月)に東日本から西日本、沖縄にかけて「高温に関する早期天候情報」に関する情報を発表しました。
向こう2週間は日本付近に暖かい空気が流れ込みやすいため、気温が高く、18日(日)頃からかなり高くなる見通しとなっています。
18日(日)は、関東甲信や南西諸島を中心に真夏日地点が続出するでしょう。
東京都心や前橋など、今年一番の暑さになる所もあるでしょう。
ただ、天気は早くも梅雨の走りとなり、17日(土)から19日(月)にかけては前線の影響で、九州から関東は断続的に雨が降り、太平洋側を中心に大雨となる恐れもあります。
この先1か月(5月10日~6月9日)の降水量は、湿った空気の影響を受けやすい関東など東日本の太平洋側で「平年より多く」、東日本の日本海側や西日本で「平年並みか多い」予想です。
梅雨入りの平年は、沖縄は5月10日頃、奄美は5月12日頃です。
沖縄はこの先も晴れる日が続き、梅雨入りはさらに遅れる見込みです。
関東~九州の今年の梅雨入りは6月上旬で平年並み、北陸や東北は6月中旬で平年並みか遅い予想となっています。
雨の季節を前に、雨対策商品の準備や売り場づくり、プロモーションについてご確認ください。
*梅雨入り予想の詳細は2025年梅雨入りは関東~九州で平年並みの6月上旬予想 前年より早めの梅雨入り、生産・物流・販売でも準備ををご覧ください。
2025年5月に売上が伸びる見込みの商品
今年の4月は、マスクや薬用酒、うがい薬などが昨年の4月に比べて売上が伸びていたことから、寒暖差によって体調を崩された方が多かったと推測されます。
5月前半には、行楽もあって麦茶、果汁ジュースやサイダーなどドリンク類の夏物商材が、気温影響を大きく受けて売上を伸ばす見込みとなっています。
また、汗拭きシートなどのエチケット品もピークインするでしょう。
マニキュアや絆創膏もこの時期は気温影響を受けやすい傾向があります。
外に出る機会が増えると身なりを気つけ、ケガに備える必要があるためと考えられます。
5月後半は気温の高さは続くものの、梅雨の走りとなり、雨の日が増えてくる予想です。
夏物商材は5月前半好調、後半は少し鈍るでしょう。
天気によって気温も上がったり下がったりするため、日々の予報もご確認ください。
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