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2025年梅雨入りは関東甲信で平年よりやや遅く10日 生産・物流・販売では雨対策を(6月12日更新)
2025.04.28
気象庁は6月8日に九州北部(山口県を含む)と四国地方、9日に東海・近畿・中国地方、10日に関東甲信と北陸地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
また、6月8日には沖縄地方で、梅雨明けの発表がありました。8日の沖縄の梅雨明けは2015年に並び、過去最も早い梅雨明けです。(すべて速報値)
まだ梅雨入りが発表されていない東北南部は6月14日頃、東北北部は15日頃に梅雨入りとなる見込みです。
各地で平年より遅い6月下旬の梅雨入りとなった前年(2024年)と比べると、今年は全国的に梅雨入りの早まるところが多くなっています。
2025年の梅雨入り状況と梅雨入り予想
今年の梅雨入りは、5月16日に、1951年の統計開始以来初めて、奄美や沖縄より先に九州南部が全国のトップで「梅雨入り」となりました。
奄美は19日、沖縄は平年より12日遅い22日の梅雨入りとなり、6月8日に九州北部(山口県を含む)と四国、9日に東海・近畿・中国、10日関東甲信と北陸の梅雨入りが発表されました。
5月22日に梅雨入りした沖縄地方では、2015年に並んで最も早く、6月8日に梅雨明けが発表されました。
※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、この梅雨入りの発表は速報値です。秋に再検討され、見直されることがあります。
東北南部は6月14日(土)頃、東北北部は15日(日)頃に梅雨入りする見込みです。
梅雨入り早々に局地的に雨が強まり、まとまった雨になることが考えられます。
最新の情報は天気予報専門メディア【tenki.jp】をご覧ください。

*2025年の梅雨入り・梅雨明けの全国の速報値一覧は【tenki.jp】梅雨入り梅雨明け予想・状況 2025をご覧ください。
今年の梅雨入りは、九州北部から東北北部の各地で6月下旬となった前年(2024年)よりも早いところが多くなっています。
▼ 2024年と平年の梅雨入りと梅雨明け
水色のセル:平年より3以上早い
ピンク色のセル:平年より3日以上遅い
地方 | 梅雨入り | 梅雨明け | ||
---|---|---|---|---|
2024年 | 平年値 | 2024年 | 平年値 | |
沖縄 | 5月21日 | 5月10日 | 6月20日 | 6月21日 |
奄美 | 5月21日 | 5月12日 | 6月22日 | 6月29日 |
九州南部 | 6月8日 | 5月30日 | 7月16日 | 7月15日 |
九州北部 | 6月17日 | 6月4日 | 7月17日 | 7月19日 |
四国 | 6月17日 | 6月5日 | 7月17日 | 7月17日 |
中国 | 6月20日 | 6月6日 | 7月21日 | 7月19日 |
近畿 | 6月17日 | 6月6日 | 7月18日 | 7月19日 |
東海 | 6月21日 | 6月6日 | 7月18日 | 7月19日 |
関東甲信 | 6月21日 | 6月7日 | 7月18日 | 7月19日 |
北陸 | 6月22日 | 6月11日 | 7月31日 | 7月23日 |
東北南部 | 6月23日 | 6月12日 | 8月1日 | 7月24日 |
東北北部 | 6月23日 | 6月15日 | 8月2日 | 7月28日 |
【気象庁】梅雨入りと梅雨明け(確定値)より日本気象協会にて作成
この先1か月の予報
6月12日の気象庁のこの先1か月の予報では、西・東日本は梅雨に入りましたが、ひと足先に太平洋高気圧が勢力を増し、まるで梅雨明けのような強烈な日差しと暑さが続く見込みとなっています。
晴れても局地的大雨には注意が必要でしょう。
一方、東北も梅雨入りが迫り、北日本は日本海側中心に雨量多い予想となっています。
梅雨のない北海道も季節外れの大雨になる日もあるでしょう。
6月14日(土)~7月11日(金)にかけてどの期間も気温は平年より高い見込みです。
梅雨前線はしばらく日本海で停滞することが多く、日本付近には平年よりも暖かい空気が流れ込むため、気温だけでなく湿度も高い状態が続くでしょう。
湿度が高くなると、熱中症へのリスクが一段と高まります。
2025年6月1日より、職場での熱中症対策が義務化されました。暑さ指数(WBGT)を確認し、職場での熱中症対策を行ってください。
*職場での熱中症対策については6月1日から職場での熱中症対策が義務化 必要な対策と暑さ指数(WBGT)の活用をご覧ください。
*今夏の台風については2025年の台風傾向 日本への接近数は8月から「平年より多い」 8月以降の台風は発生から接近まで短い可能性をご覧ください。
梅雨明け予報・夏の気温傾向予報
約ひと月半に渡る日本の梅雨は、春から夏への移行期であり、梅雨明けとともに熱帯夜や猛暑日が続くようになり、消費者行動も大きく変化します。
そのため、ビジネスにおいては梅雨入り・梅雨明けの時期を正確に把握することが重要です。
こうしたニーズに応えるため、日本気象協会では「梅雨明け予報及び夏の気温傾向予報」を提供しています。いち早く季節の変わり目を捉え、適切な戦略立案や販売計画に役立てるために、ぜひご活用ください。
- 提供内容:梅雨明け予報・夏の気温傾向予報
- 予測対象期間:6月~8月
- 配信時期:全3回(第1回 前年10月末頃 / 第2回 1月末頃 / 第3回 4月末頃)
- データ提供形式:PDF(メール)
- 料金:お問い合わせください
- 大雨確率:24時間で特定の降水量(10mm以上、50mm以上、100mm以上、200mm以上)がある確率
- 既往最大比:予想される降水量が過去の最大雨量の何割に当たるか
(その地点における災害の起こりやすさを示す指標 ※日本気象協会と静岡大学との共同研究より100%を超えると人的被害が出始める) - 強風・暴風確率:特定の瞬間風速(10m/s以上、15m/s以上、20m/s以上、25m/s以上)となる確率
- 降雪確率:時間ごとや日ごとに特定の降雪量(1cm以上、3cm以上、5cm以上、10cm以上※日別のみ)となる確率

これらの情報は、盛夏に必要な商品の生産や配送、販売の調整や、販促に活かすことができます。
夏に必要とされる商材や、気温との関連が大きい商材をお持ちの場合は、ぜひ活用をご検討ください。
*物流業務で命と荷物を守る判断をサポートする輸送影響リスク情報の提供については物流向け GoStopマネジメントシステムをご覧ください。
*2025年の夏の予報は2025年の夏も全国的に猛暑 観測史上1位タイの高温となった2024年との違いは?をご覧ください。
雨の時期の災害リスクを事前に把握する「気象災害リスク情報」
通常の降水確率や天気予報の天気マークからは、荒天が予想される日の雨の降る量や風の強さを把握することができません。
日本気象協会では、大雨や暴風などの気象災害の発生確率情報を「気象災害リスク情報」として発信しています。
詳しくはこちらの動画もご覧ください。
この気象災害リスク情報は、API(気象災害リスク予測API)や、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」で提供しています。
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」は月額650円で、気象災害リスク予報や30日先までの日次天気、12週先までの週次気温予報、6か月先までの体感気温マップなどを見ることができる天気予報アプリです。直近の天気予報から、調達・生産・販売などの計画を立てる際にも役立つ長期予報まで掲載しています。
「biz tenki」アプリでは、日本気象協会の気象コンサルティングサービスで提供している知見や長期予報を、アプリで廉価に提供します。(無料トライアル期間あり)
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