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2025年11月の天気傾向と需要トレンド:秋晴れ少なく、温かい食べ物や寒さ・乾燥のセルフケア品の売り上げが伸びる見込み【お天気マーケット予報】

2025.11.06

今年の11月の気温は全国的に平年より高く、前年同様、季節の進みはゆっくりでしょう。
例年に比べて秋晴れは少なく、西日本から東日本の太平洋側では曇りや雨の日が多い見通しです。北日本では一時的な大雪に注意が必要となるでしょう。

本記事では2025年11月の天気予報と、日本気象協会の簡易版需要予測配信サービス「お天気マーケット」予報にて11月に売り上げが伸びると予想される商品についてお伝えします。

目次

2025年11月の天気と気温

11月は全国的に前年並みの高温となる一方で、寒気の影響を受けるタイミングでは北日本を中心に厳しい冷え込みとなる時期があるでしょう。

平年に比べて低気圧が日本付近を通過しやすい予想となっており、例年晴れる日の多い西日本や東日本の太平洋側でもまとまった雨の降る日がある見込みです。北日本では一時的な大雪に注意が必要です。

寒暖の差が例年以上に大きくなるとともに、日本の北と南で地域間の気温差が大きくなります。
冬物商材は、日々の需要の変動や、地域差にご注意ください。

11月の天気

気象庁の1か月予報(10月30日発表)によれば、1か月平均の海面気圧は、日本の東から北日本付近にかけて気圧が平年より高い予想です。これは北日本では高気圧に覆われる日があり、冬型になりにくいことを示しています。

一方、日本の南では平年より気圧が低い予想です。沖縄や日本の南では低気圧や秋雨前線、湿った空気の影響を受けやすいでしょう。

この先1か月の天気は、周期的に低気圧や前線の影響を受け、また、北日本を中心に寒気の影響も受けやすくなるでしょう。

晴天はあまり長続きせず、短い周期で曇りや雨に変化しそうです。寒気の影響も北日本ほど受けやすくなり、雨量が増える所もあるでしょう。降水量は東日本の日本海側と沖縄・奄美で平年並みか平年よりも多い見込みです。

日本気象協会発表 2025年11月1日~11月30日の天気予報(平年との差)

11月の気温

この先の気温は平年より「高い」か平年より「並みか高い」所が多いでしょう。

週ごとにみると、1週目(11月1日~7日)では、北日本と沖縄・奄美で平年より高く、東日本と西日本は平年並みか高いでしょう。2週目(11月8日~11月14日)は、北日本で平年並み、東日本、西日本、沖縄・奄美は平年より高い予想です。3週目~4週目(11月15日~11月28日)にかけては、北日本は平年並みか高く、東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高い見込みです。

北日本では1週目と2週目を中心に気温の変化が大きい見通しです。そのほかの地域も日々や朝晩の気温の変化が大きい時季となります。体調の変化に気を付ける人が増える見込みです。

日本気象協会発表 2025年11月1日~11月28日の平均気温予報(平年との差)

2025年11月に売上が伸びる商品は?

「気象データ×SRI+データ」を活用した日本気象協会の簡易版需要予測配信サービス「お天気マーケット」予報から、2025年11月に売上が伸びると予想される商品を紹介します。

11月は全国的に、先月に引き続き「鍋物」「シチュー」「スープ類」などの温かい食べ物の需要が高まる見込みです。
また、「ビスケット」「クラッカー」「せんべいやあられ」など、温かい飲料とともに楽しめる食品も引き続き好調に推移する傾向があります。

一方、寒さや乾燥への対策としてのセルフケア関連商品として「総合感冒薬」「使い捨てカイロ」「入浴剤」「ハンド&スキンケア用品」などの需要が高まり始めています。
これらの商品は気温の低下に敏感に反応し、1℃の気温低下で売上が3~5%程度増加する傾向が見られます。

*気温低下と商品の売れ始めについて涼しさを感じ始めると売れる秋冬の食材と気温の関係をご覧ください。

お天気マーケット予報はカテゴリ別に最大6か月先までの金額市場規模の予測を提供する簡易版需要予測配信サービスです。販売計画や営業・マーケティングに活用いただけます。

詳細はお天気マーケット予報をご覧ください。
気になることがございましたら、お問い合わせください。

冬物商材の需要の変動を予測する

平年よりも高温の状態は続いているものの、急な冷え込みで冬物商材の需要は一気に増加します。長期予報で事前に需要の変動を予測しましょう。

日本気象協会では、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」や、Weather Data API、気象データ配信、気象コンサルティングを通じて、気象の変化によるビジネスリスクをチャンスに変えるお手伝いをしています。

長期の気象予測があることで、根拠をもって今後の計画を立てることができるようになります。
日本気象協会では、業界で初めて開発した最長2年先までの長期予測の提供も行っています。
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    東京では12月中旬頃まで平年より気温が高い状態が続く見込みです。体感は前年同様、11月は「肌寒い」でしょう。

    「biz tenki」ではこのような長期予報を毎週更新しています。また、6か月先までの体感の変化を日本地図で確認することも可能です。予報に関するコメントもありますので、これらの情報を参考に、ビジネスにおける計画を立てることができます。

    【biz tenki】2025年11月4日更新 12週先までの最高・最低気温
    【biz tenki】2025年11月4日更新 12週先までの体感温度比較

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