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2024年の梅雨入り予想 関東甲信など記録的に遅い梅雨入りか、降水量で売り上げに変化のある商品は?(6月18日更新)

2024.05.17

※2024年7月11日に梅雨明け予想を発表しています。
最新の2024年夏と梅雨明けの予想は2024年夏は高温多雨、梅雨明け後も安定した天気は続きにくく、残暑も厳しいをご覧ください。

日本気象協会は、2024年6月18日に最新の2024 梅雨入り予想を発表しました。

梅雨入りは平年より大幅に遅く、中国地方、近畿・東海・関東甲信、北陸で21日(金)~22日(土)、東北は6月25日(火)ごろのまでの梅雨入り予想となっています。

2024年の梅雨入り予想(6月18日発表)

今年は梅雨前線の北上が、平年に比べて大幅に遅れています。これまでに梅雨入り発表があったのは、沖縄、奄美、九州南部、九州北部、四国です。

これは太平洋高気圧の北へ張り出しが弱く、梅雨前線の北上しにくい状態が続いているためです。

今週末は再び前線が北上し、続々と梅雨入りとなりそうです。
21日以降、梅雨前線は西日本~東日本に停滞し、北陸地方も前線の影響を受けやすくなるでしょう。

このため、中国地方は6月21日ごろ、近畿・東海・関東甲信、北陸は6月22日ごろに梅雨入りする可能性があります。

東北地方も気圧の谷が通過するタイミングで雨が予想されることから、6月25日ごろまでには梅雨入りとなりそうです。

2024年梅雨入り予想(2024年6月18日発表)
2024年梅雨入り予想(2024年6月18日発表)

*梅雨入りに関する最新の情報は【tenki.jp】梅雨入り梅雨明け予想・状況 2024をご覧ください。

今年の関東甲信は、6月22日に梅雨入りとなると、1951年の統計開始来、最も遅い記録と並びます。
ちなみに、梅雨入りが遅いと梅雨明けも遅くなるという関係性はないようです。

梅雨入りが6月22日と一番遅かった年をみると、2007年は梅雨明けが8月にずれ込みましたが、1967年は7月18日と平年より早くなりました。

今年は、今のところ梅雨明けが平年(7月19日ごろ)と比べ、かなり遅れることはない見込みですが、梅雨の期間が短くても、梅雨期間の総雨量は平年を上回る事があるため注意が必要です。

13日に、気象庁が発表した最新の1か月予報(6月15日~7月14日)によると、1か月平均の地上気圧の予想では、太平洋高気圧が日本の南で強く、沖縄・奄美付近を覆いやすい見込みです。
梅雨明けの平年日は沖縄が6月21日ごろ、奄美が6月29日ごろで、そろそろ梅雨明けが近づいてきました。

一方で、来週はようやく太平洋高気圧が強まり、梅雨前線が北へ押し上げられ、本州付近もいよいよ梅雨入りとなりそうです。

この先1か月、西日本を中心に前線や湿った空気の影響を受けやすいでしょう。

降水量は広い範囲で平年並みですが、西日本では平年並みか多い見込みです。梅雨入り前から短時間にザっと大雨が降ったり、梅雨入り早々にまとまった雨が降る可能性があります。

ビジネスにおいては大雨リスクを事前に把握しておくことが大切です。

日本気象協会では、通常の天気予報では把握することが難しい、2週間先までの大雨や暴風などの気象災害の発生確率情報を「気象災害リスク情報」として発信しています。
「気象災害リスク情報」はAPI(気象災害リスク予測API)のほか、ビジネス向け天気予報アプリ【biz tenki】で提供しています。

*今年の台風については2024年の台風接近数は8月から平年より多い傾向をご覧ください。

また、この先1か月は全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温が平年よりも高くなるでしょう。
気温によって売り上げに変化のある商品は影響を受ける可能性があります。

ビジネス向け天気予報アプリ【biz tenki】では過去14日前~30日先までの天気や気温、体感指数や日射ランクなど、各種気象要素を確認することができます。
今後の売り上げ予想や来店数予測にお役立てください。

梅雨時期のビジネス影響は?

6月から7月に雨が多いと売り上げが伸びる商品と落ちる商品は以下になります。

雨が多いと売り上げが伸びる商品 雨が多いと売り上げが落ちる商品

インスタント麺

プレミックス
(ホットケーキミックス粉など)

パスタソース

パン粉

唐揚げ粉

ソース

日焼け&日焼け止め

生麺&ゆで麺

豆腐類

麦茶

美容&健康ドリンク

スポーツドリンク

洗濯用洗剤

※インテージSRI+データより日本気象協会が解析

雨の日が増えると家庭で過ごす時間が増えるため、保存ができる食材や、料理の材料などの売り上げが伸びます。

一方で、屋外需要が減ることから、日焼け止めなどの外出アイテムの売り上げが落ちるほか、気温が上がらないことでドリンク類や冷たい食材の売り上げも落ちやすく、洗濯用品の売り上げも落ちることがわかっています。

消費統計データから気象の社会影響を分析でお伝えしたように、スーパーや百貨店などは、降水量が増えると来店客数が減るなどの影響があり、梅雨が長引くと、夏の前半が商戦のピークとなる夏物家電や夏物衣料にも影響が出るでしょう。

ビジネス向けの天気予報アプリ「biz tenki」でリスクやチャンスを知る

日本気象協会では天気をミカタに変えるビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」を開発しました。
現在、法人のお客様に限り、期間限定で「biz tenki」β版を無償で提供しています。

「biz tenki」β版アプリ画面イメージ
「biz tenki」β版アプリ画面イメージ

「biz tenki」アプリでは、時別や日別の降水量を確認できるだけでなく、大雨確率や強風・暴風確率、過去の降水量から算出する地域ごとの大雨災害危険度を確認可能な「気象災害リスク予報」を見ることできます。

気象災害リスクを事前に把握し、店舗や商品、物流などの事業への影響抑制や、従業員の安全確保に活用いただけます。

さらに、「biz tenki」では1kmメッシュのピンポイントな天気予報を30日先まで確認することができ、「ビジネスチャンスコメント」「ビジネスリスクコメント」の気象データの活用ヒントや前年比較で、手軽に天気予報をビジネスに活用することができます。

ビジネスで天気を気にしているが、これまで一般向けの天気予報アプリやWEBサイトを見ていた方、どうやって天気をビジネスに活用したらよいか考えている方など、天気をビジネスに活用するきっかけとして「biz tenki」β版アプリをお使いいただければと思います。

「biz tenki」β版アプリの利用を希望される事業者の方はこちらからお問い合わせください。

*「biz tenki」の詳細はビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」をご覧ください。

その他、梅雨明けや夏の気温、夏以降の長期予報やより詳しい気象コンサルティングなど、気になることございましたら、お問い合わせください。