News
2024年の梅雨入りは広く「平年並み」の予想、長雨によるビジネスへの影響も注意
2024.04.26
※2024年7月25日に梅雨明け予想を発表しています。
2024年夏は高温多雨、梅雨明け後も安定した天気は続きにくく、残暑も厳しいをご覧ください。
日本気象協会は、2024年4月25日に2024梅雨入り予想を発表しました。
2024年の梅雨入りは広く「平年並み」の予想ですが、降水量が多くなる時期があるため、雨によって購買行動や人流に変化が起こる可能性があります。
2024年の梅雨入り予想(4月25日発表)
今年の梅雨入りは、沖縄・奄美は「5月中旬」で、平年並みか遅い見込みです。
沖縄・奄美は、現時点で梅雨のような気圧配置となっていますが、連休後半には、いったん前線が離れるため、前線が停滞しやすくなる連休後の「5月中旬」に梅雨入りと予想します。
九州から東北は「平年並み」でしょう。
九州南部は「5月下旬」、九州北部、中国、四国、近畿、東海、関東甲信は「6月上旬」、北陸、東北は「6月中旬」梅雨入りとなるでしょう。
海面と大気から見る2024年の梅雨の特徴
今年の特徴は、インド洋熱帯域の海面水温が高いことです。インド洋熱帯域の海面水温が高いときには、太平洋高気圧は北への張り出しが強まりにくいとされています。
また、日本の南では太平洋高気圧の西への張り出しが強く、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすいでしょう。
そのため、今年の梅雨は、暖かく湿った空気が太平洋高気圧の縁を回って、日本付近にいつも以上に流れ込みやすくなるでしょう。
降水量が多くなることが予想されるため、雨対策品の購入増や、屋内施設への人流増が予想されます。
*消費行動と気象の関係、今夏への影響については消費統計データから気象の社会影響を分析 ~高温・多雨が予想される2024年夏への影響は~をご覧ください。
梅雨明け予報・夏の気温傾向予報
ビジネスにおいては梅雨入りだけでなく、購買の変化に直結する梅雨明けのタイミングが重要になります。
日本気象協会では独自に梅雨明け予報及び夏の気温傾向予報を提供しています。
- 提供内容:梅雨明け予報・夏の気温傾向予報
- 予測対象期間:6月~8月
- 配信時期:全4回 ※第1回、第2回は配信済み
(第1回 2月末頃 / 第2回 3月末頃 / 第3回 4月末頃 / 第4回 5月末頃) - データ提供形式:PDF(メール)
- 料金:お問い合わせください
- 大雨確率:24時間で特定の降水量(10mm以上、50mm以上、100mm以上、200mm以上)がある確率
- 既往最大比:予想される降水量が過去の最大雨量の何割に当たるか
(その地点における災害の起こりやすさを示す指標 ※日本気象協会と静岡大学との共同研究より100%を超えると人的被害が出始める) - 強風・暴風確率:特定の瞬間風速(10m/s以上、15m/s以上、20m/s以上、25m/s以上)となる確率
- 降雪確率:時間ごとや日ごとに特定の降雪量(1cm以上、3cm以上、5cm以上、10cm以上※日別のみ)となる確率
これらの情報は、盛夏に必要な商品の生産や配送、販売の調整や、販促に活かすことができます。
夏に必要とされる商材や、気温との関連が大きい商材をお持ちの場合は、ぜひ活用をご検討ください。
*2024年夏の傾向については2024年の夏は梅雨が長く、梅雨明け後は猛暑の予想をご覧ください。
雨の時期の災害リスクを事前に把握する「気象災害リスク情報」
通常の降水確率や天気予報の天気マークからは、荒天が予想される日の雨の降る量や風の強さを把握することができません。
日本気象協会では、大雨や暴風などの気象災害の発生確率情報を「気象災害リスク情報」として発信しています。
詳しくはこちらの動画もご覧ください。
この気象災害リスク情報は、API(気象災害リスク予測API)や、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」で提供しています。
「biz tenki」は現在、期間限定で法人のお客様に限り、無償でβ版を提供しています。
詳しくはビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」β版の提供を開始をご覧ください。
気になることございましたらお問い合わせください。