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2024年夏は高温多雨、梅雨明け後も安定した天気は続きにくく、残暑も厳しい(2024年8月2日更新)
2024.06.28
8月2日、気象庁から東北北部の梅雨明け発表があり、梅雨入り・梅雨明けの発表のない北海道を除いて、沖縄から東北北部まで全ての地域で梅雨明けとなりました。
梅雨明け後も安定した天気は続きにくく、雨や雷雨が多くなりそうです。
地球温暖化や春まで続いたエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっているため、太平洋高気圧が強まれば、昨年に匹敵する猛暑となる可能性があります。
2024年の梅雨明け(2024年8月2日更新)
8月2日、気象庁は「東北北部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より5日遅く、昨年より11日遅い梅雨明けとなりました。
東北北部で梅雨明けが8月となったのは、2013年以来、11年ぶりです。
(2017年、2020年、2022年は特定できず)
これで、梅雨入り・梅雨明けの発表のない北海道を除き、沖縄から東北北部まで全ての地域で梅雨明けとなりました。
※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。
梅雨明け後も、湿った空気や前線の影響で、広く雨が降り、大雨になる時期もあるでしょう。
盛夏の大雨に注意が必要です。
大雨は人流に影響するだけでなく、物流や店舗・工場・従業員の安全管理などにも影響があります。
そのため、ビジネスにおいては大雨リスクを事前に把握しておくことが大切です。
日本気象協会では、通常の天気予報では把握することが難しい、2週間先までの大雨や暴風などの気象災害の発生確率情報を「気象災害リスク情報」として発信しています。
「気象災害リスク情報」はAPI(気象災害リスク予測API)のほか、ビジネス向け天気予報アプリ【biz tenki】で提供しています。
*気象災害リスク情報の詳細はこちら。
*全国の梅雨入り・梅雨明けの2024年の速報値や過去の確定値は【tenki.jp】梅雨入り梅雨明け予想・状況 2024をご覧ください。
2024年夏の予想、高温多雨で残暑厳しく
今年の夏前半は、春まで続いたエルニーニョ現象の名残の影響を受け、太平洋高気圧の勢力が強まりにくく、梅雨前線の北上が遅れやすい見通しです。
実際に、今年の6月は、全国的に梅雨入りが遅く、上旬から中旬は晴れて厳しい暑さとなりました。
7月も太平洋高気圧の北への張り出しは強くない予想で、本州付近には梅雨前線が停滞しやすく、梅雨明けが極端に早まることはない見込みとなっています。
梅雨が明けても安定した夏空が続きにくく、全国的に雨や雷雨が多くなる可能性があります。
8月は、ラニーニャ現象への移行に伴って、太平洋高気圧の勢力が北へと拡大する見通しです。
地球温暖化や春まで続いたエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっていることから、太平洋高気圧が強まれば、ここ10年の暑さを上回って、今年も昨年(2023年)に匹敵するような猛暑になる可能性があります。
また、残暑も厳しいでしょう。
*世界的にも最も暑くなった昨年の夏については2023年夏の振り返りと気象予測のビジネス活用をご覧ください。
*今年の台風の発生数や接近数については2024年8月以降は平年よりも台風の接近数が多い傾向、気象災害リスク情報や「biz tenki」で対策ををご覧ください。
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夏に関連した内容としては下記もご覧ください。
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消費統計データから気象の社会影響を分析 ~高温・多雨が予想される2024年夏への影響は~
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