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2025~2026年冬の天候まとめ|暖冬・降水・日照の特徴と企業活動への影響

2026.03.30

気象庁の2025年〜2026年の冬(12月〜2月)の天候によると、2025~2026年冬(2025年12月~2026年2月)は、全国的に気温が高い暖冬傾向となった一方で、降水や日照には地域差が見られました。

*暖冬:冬(12月〜2月)の平均気温が平年より高くなる状態

2025~2026年冬のポイント

  • 全国的に暖冬傾向(寒暖差が大きい)
  • 日本海側で降水が多く、太平洋側は少雨
  • 西日本中心に日照時間が多い

このような季節の天候の特徴は、電力需要、商品需要、物流リスク、太陽光発電量など、企業活動にも影響します。
本記事では2025~2026年冬の天候を振り返り、気象の特徴と企業活動への影響を整理します。

目次

2025~2026年冬の特徴

気象庁の2025年〜2026年の冬(12月〜2月)によると、2025~2026年冬の天候は、次の3点で整理できます。

  • 全国的に暖冬(ただし寒暖差が大きい)
  • 降水の地域差が大きい(日本海側多・太平洋側少)
  • 西日本中心に日照時間が多い

全国的に気温が高い「暖冬傾向」

暖冬とは、冬(12月〜2月)の平均気温が平年より高くなる状態を指します。(出典:【気象庁】季節予報 平年並、冷夏、暖冬とは何ですか?

2025~2026年冬は全国的に平均気温が平年より高く、暖かい空気に覆われる時期が多かったため暖冬傾向となりました。
ただし、暖気の流入と寒気の影響が交互に出現し、北日本・東日本・西日本では気温の変動が大きい冬となりました。

【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)平均気温平年差の分布
【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)平均気温平年差の分布

日本海側で降水が多く、太平洋側では少雨

降水量は地域差が大きく、北日本日本海側でかなり多く、東・西日本太平洋側で少雨となりました。

一時的に冬型が強まったため日本海側では雪・雨が増えましたが、太平洋側では低気圧の影響を受ける機会が比較的少なく、降水量が少ない傾向となりました。

【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)降水量平年比の分布
【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)降水量平年比の分布

西日本を中心に日照時間が多い

冬型の気圧配置が長続きせず、高気圧に覆われる日が多かったため、東日本・西日本の日本海側や西日本太平洋側で日照時間がかなり多くなりました。
特に西日本太平洋側では、統計開始(1946/47年冬)以降で冬として1位の多照となりました。

【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)日照時間平年比の分布
【気象庁】2025年〜2026年の冬(12月〜2月)日照時間平年比の分布

2025~2026年冬の天候の背景

2025~2026年冬の天候は、日本付近の大気循環の特徴により、暖冬傾向や降水の地域差、日照時間の多さが現れました。

冬の日本の天候は、シベリア高気圧、アリューシャン低気圧、そして上空の偏西風などによって形成される大気の流れに大きく左右されます。
通常の冬は、シベリア高気圧が発達し、日本付近では「西高東低」の冬型の気圧配置が持続することで、日本海側では降雪が多く、太平洋側では晴天が続きやすくなります。

しかし2025~2026年冬は、上空の偏西風の流れが比較的北寄りで推移し、日本付近では冬型の気圧配置が長期間持続しにくい状況となりました。
さらに、日本付近が高気圧に覆われる期間も多かったため、暖気が流れ込みやすく、全国的に平均気温が平年より高い暖冬傾向となりました。

一方で、偏西風の蛇行などにより寒気が南下するタイミングでは、冬型の気圧配置が一時的に強まり、日本海側では降雪や降水が増える時期もありました。
このため、平均気温は高いものの寒暖差が大きい冬となりました。

また、低気圧の通過が比較的少なく、日本付近が高気圧に覆われる期間が多かったことから、東日本や西日本では晴れる日が多くなりました。
その結果、日照時間は平年より多くなり、特に西日本太平洋側では統計開始(1946/47年冬)以降で冬として最も日照時間が多い地点もありました。

以上のように、2025~2026年冬は

  • 偏西風の流れの変動
  • 冬型の気圧配置が持続しにくい状況
  • 日本付近が高気圧に覆われる期間の多さ

といった大気循環の特徴により、暖冬傾向・降水の地域差・多照という天候の特徴が現れました。

月別に見る2025~2026年冬の天候

2025~2026年冬の天候は、暖気の影響を受けやすい時期が多かった一方で、寒気が南下するタイミングでは冬型の気圧配置が強まり、日本海側では降雪が増えるなど変動の大きい冬となりました。

月ごとの天候の流れは次のように整理できます。

  • 2025年12月:暖気の影響で全国的に気温が高く、太平洋側では晴天が多い
  • 2026年1月:寒気の南下で日本海側では降雪が増加、太平洋側は少雨
  • 2026年2月:再び暖気の影響が強まり、全国的に高温傾向

12月:暖気の影響で全国的に高温

2025年12月は、日本付近を低気圧が通過することが多く、南から暖かい空気が流れ込みやすい状況となりました。このため、月平均気温は全国的に平年より高くなりました。

降水量は、低気圧の影響を受けやすかった北日本で多くなりました。一方、西日本では高気圧に覆われる日が多く、降水量は少なくなりました。
また、西日本太平洋側では晴れる日が多く、日照時間がかなり多くなりました。

1月:冬型強まり日本海側で降雪増

2026年1月は、上旬や下旬を中心に寒気が南下し、冬型の気圧配置が強まる時期がありました。

この影響で、北日本や東日本の日本海側では降雪が増え、降水量は北日本日本海側や東日本日本海側でかなり多くなりました。
一方、太平洋側では低気圧の影響を受けにくく、降水量が少なく日照時間が多い傾向となりました。

2月:暖気優勢で記録的高温

2026年2月は、日本付近が高気圧に覆われる期間が多く、暖かい空気に覆われやすい状況となりました。
このため、北日本・東日本・西日本で月平均気温がかなり高くなり、北日本では統計開始以降で最も高い2月となりました。
また、高気圧の影響で晴れる日が多く、日照時間は各地で平年より多くなりました。
一方、冬型の気圧配置が長続きしなかったため、北日本日本海側では降雪量がかなり少なくなりました。

2025~2026年冬の予報と実際の天候

2025年10月に日本気象協会が発表した冬の見通しでは、「寒さの到来が早く、冬の後半は春めく」と予想していました。(2025年冬は早く到来し、12月から厳しい寒さと大雪に注意

実際の天候を月別に見ると、次のような結果となりました。

  • 11月:低温(寒さ前倒し)→ 概ね予想通り
  • 12月:高温 → 予想外
  • 1月:低温(寒さピーク)→ 概ね予想通り
  • 2月:高温(寒さが緩む)→ 概ね予想通り

このように、12月は想定より暖かくなったものの、寒さの前倒しと後半の気温上昇という大きな流れは概ね一致しました。
また、12月〜2月の平均で見ると、結果としては暖冬となりましたが、気温変動の傾向としては予想に近い推移となりました。

2025~2026年冬の天候が企業活動に与えた影響

2025~2026年冬は、①暖冬傾向、②降水の地域差、③日照時間の多さという特徴がみられました。

このような季節の気象特性は、エネルギー需要や商品需要、物流、再生可能エネルギー発電量など、さまざまな企業活動に影響します。以下では、代表的な分野への影響を整理します。

電力・エネルギー:暖冬により冬季の電力需要に影響

電力需要は気温と強い相関があり、冬は気温が低いほど暖房需要が増え、電力需要が増加する傾向があります。

2025~2026年冬は全国的に気温が高く、暖冬傾向となったため、

  • 暖房需要の減少
  • 冬季の電力需要の抑制

といった影響が生じた可能性があります。

一方で、この冬は寒気が流れ込む時期もあり、寒波のタイミングでは短期的に需要が急増した可能性があります。
このように、平均気温だけでなく寒気が流入したタイミングも需給に影響することが特徴です。

*2026年1月後半の寒波の電力市場価格への影響については2025-26年冬の電力市場価格を振り返る ―寒波でなぜ高騰?1月下旬の価格上昇とその要因を解説をご覧ください。

小売・製造・アパレル:冬物商品の需要変動

暖冬の年は、冬物商品の販売動向にも影響します。

例えば、

  • 防寒衣料
  • 冬季家電(暖房器具)
  • 季節食品

などの需要が例年と異なるタイミングで動いた可能性があります。

また、今回の冬は寒暖差が大きかったため、寒波のタイミングで需要が一時的に高まるなど、販売動向が短期間で変化した可能性も考えられます。
このような年は、長期気象予測をふまえた生産計画と、短期気象予測を活用した出荷・在庫・仕入れ調整が重要になります。

*2026年春夏の予報と夏商材立ち上がりタイミングは2026年春は寒暖差大、夏は猛暑の可能性 夏商材は4月中に立ち上がりかをご覧ください。

*2026年夏の予報と業界影響は【2026年夏の天気予報(企業向け)】猛暑予想は売上・在庫・生産にどう影響?小売・製造業の判断分岐点を解説をご覧ください。

物流:降雪イベントと寒暖差による輸送リスク

2025~2026年冬は全国的に暖冬傾向となりましたが、寒気が南下するタイミングでは冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に雪や雨が増える時期もありました。

暖冬傾向の年は、冬全体としての降雪量は多くない一方で、上空に強い寒気が流れ込んだタイミングでは、短期間で降雪量が急増することがあります。
このような「短時間・局地的な大雪」は交通への影響が大きく、高速道路の通行止めや輸送遅延につながるリスクがあります。

主な影響例は次のとおりです。

  • 短期集中型の降雪による高速道路の通行止め
  • 冬型の気圧配置強化時のフェリー・海上輸送の遅延
  • 寒波時の交通障害による配送遅延
  • 気温変動による物流需要の短期変化(EC・食品など)

また、日本海側では降水量が多かったため、降雪地域では輸送時間の延長や配送計画の変更が必要になるケースも考えられます。

このため物流業では、

  • 降雪・寒波の短期予測
  • 気温変動による需要変化の把握
  • 地域別の気象リスクの把握

など、気象情報を活用した輸送計画の調整が重要になります。

再生可能エネルギー:日照時間が多く、太陽光発電量も増加

太陽光発電量は日射量や日照時間と強く関係します。

2025~2026年冬は、西日本を中心に日照時間が平年より多くなった一方、寒気が南下するタイミングでは冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に雪や雨が降りました。
日照時間が増えると日射量も多くなるため、太陽光発電量も増加したと考えられます。
しかし、日本海側では寒気の南下に伴い天候が崩れやすく、太陽光発電量の増減があった可能性があります。

冬季はもともと日射量が少ない季節ですが、日照時間が平年より多い場合、太陽光発電量も平年を上回ることも考えられます。
このため、再生可能エネルギー事業においては、日射量の季節特性を踏まえた発電量予測や適切な需給調整を行うことが重要です。

今冬の天候特徴と企業活動への影響まとめ

2025~2026年冬の天候は、暖冬傾向や日照時間の多さなどの特徴がみられました。こうした気象条件は、企業活動にさまざまな影響を与えます。
2025~2026年冬の気象条件と企業活動の関係を整理すると、次のようになります。

気象の
特徴
主な
気象指標
気象の意味 影響を
受けやすい業界
想定されるビジネス影響 企業の判断ポイント
暖冬 平均気温
(平年差)
冬季でも気温が高い状態 電力、小売、製造、アパレル 暖房需要減少、冬物商品の販売時期変化、生産調整の必要性 気温変動を踏まえた電力需要予測、生産計画の調整
寒暖差の大きい冬 日別気温変動 暖気と寒気が交互に流入 電力、小売、製造 寒波時の需要急増、短期的な販売増減 短期気象予測を踏まえた需給管理
日本海側で降水多い 降水量,
降雪量
冬型の気圧配置が一時的に強化 物流、建設、交通、製造 輸送遅延、サプライチェーンの停滞 降雪リスクを考慮した物流計画
太平洋側で降水少ない 降水量 晴天が多く乾燥しやすい 建設、観光、屋外サービス 屋外作業の稼働率向上 作業スケジュール最適化
日照時間が多い 日照時間,
日射量
晴天が多い状態 再生可能エネルギー、電力 太陽光発電量増加 太陽光発電量予測、需給調整

気温や日射量の変動は、商品需要、来店客数、太陽光発電量・電力需要の予測精度に影響します。
日本気象協会では、長期気象予測、短期気象予測、日射量予測など、事業判断に活用可能な気象データを提供しています。

*2026年夏予報は【2026年夏の天気予報】今年は猛暑?気温は平年より高い?をご覧ください。

まとめ ― 2025~2026年冬の天候と企業影響

2025~2026年冬の天候は、
①全国的に暖冬傾向、②降水の地域差、③西日本を中心とした日照時間の多さ
という特徴がみられました。

今冬は、冬型の気圧配置が長続きしにくく、暖気と寒気が交互に流れ込んだことで、平均的には暖冬でありながら変動の大きい冬となりました。また、日本海側では降水が多く、太平洋側では晴天が多いなど、地域による天候の差もみられました。

今回の冬は、2025年10月時点の予報で示した「寒さの到来が早く、後半は春めく」という傾向と概ね一致する結果となりました。(2025年冬は早く到来し、12月から厳しい寒さと大雪に注意

特に、寒さの前倒し(11月)と寒さのピーク(1月)、その後の気温上昇(2月)は予想通りの推移となりました。一方で、12月は想定より暖かく、月ごとのばらつきも見られました。

こうした季節の気象特性は、

  • 電力需要やエネルギー需給
  • 冬物商品の需要
  • 物流や屋外作業のリスク
  • 太陽光発電など再生可能エネルギーの発電量

など、企業活動にさまざまな影響を与えます。
特に、暖冬でも寒波が発生するなど気象の変動が大きい場合、平均的な気象データだけでは事業判断が難しくなるケースもあります。

そのため企業では、過去の天候データだけでなく、長期気象予測や気温・日射量などの気象データを活用し、需要やリスクを事前に把握することが重要になります。
気象情報を事業判断に活用することで、需要変動への対応やリスク管理の精度を高めることが可能になります。

日本気象協会では、こうした気象変動を踏まえた事業判断を支援するサービスを提供しています。

季節の天候は、今後の季節予測や需要分析を考える上でも参考となる情報です。
今後のビジネス判断では、気象データを活用した分析や予測を取り入れることで、より安定した事業運営につながる可能性があります。

気象データやコンサルティング、今後の予報についてなど、気になることございましたらお問い合わせください。

FAQ|よくある質問

Q.2025~2026年冬は暖冬だったのですか?

A.全国的に2025年12月〜2026年2月の気温が平年より高く、暖冬傾向となりました。
気象庁のまとめによると、2025~2026年冬は日本付近に暖気が流れ込みやすく、全国的に平均気温が平年より高くなりました。
一方で寒気が南下する時期もあり、寒暖差が大きい冬となりました。

Q.暖冬とはどのような状態を指しますか?

A.暖冬とは、冬(12月〜2月)の平均気温が平年より高くなる状態を指します。
気象庁では、冬の天候は通常、12月から翌年2月までの3か月平均の気温を基準に評価します。この期間の平均気温が平年値より高い場合、一般的に「暖冬傾向」と表現されます。
ただし、暖冬であっても常に暖かいとは限りません。寒気が一時的に南下することで寒波が発生することもあり、平均気温は高くても寒暖差が大きい冬になる場合があります。

Q.2025~2026年冬の天候の特徴は何ですか?

A.主な特徴は次の3点です。

  • 全国的に暖冬傾向
  • 日本海側で降水が多く、太平洋側は少雨
  • 西日本を中心に日照時間が多い

これらの背景には日本付近の大気の流れの影響があります。

Q.なぜ2025~2026年冬は暖冬傾向になったのですか?

A.冬型の気圧配置が長く続かなかったことが主な要因です。
日本付近に暖かい空気が流れ込みやすく、高気圧に覆われる期間が多かったため、全国的に気温が高くなりました。一方で寒気が南下する時期もあり、気温変動の大きい冬となりました。

Q.2025~2026年冬の天候は企業活動にどのような影響を与えますか?

A.電力需要、商品需要、物流、再生可能エネルギーなどに影響します。

例えば、

  • 暖冬 → 暖房需要が減り電力需要が抑制
  • 寒波 → 短期的に電力需要や商品需要が増加
  • 降雪 → 物流の遅延リスク
  • 日照増加 → 太陽光発電量の増加

など、業界によって影響が異なります。

Q.企業は冬の気象変動にどのように対応すればよいですか?

A.気象データや長期気象予測を活用することが重要です。
気温や日射量などの気象条件は、電力需要や商品需要などに影響します。企業では長期気象予測や短期予測を活用することで、需要変動や物流リスクを考慮した事業判断を行うことができます。