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2026年の梅雨入りはいつ?最新予想と企業への影響を解説
2026.04.30
日本気象協会は、2026年4月23日に「2026梅雨入り予想」を発表しました。
今年の梅雨入りは、西日本では「平年並みか早い」予想で、東日本と東北、沖縄、奄美では「平年並み」の予想となっています。
本記事では、2026年の梅雨入り予想に加え、企業活動への影響と対応の考え方を整理します。
目次
2026年の梅雨入り予想
今年の梅雨入りは、沖縄で5月上旬の予想で、平年並みでしょう。その後、奄美でも5月中旬に梅雨入りとなるでしょう。
5月下旬には九州南部で梅雨入りし、四国でも平年より早く、5月下旬に梅雨入りとなりそうです。
九州北部と中国地方は6月上旬に梅雨入りする見込みで、平年並みか早い予想です。6月上旬には、そのほか近畿、東海、関東甲信でも長雨の季節に入るでしょう。
北陸、東北南部、東北北部の梅雨入りは6月中旬で、平年並みとなりそうです。
気象庁の最新の3か月予報によると、5月から7月の降水量は、全国的にほぼ平年並みの予想となっています。例年同様、梅雨前線による大雨に注意が必要です。
梅雨のはしりで、5月のうちから降水量が多くなる可能性もあるため、ビジネスにおいても早めの準備が必要となる可能性があります。
*2026年5月の天気予報|気温は平年より高め?後半は梅雨の走りで天気は変わりやすい見込み
梅雨入りは、「雨の季節の始まり」だけでなく、「ビジネス判断が必要となるタイミング」となるでしょう。
参考:梅雨入り梅雨明けの平年値と2025年確定値
2025年は春から夏にかけての季節の進みが早く、東北地方を除き5月に梅雨入り、6月に梅雨明けとなり、多くの地方で最も早い梅雨明けとなりました。
水色のセル:平年より3日以上早い
ピンク色のセル:平年より3日以上遅い
下二重線:1951年以降で最も早い記録(タイ記録を含む)
| 地方 | 梅雨入り | 梅雨明け | ||
|---|---|---|---|---|
| 2025年確定値 | 平年値 | 2025年確定値 | 平年値 | |
| 沖縄 | 5月5日頃 | 5月10日頃 | 6月7日頃 | 6月21日頃 |
| 奄美 | 5月5日頃 | 5月12日頃 | 6月9日頃 | 6月29日頃 |
| 九州南部 | 5月16日頃 | 5月30日頃 | 6月27日頃 | 7月15日頃 |
| 九州北部 | 5月16日頃 | 6月4日頃 | 6月27日頃 | 7月19日頃 |
| 四国 | 5月17日頃 | 6月5日頃 | 6月27日頃 | 7月17日頃 |
| 中国 | 5月16日頃 | 6月6日頃 | 6月27日頃 | 7月19日頃 |
| 近畿 | 5月17日頃 | 6月6日頃 | 6月27日頃 | 7月19日頃 |
| 東海 | 5月17日頃 | 6月6日頃 | 6月27日頃 | 7月19日頃 |
| 関東甲信 | 5月22日頃 | 6月7日頃 | 6月28日頃 | 7月19日頃 |
| 北陸 | 5月22日頃 | 6月11日頃 | 6月29日頃 | 7月23日頃 |
| 東北南部 | 6月23日頃 | 6月12日頃 | 7月18日頃 | 7月24日頃 |
| 東北北部 | 6月23日頃 | 6月15日頃 | 7月18日頃 | 7月28日頃 |
*【気象庁】2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温についてより日本気象協会にて作成
梅雨入り予想の気象的な背景と梅雨明け見込み
今年は下記3点の理由から、太平洋高気圧の北への張り出しが強く、梅雨前線は平年より早く北上してくる可能性があります。
- ラニーニャ現象に近い状態は解消し、夏ごろにエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、太平洋熱帯域の海面水温は、東部から中部で高くなる見込みということ
- モンスーンの西風が強く、積乱雲の発生はフィリピンの東から太平洋中部で多いと予想されること
- 日本付近から日本の東の海上で偏西風が平年より北を流れること
また、太平洋高気圧は日本の南東の海上で強まりやすく、高気圧の縁を回り込み、湿った空気が西日本や東日本に流れ込みやすい見込みです。
そのため、今年の梅雨入りは、湿った空気の影響を受けやすい西日本で「平年並みか早く」、東日本と東北、沖縄と奄美は「平年並み」と予想されます。
なお、太平洋高気圧の北への張り出しが強い状態は7月ごろまで続くと予想されるため、梅雨明けも平年並みか早い予想です。
2026年梅雨のポイント(ビジネス視点)
近年の梅雨は、以下の特徴が見られます。
- 梅雨入り直後から大雨リスクが高まる
→ 「梅雨入りしたかどうか」だけでなく、日々の予報に基づいた早めの備えが重要 - 短時間に強く降る雨が増加傾向
→ 雨の有無だけでなく、時間ごとの降水量の変化に注意が必要 - 局地的な大雨の頻度増加
→ 大雨が予想されるタイミングや危険度の把握が重要
そのため、梅雨入りの時期だけでなく「いつ・どこで・どの程度降るのか」という雨の降り方への対応が重要になっています。
企業活動への影響
梅雨前後からの雨の増加は、さまざまな業界に影響を及ぼします。
小売
- 雨天による来店客数の減少、店舗・従業員の安全確保
- 傘・レインウェア、除湿・防カビ用品などの季節商品の需要増加
物流
- 大雨や道路冠水による配送遅延・ルート変更
- 作業員・ドライバーの安全管理負荷の増加
建設
- 降雨による作業中断・工期遅延
- 現場の浸水・土砂災害・強風への安全管理負荷の増加
梅雨のビジネス判断について
ビジネスにおいて「梅雨」は判断を難しくさせる要因になります。
梅雨がビジネス判断を難しくする要因
- 梅雨入り後も晴れ間があり、気温が急上昇することがある
- 雨の強さ・降水量の変動が大きく予報が変わりやすい
- 雨の降り方は地域差が大きく、全国一律の対応では実態と合わないことがある
梅雨の期間中、弱い雨が続く場合と、短期間で強い雨が降る場合でも、ビジネスへの影響は異なります。実際にどのような雨となるのか、地域ごとに把握することが重要となるでしょう。
梅雨時期のビジネス対応(例)
ビジネスにおけるリスク管理では、梅雨入りの時期だけでなく、エリアごとの降水量や雨の強まり方を把握することが大切です。
短期予報を確認しながら、事前にリスクシナリオを想定しておくことで、来店数の変化や配送遅延、作業中断などへの対応を検討しやすくなります。
判断ポイント例
- エリアごとのリスク差:
対象エリアごとのピンポイントな予測情報を確認し、店舗・拠点・現場ごとに対応を判断する - 弱雨が継続する場合:
来店客数の減少や屋外作業の効率低下など、継続的な影響を想定する - 短時間強雨が発生する場合:
道路冠水による物流遅延、作業中断、従業員・利用者の安全確保などのリスク増加を想定する - 梅雨の晴れ間で気温が上昇する場合:
飲料・冷菓・日焼け止め・制汗剤などの夏商材の需要増加を見込んだ在庫・販促対応を検討する、熱中症等の作業時の安全管理を強化する
梅雨時期のリスク把握に役立つサービス
梅雨時期のビジネス判断には、エリアごとの降水量や強雨リスクを把握できる詳細な気象情報が重要です。
天気マークだけでは、雨の強さや降水量の変化、局地的な大雨の可能性までは判断しにくいため、業務判断に活用しやすい気象データが求められます。
日本気象協会の各種サービスは下記のようにビジネスで活用いただけます。
- 事業者様向け 気象リスク対策情報
- 事業拠点ごとにカスタマイズした気象リスク情報をWebサイトで確認
- 最大14日前から拠点別の雨量傾向や大雨リスク、3日前からは時間別の雨量や累積雨量、風向風速、気温などを把握し、水害対策や営業判断に活用
- 既往最大比などから、極端な大雨リスクを把握
- 各種予測情報を止水板の設置、機械・車両の退避、休業・出社抑制など、BCP・安全管理の判断に活用
- ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」
- 14日先までの大雨や暴風などの気象災害リスクをランクで把握
- 一般の天気予報より長い日別30日先、月別6か月先の予報から業務判断や作業計画を検討
- 1か月無料トライアルで自社での活用についてお試し利用(以降、月額650円)
- Weather Data API
- 降水や気温などのデータをJSON形式のWeb APIで取得・システム連携
- 気象災害リスク予測、暑さ指数(WBGT)もAPIで取得可能
- 需要予測や業務自動化に活用
- 物流向け GoStopマネジメントシステム
- 大雨や暴風などの荒天の可能性を最大6日前から事前把握
- 荒天による輸送(道路・鉄道・海運・航空)への影響リスクをWebで確認
ビジネスにおいては、梅雨入りのタイミングだけでなく、降水量や強雨リスクなどを含めたデータ活用が重要となるでしょう。
また、人流や購買の変化に直結する梅雨明けのタイミングも、ビジネスでは重要です。
日本気象協会では、梅雨明け予報や夏の気温傾向予報の提供も行っています(有償)。
詳しくはお問い合わせください。
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梅雨入りとは何か
梅雨入りとは、晩春から夏にかけて、梅雨前線の影響で雨や曇りの日が多くなる季節に入ったとみられる時期を指し、気象庁が地方ごとに発表します。
この発表は速報値であり、後日、実際の天候経過をもとに見直されることがあります。
梅雨入りの判断基準・特徴
- 気象台がそれまでの天候と、その先1週間の予報をもとに、雨や曇りの日が多くなり始める頃を梅雨入りとする。
- 梅雨には、平均して5日間程度の「移り変わり」の期間があるとされており、その「中日」を梅雨入り日として推定する。
まとめ
- 2026年の梅雨入りは西日本では「平年並みか早い」予想で、東日本と東北、沖縄、奄美では「平年並み」の予想
- ビジネスにおいて梅雨入りは「判断が変化するタイミング」
- 梅雨時期は降水量・強雨リスクの把握が重要
梅雨入りの時期だけでなく、雨の降り方やエリアごとのリスクを早めに把握し、事業活動への影響を見据えた判断につなげることが大切です。
FAQ|よくある質問
Q.梅雨入りはどのように決まりますか?
A.気象台がそれまでの天候と、その先1週間の予報をもとに、雨や曇りの日が多くなり始める頃を梅雨入りとして発表します。この発表は速報値であり、後日、実際の天候経過をもとに見直されることがあります。
Q.今年の梅雨入りは早いですか?
A.日本気象協会の予想では、西日本では「平年並みか早い」予想で、東日本と東北、沖縄、奄美では「平年並み」の予想となっています。
Q.梅雨入りはビジネスにどのような影響を与えますか?
A.来店客数や需要の変動、物流配送の変化、工期遅延・作業中断などの可能性があります。