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2025年2月は日本海側で雨・雪、太平洋側で晴れる日が多い見込み、寒暖の変化が大きく需要も春物へ変化【お天気マーケット予報】
2025.02.10
今年の冬は、ラニーニャ現象に特徴的な気圧配置となっていて、繰り返し強い寒気が南下しています。2月後半は気温の変動が大きく、暖かい期間と寒い期間を繰り返しながら、ゆっくり春へと向かっていくでしょう。
商品需要はまだまだ冬物の需要がありそうですが、ゆっくりと春物へと変化し、スギ花粉も次第にピークを迎えるためアレルギー対策商品の需要も高まりそうです。
2月後半は寒暖の変化大
冬型の気圧配置により、日本海側を中心に、豪雪地帯でも大雪になっています。
2月10日(月)週は冬型の気圧配置が続かず、上空の寒気も次第に抜けるでしょう。東日本や西日本では最高気温が10度を超える所も多く、春の訪れを感じる日がありそうです。
17日(月)週はふたたび冬型の気圧配置が強まり、寒さが戻るでしょう。
*最新の気象情報は天気予報専門メディア「tenki.jp」をご覧ください。
3月初めにかけて北日本でいつもより暖かい
大寒波の後は、北と南で、気温が大きく変わりそうです。
気象庁の1か月予報によると、この先1か月全体の平均気温は、北日本で「平年より高い」でしょう。東・西日本は「ほぼ平年並み」、沖縄・奄美では「平年より低い」予想です。
昨年(2024年)は2月に平年よりも気温が高い日が多くなったため、東・西日本では「平年並み」といっても前年よりは寒く感じられ、商品需要も冬物が続くでしょう。
また、北・東・西日本の日本海側では、降雪量は「ほぼ平年並み」の予想です。
今回の大寒波により、日本海側では平年を上回る積雪の所が多くなっていますが、この後は、北日本を中心に、いつもの年より暖かくなるため、雪どけが進みそうです。
雪崩が発生しやすくなるおそれがあり、歩く際は屋根から落ちる雪にも、注意が必要です。

2025年2月に売上が伸びる見込みの商品
2月は、前年よりも低い気温で推移する予想で、引き続き使い捨てカイロやカップ麺、シチュー、ココア、マスクなどは好調でしょう。
また特に2月のタイミングで気温が低いとスープ類が売れやすい傾向があり、1℃で17%ほど売上が変わります。2週目まで冬物商材は順調に伸びそうです。
3週目以降少しずつ気温が上がります。昨年のように急に上がるというよりはゆるやかに上がっていきそうですので、後半から徐々に日焼け止めや制汗剤といった春夏商材が立ち上がってきそうです。
花粉の飛散量の増加とともに、アレルギー対策商品の需要も増えるでしょう。
*昨年との違いに着目した解説は2025年2月は寒さが厳しい日もあるが、3月から一気に暖かく春到来 昨年とは違う傾向の春にをご覧ください。
*2025年の花粉飛散予測は2025年 春の花粉飛散予測(第4回)~2月末から花粉シーズン本格化 多くの所で3月上旬からピークに~をご覧ください。
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