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2025年2月は寒さが厳しい日もあるが、3月から一気に暖かく春到来 昨年とは違う傾向の春に
2025.02.03
いつまで寒さが続くのか、いつから暖かくなるのか、消費者行動が大きく変化する季節の変わり目を知ることは、ビジネスにおいてきわめて重要です。
需要を的確に捉え、適切なタイミングで商品やサービスを提供できれば、売上の最大化につなげることができます。また、マーケティング戦略や在庫管理の最適化にも役立ちます。
この先2月までは寒さが厳しい日がありますが、3月は平年より高い気温となり、一気に春の訪れを感じられそうです。
2月から3月にかけて需要増が見込まれる商品、昨年との違いを解説します。
昨年(2024年)の冬から春
昨シーズンの冬は、気温が高く記録的な暖冬になりました。
これにより、使い捨てカイロ、入浴剤、ハンド・スキンケアなどの冬物商材の需要が落ち込んだほか、アイスクリームやスポーツドリンクの需要が伸びました。
*2023年~2024年冬の振り返りと暖冬が商品売上に与えた影響
2024年2月も平年より気温の高い日が多くなり、春の訪れが早くなると思われましたが、3月になると寒の戻りとなり、なかなか気温が上がりませんでした。
近年の3月は顕著な高温が続いており、桜の開花も東日本や西日本で平年より早い3月中旬になることも増えてきましたが、2024年の桜の開花は平年より遅れたところが多く、東京では10年ぶりに3月末の開花となりました。
寒さや雨により花粉の飛散も少なく、アレルギー対策関連の商材の需要が落ち込んだほか、春物衣料や、日焼け止め、制汗剤などの夏商材の需要も落ち込みました。
2025年の2月~4月の気温の見通し
記録的な暖冬となった昨シーズンと比べ、今シーズンの冬は寒気の影響を受けやすく、寒さが厳しい日が多くなっています。
製造・アパレル・小売業など、様々な業界で、この寒さはいつまで続き、今後いつから暖かくなるのかということが重要になっているかと思います。
2025年1月末に気象庁が発表した1か月予報と3か月予報によると、2025年2月は前半を中心に強い寒気が流れ込むため、平均気温は北日本で平年並み、東日本は平年並みか低い、西日本と沖縄・奄美では平年より低い予想です。
昨年の2月は記録的な暖冬となっていた時期ですので、昨年と比較すると、より一層寒さが厳しく感じられるでしょう。
*2025年2月の予報と商品需要については2025年2月は日本海側で雨・雪、太平洋側で晴れる日が多い見込み、寒暖の変化が大きく需要も春物へ変化【お天気マーケット予報】をご覧ください。
一方、3月の平均気温は北・東・西日本でいずれも平年より高くなるでしょう。
寒気の影響を受けにくくなり、一気に春本番の暖かさとなりそうです。昨年の3月は寒の戻りで春の訪れが遅くなりましたが、今年は春の訪れをより一層早く感じられそうです。
4月の平均気温は、平年並みか高い予想で、暖かい新年度のスタートとなるでしょう。

2月は冬もの商品の需要があり、3月から夏もの商品が立ち上がる
2月から3月にかけて、冬物から春夏物への切り替えがありそうです。
日本気象協会の解析によると、寒さが厳しい日がある2月は、昨年と比べて冬もの商品の需要が高い予想です。
使い捨てカイロやハンドクリームなどの需要が残るでしょう。
鍋ものや、シチュー、ココアなど、体を温める食べ物の需要の高い日も多い予想です。
一方、3月は昨年のような長期間の寒の戻りは予想されておらず、一気に暖かくなることから、昨年と比較して夏もの商品の売れ始めが早まる予想です。
2月に比べて薄着になる機会も増え、日焼け止めや制汗剤、カミソリなどの美肌ケアグッズの需要が立ち上がり、スポーツドリンクやアイスクリーム、サイダーなどの冷たいものの需要も伸びるでしょう。
気温が高いことで、衣替えをするタイミングが早まるため、防虫剤やカビ防止剤などの需要が増えるでしょう。
ガーデニングを始める時期も昨年より早まるため、殺虫剤なども必要になりそうです。

今年は昨年とは違った気温傾向になります。
この先も最新の予報を確認し、昨年との違いを加味したビジネス計画を立てておくと良いでしょう。
*2025年の花粉飛散予測は2025年 春の花粉飛散予測(第4回)~2月末から花粉シーズン本格化 多くの所で3月上旬からピークに~をご覧ください。
*2025年の夏の予報は2025年の夏も全国的に猛暑 観測史上1位タイの高温となった2024年との違いは?をご覧ください。
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*2024年の振り返りと2025年については2025年の天気傾向 冬は寒冬で春の訪れが早く、夏は猛暑のメリハリ型かをご覧ください。