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2024年夏は高温多雨で梅雨明けは7月20日頃からの予想、残暑も厳しく(2024年7月4日更新)

2024.06.28

日本気象協会は、2024年7月4日に2024梅雨明け予想を発表しました。
7月20日ごろから順次梅雨明けしていく見込みで、九州南部から東北南部にかけては、「平年並み」か「平年より遅い」、東北北部は「平年より早い」予想です。

梅雨明け後も安定した天気は続きにくく、雨や雷雨が多い見込みです。
地球温暖化や春まで続いたエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっているため、太平洋高気圧が強まれば、昨年に匹敵する猛暑となる可能性があります。

2024年の梅雨明け予想

今年は7月20日ごろから順次梅雨明けしていく予想となっており、九州南部から東北南部にかけては、「平年並み」か「平年より遅い」、東北北部は「平年より早い」見込みです。

7月後半には太平洋高気圧が西日本・東日本に張り出すとみられます。
20日ごろに気圧の谷の影響で、九州から北海道まで広く雨が降る予想となっており、その雨の後、20日~22日ごろにかけて、各地で梅雨明けのタイミングとなりそうです。

東北北部の梅雨明けは、次の雨の後、25日ごろとなる見込みです。

2024年梅雨明け予想(2024年7月4日発表)
2024年梅雨明け予想(2024年7月4日発表)

気象庁の1か月予報によれば、北日本から西日本にかけて、前線や低気圧の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量は、日本海側の地域では「多い」予想、太平洋側の地域でも「平年並みか多い」予想となっています。

梅雨末期には、前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、大雨となる可能性があります。
特に普段雨の量がそれほど多くない日本海側の地域や、地盤が緩んでいる所では、注意が必要です。

大雨は人流に影響するだけでなく、物流や店舗・工場・従業員の安全管理などにも影響があります。
そのため、ビジネスにおいては大雨リスクを事前に把握しておくことが大切です。

日本気象協会では、通常の天気予報では把握することが難しい、2週間先までの大雨や暴風などの気象災害の発生確率情報を「気象災害リスク情報」として発信しています。
「気象災害リスク情報」はAPI(気象災害リスク予測API)のほか、ビジネス向け天気予報アプリ【biz tenki】で提供しています。

*気象災害リスク情報の詳細はこちら

*梅雨に関連する最新の情報は【tenki.jp】梅雨入り梅雨明け予想・状況 2024をご覧ください。

2024年夏の予想、高温多雨で残暑厳しく

今年の夏前半は、春まで続いたエルニーニョ現象の名残の影響を受け、太平洋高気圧の勢力が強まりにくく、梅雨前線の北上が遅れやすい見通しです。

実際に、今年の6月は、全国的に梅雨入りが遅く、上旬から中旬は晴れて厳しい暑さとなりました。

7月も太平洋高気圧の北への張り出しは強くない予想で、本州付近には梅雨前線が停滞しやすく、梅雨明けが極端に早まることはない見込みとなっています。

梅雨が明けても安定した夏空が続きにくく、全国的に雨や雷雨が多くなる可能性があります。

8月は、ラニーニャ現象への移行に伴って、太平洋高気圧の勢力が北へと拡大する見通しです。

地球温暖化や春まで続いたエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっていることから、太平洋高気圧が強まれば、ここ10年の暑さを上回って、今年も昨年(2023年)に匹敵するような猛暑になる可能性があります。

また、残暑も厳しいでしょう。

*世界的にも最も暑くなった昨年の夏については2023年夏の振り返りと気象予測のビジネス活用をご覧ください。

*今年の台風の発生数や接近数については2024年の台風接近数は8月から平年より多い傾向、ビジネスでは事前の大雨・暴風の把握が重要をご覧ください。

梅雨明け後のビジネス予測に気象データを

梅雨明け後は気温の上昇、天気の変化による人々の活動の変化があり、商品の売り上げや消費活動にも大きな変化があります。

梅雨明け時期の予想だけでなく、日々の天気の変化や長期の気象予測をビジネスに活用することで、機会ロス・廃棄ロスを減らし、より効率的なビジネス運営が可能になります。

手軽にお使いいただけるのは、ビジネス向け気象アプリ「biz tenki」やWeather Data API、気象予測配信サービスです。
まず気象データを使ってみたい、試してみたいという方はぜひご覧ください。

日本気象協会では、気象業界では初めて2年先までの予報を提供する「2年先長期気象予測」も開発しています。

従来の長期予報よりもリードタイムが長く、予測精度の高い情報となりますので、より長期のデータを必要とするアパレルや製造業など、活用をご検討ください。

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夏に関連した内容としては下記もご覧ください。

*気温と雨の変化による消費活動への影響
消費統計データから気象の社会影響を分析 ~高温・多雨が予想される2024年夏への影響は~

*雨が降ると売れるのはどのような商品か
梅雨時期のビジネス影響は?