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2024年12月は全国的に冷え込み強まり、冬物需要が伸びる見込み

2024.12.02

11月は中旬に特に気温が高くなりましたが、下旬から冷え込みを感じる日も増えてきました。
12月は、12月2日週の前半までは暖かいものの、後半からは徐々に冷え込みが強まってくる見通しです。

前年は記録的な暖冬となったため、今シーズンのビジネスの動きの予測には前シーズンの実績ではなく、今シーズンが類似すると考えられる2020年~2021年の冬を参考にするのも良いでしょう。

2024年12月は全国的に冬らしい寒さ 日本海側は急な大雪の可能性も

12月は気温が高く、暖かい始まりとなりましたが、12月4日頃から寒さが続くようになり、7日からはこの時期としては強い寒気が流れ込み、気温も下がる見込みです。

これまでの気温の高さから一気に気温が下がり、北風も強めに吹く見込みであることから、体感としてはより寒く感じられそうです。

また、7日から冬型の気圧配置が強まることで、北海道や東北の日本海側、北陸を中心に荒れた天気となり、降雪量が多くなるおそれもあります。

*最新の気象情報は天気予報専門メディア「tenki.jp」をご覧ください。

今年の秋は、全国的に季節の進み具合が遅く、気温の高い日が多かったため、日本海でも、まだ海面水温が平年より高い傾向です。
いつもの年よりも暖かい海の上空を、強い寒気が南下すると、日本海側で急に大雪になる可能性があります。

その後年末にかけて、寒暖の差がありながらも、今年は12月らしい寒さの日が多いでしょう。
冷たい北風が吹き、厳しい寒さになる日もありそうです。

近年は、地球温暖化などの影響で、暖冬の冬が多くなっています。
特に、昨シーズンは記録的な暖冬となりました。
2023年~2024年冬の振り返りと暖冬が商品売上に与えた影響

今年12月の平均気温は「平年並み」に近い水準で着地するところが多くなりそうですが、「平年並み」と言っても、近年ではあまり経験していない寒さということになります。

商品の需要の変化や経済活動においても、昨シーズンよりも「寒い」冬となることを念頭において、製造・配送・人員調整・店舗管理等を行ってください。

*各地でダウンコートが必要になるタイミングについては暖秋一転し、2024年冬は冬らしい寒さ 12月中旬には東・西日本でもダウンコートが必要にをご覧ください。

*年末年始の天気は年末年始の天気予報 今年は年の瀬らしい寒さ 新潟や金沢など日本海側では荒れる日もをご覧ください。

ラニーニャ現象と今冬の予想、過去の類似年について

現在、ラニーニャ現象は、発生の定義を満たしておらず、今後発生するかは、まだわかりません。
ただ、現在、アジア域における熱帯の対流活動はラニーニャ現象の特徴が明瞭となってきていて、インド洋東部からインドネシア付近で対流活動が活発になっています。

これによって、中緯度では、インド付近から中国南部にかけて、上空の高気圧が勢力を強め、偏西風が北へ蛇行、その東の日本付近で偏西風が南へ下がり、シベリアの寒気が次々に流れ込みやすくなってきているのです。

今後もこの傾向が続くと予想され、とくに12月から1月は、寒さが持続しやすい見込みです。

なお、直近でラニーニャ現象が発生した初年の冬は、2020年~2021年の冬です。
2020年~2021年の冬は、前半に冬型の気圧配置が強まり、度々強い寒気が流れ込みました。

今冬も類似した天候となる可能性があるため、ビジネスでは2020年~2021年の冬のデータを参考にしてみると良いかもしれません。

*ラニーニャ現象と今冬の予報については2024年冬はラニーニャ現象発生で昨年より厳しい寒さと早い春の到来 冬物商品の需要の増減に注意をご覧ください。

2024年12月に特に売上が伸びる見込みの商品は?

一気に気温が下がる12月一週目後半から中旬にかけて、冬物需要が伸びる見込みです。

食材では鍋商材やスープ、ココア、カップインスタント麺などが挙げられます。
他にもハンド・リップ・ボディクリームや家庭用手袋、絆創膏、カイロ、うがい薬といった乾燥を防ぐものと風邪予防の商品が売れやすいでしょう。

また、一時的に寒さがゆるんだ場合は、南岸低気圧が進むことによって、普段雪の降らない太平洋側の大都市圏で雪が降る可能性もあります。

絆創膏はあかぎれ対策としてこの時期売れやすい商品ですが、雪が降ると滑り防止グッズとしてもニーズが高まります。
防水・撥水剤も伸びるでしょう。

日本気象協会では商材ごとに52週間でどのタイミングでどの商材がどの気象条件で変わりやすいのかといった分析を実施し、企業のマーケティングや販売計画支援、製造計画支援を実施しています。

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