News
2024年秋以降の天候は?「2年先長期気象予測」と気象データ活用
2024.07.26
2024年夏は高温多雨で残暑も厳しい予報ですが、ビジネスにおいては製造・発注・マーケティング計画などのため、もっと未来の天気予報も重要になります。
日本気象協会が2024年6月11日に発表した「2年先長期気象予測」では、従来よりも精度が高く、予測期間の長い予測手法の開発に成功し、「2年先長期気象予測」として提供を開始することをお伝えしました。
*気象業界初!日本気象協会「2年先長期気象予測」の提供を開始
今回は、今年の冬や来年の夏などの長期的な予報とともに、日本気象協会の「2年先長期気象予測」を紹介します。
*鍋具材などの秋冬食材の立ち上がり気温目安については涼しさを感じ始めると売れる秋冬の食材と気温の関係をご覧ください。
2024年秋以降、半年~1年以上先の長期予報
暖冬や冷夏といった季節の傾向を左右するのが、エルニーニョ現象やラニーニャ現象に代表される熱帯の海面水温の分布です。
今年の秋以降はラニーニャ現象の発生が予想され、世界中の天候に影響していく予想です。
統計的に、ラニーニャ現象発生時の日本は、夏は暑く冬は寒いといったメリハリのある天候になる傾向があります。例えば全国的にみるとこの冬は前年に比べて寒くなる傾向があり、2025年夏は暑さの到来が早そうです。
ただし、ひと口にラニーニャ現象と言っても、1年目と2年目では傾向が異なりますし、地域によっても影響は異なります。
「2年先長期気象予測」では、エリア別、月別にその違いや天候の細かい推移についても詳しく解説を行います。
今後の長期の予報について詳細を知りたい方は是非、お問い合せください。
*夏の振り返りと秋後半については夏の振り返りと2024年秋後半の天候、秋冬の消費活動をご覧ください。
「2年先長期気象予測」の特徴
項目 | 従来予報 | 新たな「2年先長期気象予測」 |
---|---|---|
予測精度 | – | 一般的な長期気象予測(日本気象庁・海外気象機関など)より 誤差を20~40%改善 |
予測リードタイム | 6ヶ月先まで | 最長24ヶ月先(2年) |
予測要素 | 気温のみ | 気温、降水量・降雪量、日照時間、台風接近数、梅雨明け時期 |
「2年先長期気象予測」の利用想定用途
翌年度の年間計画
翌年度の年間計画策定時に、翌年度の客観的な予測を把握したうえで意思決定が可能
資材発注・製造計画など
早い段階でシーズンオフまでの予測情報が必要な計画にも予測情報を定量的に活用可能
マーケティング
CMや新商品の開発など、実施までに時間がかかる施策にも客観的な予測情報が活用可能
「2年先長期気象予測」の提供内容
レポート版(提供開始済み)
- コンテンツ
1年半先まで※の月別気温・降水量・降雪量・日照時間予測(定量情報+定性情報)
次年の梅雨明け情報・台風情報
※ レポート版は1年半先まで、データ配信版(2024年秋以降)は2年先までの予測。 - 提供方法
レポートのメール送付 - 費用
お問い合わせください
データ版(2024年秋より提供開始予定)
- コンテンツ
2年先までの月別気温・降水量・降雪量・日照時間予測(定量情報) - 提供方法
データファイルのメール送付 もしくは データ連携 - 費用
お問い合わせください
「2年先長期気象予測」の精度
長期予報では、平年差1℃以上となるのは極端な傾向となります。
新たな「2年先長期気象予測」では、従来の予測では難しかった平年差+1℃以上の気温変化のメリハリを、12か月前から予測できていました。

気象データの活用を手軽に始めるなら
直近の需要や来店の予測には、2年先までの長期気象予測だけでなく、30日先や8週先までの少し先の未来を予測する気象データの活用も有効です。
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」
日本気象協会では、より幅広く、手軽に気象データを活用してもらうため、ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」を開発しました。
「biz tenki」では、30日先までの天気や気温、体感の変化や、2週間先までの大雨確率、暴風確率を確認することができます。アプリ内では予報とともに、ビジネスのリスクやチャンスをお知らせするヒントコメントも表示し、気象データのビジネス活用をお手伝いします。

現在、法人のお客様に限り、期間限定で無償にてβ版の提供を行っています。
ビジネスへの気象データ活用をご検討中の方は、ぜひこの機会にお試しください。
β版のご利用を希望される事業者の方はこちらから。
Weather Data API
1kmメッシュで任意地点の高精度な気象データ(過去実況値、気象予測)を取得できる天気予報APIです。
予測では時別、日別、週別とお使いになる時間スケールに合わせてデータを取得いただけます。
その他、課題やニーズに合わせて気象データや活用方法をご提案します。
お気軽にお問い合わせください。