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業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表を公開|作業強度別のWBGT上限値の目安と30日先予測の活用
2026.07.28
職場の熱中症対策では、気温だけでなく、湿度、日射・輻射熱、風などの影響を反映したWBGT(暑さ指数)を確認することが重要です。また、同じWBGTであっても、歩行、運搬、機械操作などの作業内容や身体への負荷によって、熱中症のリスクは異なります。
日本気象協会では、建設業、製造業、運送業、警備業、小売・飲食、農業、観光・イベントなどの作業を対象に、作業の活動レベルと暑熱順化の有無に応じたWBGTの上限の目安を確認できる「業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表」を作成しました。
作業目安表を使うことで、自社の作業がどの活動レベルに当たるかを確認し、予測値や現場の実測値と照らし合わせながら、作業時間、休憩、人員配置、工程変更などを検討できます。
本記事では、業種別WBGT作業目安表の見方と、計画段階から当日までのWBGT情報の使い分け、上限値に近づく場合の対応について解説します。
目次
業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表のダウンロード
業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表は、業種別の作業内容と暑熱順化の有無から、各作業におけるWBGT上限値を一覧で確認できます。
建設業、製造業、運送業、警備業、小売・飲食、農業、観光・イベントなどの熱中症対策にご活用ください。
※本資料は、法人・団体における熱中症予防、安全衛生管理、従業員への啓発を目的としてご利用いただけます。資料の販売、改変、無断転載、第三者への再配布、商品・サービスの広告や販促への利用はできません。
その他の用途での利用を希望される場合は、日本気象協会 Weather Xへお問い合わせください。
※本資料は、業務上の判断を支援するための熱中症リスクの目安であり、安全を保証するものではありません。本表の区分にかかわらず、熱中症リスクが認められる場合は、適切な予防措置や作業の中断等を速やかに判断、対応してください。
業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表とは
「業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表」は、業種別の作業内容と暑熱順化の有無から、各作業におけるWBGTの上限の目安を確認するための資料です。
※本記事および作業目安表では、日本産業規格JIS Z 8504:2021を基に厚生労働省が示す「身体作業強度等に応じたWBGT基準値」を、各作業における「WBGT上限値」として表記しています。
厚生労働省の職場における熱中症防止のためのガイドラインでは、実測したWBGTに必要な着衣補正を行い、身体作業強度と暑熱順化の状況に応じたWBGT基準値と照らして、熱中症リスクを評価することとされています。
基準値を超えている、または超えるおそれがある場合には、作業環境の改善や、より負荷の低い作業への変更などを検討することが示されています。
*WBGTの定義や、実測値・実況推定値・予測値の違いについては、「職場の熱中症対策は暑さ指数(WBGT)でどう判断する?現場確認・アラート・データ連携の使い分け」をご覧ください。
業種別WBGT作業目安表の使い方
作業目安表は、次の4つの手順で確認します。
- 実際の作業内容から活動レベルを確認する。
- 作業者の暑熱順化の有無を確認する。
- 該当するWBGT上限値を確認する。
- WBGTの予測値・実況推定値・実測値と上限値を比較し、実施可否や必要な対応を検討する。
1.実際の作業内容から活動レベルを確認する
まず、実施する作業の活動レベルを確認します。
表には、活動レベルごとに職業別作業例、代表的な活動例、おおよその歩行速度を記載しています。
例えば、重量物の運搬や全身を使う激しい作業は活動レベルが高くなります。一方、自動車の運転、機械の監視、パソコン入力など、身体の動きが比較的少ない作業は、活動レベルが低くなります。
職業別作業例は、活動レベルを判断するための参考です。
同じ業種・職種でも、重量物の有無、歩行距離、作業姿勢、作業速度などによって身体への負荷は異なります。業種名だけではなく、実際の作業内容や負担感に最も近い例を選んでください。
該当する作業例がない場合や、複数の活動レベルにまたがる場合は、作業内容、継続時間、作業頻度などを踏まえて評価してください。判断が難しい場合は、安全衛生担当者や産業医などの専門家に確認することが望まれます。
2.暑熱順化の有無を確認する
次に、作業者が暑熱順化しているかを確認します。
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑い環境に徐々に慣れることで、発汗や皮膚の血流によって身体の熱を逃がしやすくなります。一方、暑さに慣れていない状態では、熱中症のリスクが高くなります。
この作業目安表における「暑熱順化している人」とは、評価期間の少なくとも1週間前から、同様の全労働期間にわたり、高温作業条件またはこれと同等以上の条件にばく露された人を指します。
一般的に暑熱順化には個人差があり、「熱中症ゼロへ」では数日から2週間程度かかるとしています。
職場での判断では、本人の感覚だけでなく、直近の暑熱作業への従事状況、新規入職・配置転換の有無、休暇や作業中断の期間などを確認してください。
暑熱順化の状況を確認できない場合には、安全側の基準値を適用し、その取扱いをあらかじめ社内ルールとして定めておくことが望まれます。
3.該当するWBGT上限値を確認する
活動レベルと暑熱順化の有無を確認したら、それぞれが交差する欄のWBGT上限値を確認します。
作業強度が高いほど、身体の内部で発生する熱が多くなるため、より低いWBGTから対策が必要になります。また、同じ作業でも、暑熱順化していない人は、暑熱順化している人より低い上限値が設定されています。
同じ業種でも作業内容によって、活動レベルが異なり、WBGT上限値も異なるため、作業内容ごとに確認することが大切です。
作業時に防護服、化学防護服、透湿性の低い衣服などを着用する場合は、実測したWBGTに着衣補正値を加えて評価する必要があります。厚生労働省のガイドラインでは、着衣補正値も示されていますので、参考にしてください。
4.作業日のWBGTと上限値を比較する
最後に、実際に作業する日時・場所のWBGTを確認し、作業目安表の上限値と比較します。
計画段階ではWBGTの予測値を使用し、上限値に近づく、または超える可能性がある日を早めに把握します。作業日が近づいたら最新の予測を確認し、当日は現場の実測値を確認します。
地点ごとのWBGT予測値や実況推定値は、工程や人員配置を検討するために有効ですが、個々の作業場所における直射日光、熱源、風通し、空調などの状況までは反映されません。そのため、環境ごとにWBGTの実測を行って、実際のWBGTを把握し、対応することも必要となります。
*業種別WBGT作業目安表(PDF)のダウンロードはこちら
計画段階から当日までのWBGTの確認方法
職場の熱中症対策では、作業当日のWBGTを確認するだけでなく、数日先から数週間先の予測を利用して、作業計画段階から暑熱リスクを織り込むことが重要です。
予測値、実況推定値、実測値には、それぞれ異なる役割があります。
| 確認時期 | 確認するWBGT | 主な判断 | 確認手段 |
|---|---|---|---|
| 30日先まで | 日別のWBGT予測値 | 月間工程、作業日、人員計画、休憩設備・資材の準備 | |
| 7日先まで | 日別のWBGT予測値 | 作業日・時間帯の調整、人員配置、関係者への周知 | |
| 当日・作業前 | 最新の予測値・実況推定値 | 作業内容、開始時間、休憩・巡回体制の見直し | |
| 作業中 | 作業場所のWBGT実測値 | 休憩、作業短縮、作業変更、中断 |
30日先まで:月間の工程・人員計画に活用する
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、1kmメッシュの地点粒度で30日先までのWBGTを確認できます。30日先の予測は、高温リスクが高まりそうな時期を早めに把握し、工程や人員配置を検討するための計画情報として活用できます。
例えば、次のような業務判断に30日先WBGT予測を活用できます。
- 身体への負荷が大きい作業を高温期間から移動する
- 月間の工程順序を変更する
- 交代要員や応援人員を確保する
- 冷房設備、休憩場所、飲料、冷却用品を準備する
- イベントの開催時間や運営体制を検討する
30日先までの予測は変動する可能性があるため、作業計画の目安として活用してください。予測は毎日更新されるため、実際の作業日が近づくにつれて最新の予測情報を確認し、必要に応じて計画を見直してください。
30日先WBGTの業務計画への活用方法は、関連記事「熱中症対策は『当日対応』から『事前計画』へ30日先WBGTで変わる業務計画と意思決定のポイント」でも解説しています。
7日先まで:作業日・時間帯・休憩計画を具体化する
日本気象協会の1kmメッシュWBGTは、7日先までの日最高値、72時間先までの1時間ごとの値を確認できます。Weather Data APIを利用することで、自社の作業管理システムや社内ダッシュボードなどにも情報を組み込むことが可能です。
1週間程度前からは、次のような具体的な調整を行います。
- 作業日や作業時間帯の変更
- 高負荷作業と低負荷作業の入れ替え
- 休憩時間・休憩回数の設定
- 現場責任者や作業者への注意喚起
- 巡回、声かけ、体調確認の体制強化
当日・作業前:最新の実況推定値と予測値を確認する
作業当日は、作業開始前に最新のWBGT予測値や実況推定値を確認し、作業目安表の上限値と比較します。
上限値に近づくことが予想される場合は、作業時間、休憩、巡回、人員配置などを再確認します。
また、睡眠不足、朝食の未摂取、体調不良、前日の飲酒など、作業者の当日の体調も確認することが重要です。
作業中:現場のWBGT実測値を確認する
地点ごとのWBGTの実況推定値と、実際の作業場所のWBGTは異なる場合があります。
特に、次のような場所では現場での実測が必要となる可能性があります。
- 直射日光や照り返しを受ける場所
- 炉、ボイラー、機械などの熱源に近い場所
- 冷房がなく、風通しの悪い屋内
- 工場、倉庫、厨房、作業小屋、ビニールハウス
- 建物の出入口や荷さばき場など、環境が変わりやすい場所
日本気象協会監修の黒球付熱中症計などを使用して実測し、現場のWBGTの変化と作業者の状態を継続的に確認しましょう。当日の現場におけるWBGTの確認には、日本気象協会監修黒球付熱中症計をはじめとしたJIS B 7922に対応した熱中症計の活用が効果的です。
*日本気象協会監修の黒球付熱中症計について詳しくはこちら
予測情報と実測値を組み合わせることで、事前計画と当日の安全管理をつなげることができます。
計画段階では、WBGTの予測値や実況推定値を使い、上限値に近づく可能性がある日や時間帯を把握します。作業当日は、作業場所でWBGTを実測し、特殊な作業衣類を着用する場合は着衣補正を行ったうえで、作業目安表の上限値と比較します。
WBGTが上限値に近づく・超えるおそれがある場合の対応
WBGTが作業目安表の上限値を超えてから対応するのではなく、予測段階で超える可能性を把握し、早めに対策を検討することが大切です。
WBGT上限値を超えている、または超えるおそれがある場合、まず作業場所のWBGT低減を検討し、それでも基準値を超える場合には、作業時間および作業内容の変更などの作業管理を検討します。
予測段階で行う対応
WBGT予測値が上限値に近づく、または超える可能性がある場合は、次のような対応を検討します。
- 作業日を変更する
- 比較的涼しい時間帯に作業を移す
- 身体への負荷が大きい作業と、負荷が小さい作業を入れ替える
- 人員を増やし、一人当たりの作業時間や負荷を減らす
- 交代要員を確保する
- 休憩時間・休憩回数を増やす
- 冷房設備、日よけ、ミスト、送風設備などを準備する(ミストや散水を使用する場合は、通風の悪い場所で湿度が上昇しないよう注意が必要)
- 涼しい休憩場所や身体冷却用品を確保する
- 作業者・協力会社・関係部門へ事前に周知する
【厚生労働省】職場における熱中症防止のためのガイドラインでは、重量物の運搬など身体作業強度の高い作業では、台車やリフターを使う、複数人で作業するなど、一人当たりの活動レベルを下げる工夫が有効とされています。
また、屋外作業では、日陰を活用する、早朝に作業する、休憩場所までの移動時間を考慮して休憩時間を設定することなどが対応例として示されています。
実際の農園における屋外作業の現場観測・暑熱対策の事例は、関連記事「屋外作業の熱中症対策は『当日対応』から『事前計画』へ|農園のWBGT観測から考える暑熱リスク管理」でも紹介しています。
当日の実測値に応じた対応
実況推定値で上限値への接近が見込まれる場合は、現場での実測を強化します。
着衣補正後のWBGT実測値が上限値に近づいた場合は、次の対応を検討します。
- 作業時間を短縮する
- 連続作業時間を短くする
- 休憩時間や休憩頻度を増やす
- 身体への負荷が低い作業へ変更する
- よりWBGTの低い作業場所へ移動する
- 冷房、送風、日よけなどによりWBGTを低減する
- 水分・塩分の摂取状況を確認する
- 作業者への声かけや巡回を増やす
- 単独作業を避ける
- 必要に応じて作業を中断する
厚生労働省は、WBGT値が基準値を大幅に超える場合には、原則として作業を行わないこととしています。また、やむを得ず作業する場合には、冷房など休憩時に涼める環境を確保する、単独作業を控える、休憩時間を長めに設定する、などの対策を求めています。
ファン付きウェアや冷却機能のある衣服も効果が期待できますが、それだけでは熱中症を防ぐことが難しい場合もあります。冷房などの身体を冷却できる環境の確保、作業時間の短縮、休憩、環境改善、体調確認など、複数の対策を組み合わせて実施するようにしてください。
熱中症のおそれがある人を確認した場合
熱中症が疑われる作業者を確認した場合は、本人を一人にせず、速やかに作業から離脱させ、身体を冷却します。必要に応じて医師の診察や救急搬送につなげます。
2025年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則では、対象となる作業について、熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人を発見した際の報告体制を整備し、症状の悪化を防止するための手順をあらかじめ定め、関係者へ周知することが事業者に義務付けられています。
対象は、WBGT28℃以上または気温31℃以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行われることが見込まれる作業です。
改正労働安全衛生規則における体制整備、手順作成、関係者への周知については、関連記事「2025年6月1日から職場での熱中症対策が義務化 必要な対策と暑さ指数(WBGT)の活用」をご覧ください。
30日先の暑熱リスク対策に役立つ「biz tenki」
日本気象協会のビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」では、登録した地点(1kmメッシュ単位)について、30日先までのWBGT(暑さ指数)や天気予報を確認できます。
2026年7月28日のアップデートでは、暑熱リスクが高まる際の情報を、業務に活用しやすくするため、以下の機能・コンテンツを拡充しました。
- 高温・熱中症リスクを知らせる「暑さリスクアラート」のPUSH通知
- 農業、建設業、屋外業務、食品製造業、観光・イベント業などを対象とした業種別使い方ガイド
- 業種別の作業内容と暑熱順化の有無からWBGT上限値を確認できる「業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表」の公開
「業種別WBGT(暑さ指数)作業目安表」で作業内容に応じた上限値を確認し、「biz tenki」で今後のWBGTを確認することで、作業日程や人員配置、休憩計画などを検討しやすくなります。
アプリ「biz tenki」はこのような担当者に適しています。
- 建設、農業、警備、イベント運営など、屋外作業の実施判断を行う現場責任者
- 工場、倉庫、食品製造施設などの安全衛生・施設管理担当者
- 複数の事業所や作業拠点を管理する本部・総務担当者
- 作業日程、人員配置、休憩計画などを策定する管理者
現場で当日の暑さを確認するだけでなく、暑熱リスクが高まりそうな時期を事前に把握したい場合に、「biz tenki」の活用がおすすめです。
30日先のWBGTを作業計画に活用
「biz tenki」では、30日先までのWBGTや天気予報を確認できます。業種別WBGT作業目安表と組み合わせて、作業日程、人員配置、休憩計画などの事前検討にご活用ください。
利用開始後、1か月間無料でお試しいただけます。
(以降月額650円(税込)、10ID以上の場合は法人契約にも対応)
アプリの仕様や活用について詳しくは、こちらの「biz tenki」アプリ紹介ページをご覧ください。
まとめ|WBGTを活用して職場の安全管理を行う
職場の熱中症対策では、WBGTの値だけでなく、作業の活動レベル、暑熱順化の有無、作業環境、作業者の状態を組み合わせて判断することが重要です。
業種別WBGT作業目安表を使用する際は、次の手順で確認してください。
- 実際の作業内容から活動レベルを確認する
- 作業者の暑熱順化の有無を確認する
- 該当するWBGT上限値を確認する
- WBGT予測値・実況推定値・実測値と上限値を比較する
- 上限値に近づく前から、工程、作業時間、人員配置、休憩などを見直す
WBGTの予測値は事前計画、現場の実測値は当日の作業判断に活用します。
ビジネス向け天気予報アプリ「biz tenki」などで30日先までの高温リスクを把握し、作業日が近づくにつれて最新予測を確認しながら、工程や人員配置、休憩計画などを見直します。
作業当日は黒球付熱中症計などで現場のWBGTを実測し、休憩や作業変更・中断の判断に役立てることで、事前計画と当日の安全管理を組み合わせた熱中症対策につなげることができます。
*業種別WBGT作業目安表をダウンロード
FAQ|よくある質問
Q1.業種別WBGT作業目安表とは何ですか?
A.業種別WBGT作業目安表は、業種別の作業内容と暑熱順化の有無から、各作業におけるWBGTの上限値を確認するための資料です。
建設業、製造業、運送業、警備業、小売・飲食、農業、観光・イベントなどの業種別に、実際の作業内容に近い作業例から、活動レベルを確認してWBGT上限値を確認できます。
Q2.表に記載されたWBGT値は何を示していますか?
A.表の数値は、身体作業強度と暑熱順化の有無に応じたWBGTの上限の目安を示しています。
実際の作業場所のWBGTが上限値に近づく、または超えるおそれがある場合には、作業環境の改善、作業時間の短縮、活動レベルの低い作業への変更、休憩の追加などを検討します。
実際の作業環境、服装、作業時間、作業者の健康状態なども踏まえて判断してください。
Q3.暑熱順化とは何ですか?
A.暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑熱順化が進むと、発汗や皮膚血流によって体内の熱を逃がしやすくなります。
暑熱順化には個人差があり、数日から2週間程度かかります。また、数日間暑さから離れると、暑熱順化の効果が失われる場合があります。新規入職者や連休明けなどは、特に注意が必要です。
Q4.業種と作業例のどちらを優先して選びますか?
A.実際の作業内容を優先します。同じ業種でも、重量物を扱う作業、歩行を伴う作業、機械を監視する作業などでは、身体への負荷が異なります。業種名は作業例を探すための参考として使用し、実際の身体の動きや歩行速度、重量物の有無などから活動レベルを判断してください。
Q5.WBGTの予測値と実測値はどのように使い分けますか?
A.WBGTの予測値は、作業日程、工程、人員配置、休憩計画などを事前に検討するために使用します。
WBGTの実測値は、実際の作業場所の暑熱環境を確認し、当日の休憩、作業短縮、変更・中断を判断するために使用します。地点ごとの予測値や実況推定値には、現場特有の日射、熱源、風通し、空調などが反映されないため、当日の作業場所での黒球付熱中症計などのJIS B 7922に対応した熱中症計による実測を組み合わせることが大切です。
Q6.WBGTが上限値を超えた場合は、必ず作業を中止しますか?
A.上限値を超えたことだけで一律に判断するのではなく、まず作業環境のWBGTを下げる対策や、身体への負荷を下げる対策を検討します。また、上限値を超えていない場合であっても、熱中症リスクが高いと見込まれる場合には、基準値によらず、作業の中止等を含む安全側の判断を優先してください。
厚生労働省は、着衣補正後のWBGTが基準値を大幅に超える場合には、原則として作業を行わないこととしています。現場の設備、休憩場所、作業内容、作業者の体調、自社の安全管理基準などを踏まえて判断を行ってください。