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2025年3月は高温の春 前半は寒暖差激しく、需要は冬物から春物へ【お天気マーケット予報】
2025.03.04
今年の冬(昨年12月~2月)は、繰り返し強い寒気が南下し、気温は北日本では高く、東日本で平年並み、西日本で低く、沖縄・奄美ではかなり低くなりました。
降雪量は、2月に冬型の気圧配置の影響を受けやすかった西日本日本海側で多くなりました。
3月前半は寒暖差が激しく、天気は数日の周期で変わる見込みです。
3月全体としての気温は平年より高くなるでしょう。
商品需要は徐々に春物へと変化し、地域によっては気温が上がる日に夏物の需要も立ち上がってきます。
3月上旬には全国的にスギ花粉がピークに入るため、アレルギー対策商品の需要も高まる見込みです。
3月は前半に寒暖の変化大、後半暖かく
3月は1日(土)、2日(日)に全国的に平年を上回る暖かさとなりましたが、3日(月)以降は各地で真冬の寒さとなり、4日(火)から5日(水)にかけては関東各地で雪となっています。
6日(木)と7日(金)は寒さが和らぎますが、その後8日(土)には再び雪や冷たい雨が降り、厳しい寒さとなるでしょう。
9日(日)以降は次第に気温が上がり、11日(火)は最高気温が18℃くらいと春本番の暖かさとなりそうです。暖かくなる花粉の飛散量も増え、花粉が非常に多く飛ぶエリアも増えてくるでしょう。
*花粉飛散予測の詳細:
2025年 春の花粉飛散予測(第4回)~2月末から花粉シーズン本格化 多くの所で3月上旬からピークに~
その後、気温は高めで推移し、12日(水)と13日(木)は関東から九州で最高気温は20℃くらいまで上がる所が多いでしょう。
14日(金)以降も最高気温は15℃前後で、極端な寒さはなさそうです。
気温の変化が大きい三寒四温を経て、気温は上がり、商品需要も徐々に春物に変化していくでしょう。
3月後半は暖気の影響を受けやすくなることから、昼間は暑さを感じるほどの日も出てきそうです。
暑さを感じるようになると、徐々に夏物の需要も立ち上がる見込みです。
昨年2024年は3月に寒の戻りがありましたが、今年は寒暖差がありつつも、3月としては気温が高い予想となっています。
桜の開花予想も開花トップは東京で3月22日。
前年との商品需要・人流の違いに注意が必要となりそうです。
*昨年との違いに着目した2025年春の解説:
2025年2月は寒さが厳しい日もあるが、3月から一気に暖かく春到来 昨年とは違う傾向の春に
*桜の開花予想の詳細:
2025年桜開花予想 開花トップは東京で3月22日 インバウンド向け桜情報も(2月26日更新)
2025年3月に売上が伸びる見込みの商品
長期寒波が2度も滞在した今年の2月。
暖かかった前年2月と比べると、使い捨てカイロ、カップ麺、スキンケアクリーム、入浴剤、鍋つゆなどの冬商材の需要が大きく伸びました。
3月も寒暖の変動が大きく、たびたび寒の戻りがあり、こうした冬商材の需要がまだまだありそうです。
ただし、少しの気温上昇でも暖かく感じるのが冬の終わり。
前日よりも気温が上昇する日には、早くも冷たい麺類やドリンク、制汗剤や日焼け止めクリームなどが売れ始めます。
桜が咲き始め、ガーデニングを始める人が増え、殺虫剤などの売上が伸び始めるのもこの時期です。
気温変化の大きい春ですから、売れ始めのタイミングを逃さないよう気象情報をこまめにチェックしましょう。
季節の変わり目を捉えて、需要の立ち上がりを逃さない
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*2025年の夏の予報は2025年の夏も全国的に猛暑 観測史上1位タイの高温となった2024年との違いは?をご覧ください。